舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

ナチス占領下のフランス、ゲシュタポに逮捕された夫を待ち続ける主人公。『あなたはまだ帰ってこない』観てきました。

2019-04-12 14:11:52 | Weblog


4/11(木)、シネ・ウインドで『あなたはまだ帰ってこない』を観てきました。





予告編はこんな感じです。



ナチス占領下のフランスで、ゲシュタポに夫を逮捕された女性が、ひたすら夫を待ち続ける、という映画です。
ナチス映画は例えばホロコーストの残忍さを表現していたり、またアクション映画としての戦争を描くような作品も多く、そういう作品は今まで観てきたのですが、このようにひたすら「待つ」ことに焦点を当てたナチス映画は初めてで新鮮でした。

主人公の独白も多いけど説明台詞とかではなくて、ひたすらわずかな情報と状況の変化、それによる主人公の心理描写を淡々と描き続けた感じの映画でした。
だから正直ちょっと長く感じる部分もあったんですけど、それこそが「待つ」人の気持ちなのかなって感じもしました。

正直、映画を観ながら、もどかしさを感じたりもするんですけど、それは映画を観た人が主人公に感情移入し「待つ」気持ちを疑似体験できたから、なのかも知れません。
こうやって戦争が終わるのを待ち続けた人がいたんだな…という戦争映画ではあまり語られない切り口から、戦争というものの残酷さを伝えていた映画だと思いました。
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