6/29(土)、ギャラリー蔵織「新潟地震60年前と現在展」を見に行ってきました。
1964年に発生した新潟地震の貴重な記録写真と、その60年後の現在に同じ場所からアングルで撮影した写真を並べて展示。
新潟地震の写真は当時18歳だった志賀恒夫さん、17才だった笹川太郎さんが撮影したそうで、臨港町のタンク火災から上がる2つの黒煙、傾いた八千代大橋の橋桁、歪んだ線路、液状化した新潟島を避難する人達など、当時を生々しく伝える。
建設基準法前にもかかわらず頑丈に造られた萬代橋は無事だったが、基準に則って建築された昭和大橋は落下したのは皮肉だと思いました。
その時に傾いた昭和大橋の橋桁の何本かはそのまま使われていることには驚きました。
昭和大橋付近では地割れが発生し、それが全国で報道されたから実際より被害が大きく伝わったそうです。
また直前の新潟国体のために作られた陸上競技場が救援ヘリコプターの発着基地になったことなど初めて知ることが多かった。
実際に見慣れた風景と見比べることで、当時の地震の恐ろしさが生々しく伝わる貴重な写真の数々。
今年も1月に地震があったばかりなので、あらためていつ起きるか分からない地震への備えは大切だなと考えさせられる展示でした。