舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

24時間テレビ、批判するより自分が出たい。

2024-09-01 23:53:28 | Weblog


8/31(土)、9/1(日)に、今年も24時間テレビが放送。
放送中は全国でチャリティイベントが開催され、新潟市内でも万代シテイやイオンモール新潟南でライブなどが開催されました。



障害者アーティストの一人としては、いつかは24時間テレビに出たい!という夢があるのですが、今年も出演ならず。
やはり、アイドルとなって万代シテイのステージを目指すしかないのか…

38歳、道はあまりにも険しい…というボケを、毎年ツイートしています。
(数年前に「NIE'Sに入って万代シテイに…」みたいなふざけたことを言ったら、当時メンバーだった石内裕之くんにいいねされて、心の広い人だなあ…と思いました)



どうしてこんなに24時間テレビに出たいかというと、僕は障害者として言いたいことがたくさんあるのです。
と言っても、よく24時間テレビは「偽善」「感動ポルノ」などと批判もされますが、個人的に障害者の一人として思うのは「どうせならもっとちゃんとやれ!」です。

例えば普段戦争のことを考えることを忘れている人でも8月6日、9日、15日には思い出すように、普段は障害者や災害や貧困みたいな社会問題のことを特に気に掛けていない人も毎年24時間だけはちょっと考えるみたいな番組があってもいいと思います。
ただ、問題はそれがあまりうまく行っていないことで、毎年もどかしさを感じます。

24時間テレビは、よく身体障害者が何かに挑戦する企画をやっていますが、変に感動に持って行こうとしなくても、もっと色んなマイノリティの当事者に寄り添った濃い内容で放送してほしいです。
それに、障害者にも身体、知的。精神と色々あるし、性的マイノリティ、難民、差別、貧困、教育、子育て、災害復興、戦争、虐殺などなど、取り上げるべき社会問題ばかりの時代、24時間テレビは今こそ頑張る時だと思います。

なんなら年一と言わず、「ハートネットTV」「バリバラ」のように福祉を扱った番組が日常的にもっとどんどんテレビで放送されればいい。
今年の24時間テレビは能登半島を訪問する企画もやっていましたが、そういうテレビ番組は民放でもNHKでも日常的にどんどん放送してほしい。



僕も感動を煽るノリは苦手ですが、だからと言って「偽善」「感動ポルノ」と言って批判するのもどうなのか。
何だかんだテレビの影響力は大きいわけで、福祉やチャリティを大々的に取り上げる番組があるなら心のどこかで応援もしている。

チャリティという番組の趣旨自体はいいことだし、これまで47年続けてきた歴史の蓄積もあるのだから、もっといい番組が作れるはずでしょ、という願望。
第1回の放送で司会の大橋巨泉さんの言葉「本来は政治家の仕事、福祉国家を目指していい政治をしていただきたい」「募金をして終わりではなく、明日からも弱い人達とも一緒に生きていくことを大切にしてほしい」を思い出して、今こそ初心に帰る時だと思います。

個人的には、障害者をテレビが取り上げる時に、感動とか美談みたいないわゆる「テレビ的な面白さ」に囚われすぎな気がします。
もっと色んな当事者をしっかり取材して、彼らの現実や想いをしっかり伝えたら、ちゃんと面白い(funnyじゃなくてinterestingという意味の)番組になると思う。



そんな感じで、「24時間テレビ」への応援を長々書いてきましたが、とはいえ、批判する人の気持ちも分かる!
色々言いたいことはありますが、何よりまず、去年発覚した募金の着服事件はマジで何やってんだよ!

そもそもチャリティ番組で募金を着服するとかお前に人の心はないのか!
それにこれだけ批判もある中で自分で自分の首を絞めてどうする!



なので、反省してほしいことはたくさんありますが、過去にはいいこともたくさんしていたし、もう一度初心に返ってしっかり頑張ってほしいです。
障害者の人達のことをたいして考えもせずにとりあえず批判するよりは、社会全体で福祉や平和を真面目に考える人が増えれば、番組の内容も変わっていくと思うので、そういういい流れを作っていきたいです。



それから、万代シテイやイオンのイベントに出演するアイドルやアーティストの人達もファンの人達も、あくまでも福祉のためのチャリティ番組の一環であることを忘れないでほしいと思う。
いや、イベントが盛り上がって人が集まって募金が増えるのは意味があると思いますが、チャリティ番組の企画でただのアイドル現場として盛り上がっているだけだと、障害者として蚊帳の外という気持ちになります。

なのでやっぱり、僕がアイドルになって万代シテイのイベントで障害者としてメッセージを発するしかないんですかね…TeNYさんよろしく!
…というボケはさておき、24時間テレビを楽しんではい終わりではなく、これからも福祉のこと、社会のこと、平和のことを考え続ける人が増えればいいなと思います。
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