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宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

再びカメラ雑感(追記)

2012-10-04 23:56:33 | カメラ話
ひさしぶりにカメラの話を。
2012.10.4 サムネール写真を追加して文章の推敲を加えました。

カメラで舞台を撮りたい。プラス、自分の宣伝美術活動の道具に使いたい。
割とシンプルな目的でカメラを使い続けてます。
写真が趣味ではなく道具のひとつという感じです。

今メインで使っているのはNikonのD3100という機種です。

デジタル一眼レフの現行機種では入門機にあたり、現行ニコン機で一番安い機種です。
「カメラマン」の機材にしては安物だと笑う人もあるかと思います。
しかしこのD3100、使ってみるとバランスがとても良いカメラで手離せません。

・軽い小さい
初心者向けのシンプルなカメラだけあって2時間ほど手持ちで舞台を撮っても疲れない。
それと、物々しいサイズのプロ用カメラだとモデルが緊張してしまうという差もあります。

・高感度特性がとても良い
中級機に比肩するどころか舞台向け最上位機種(後述)に
肉薄する(勝てはしませんがかなり。)低ノイズな写り。

・低価格
ステージ撮影にはもっと適合する高価な最上位機種(今ならD4、D3sあたりか)があります。
確かに「プロなら借金してでも買うべき」な高画質ですが値段は10倍ぐらいします。
要はバランスです。自分はあくまで「プロのカメラマン」ではないので
ある程度写りが近いならD3100を選ぶ理由もあると思うのです。
それと何度も言いますが暗所においてD3100の画質はかなりすごいです。

・DX規格
プロ向けのFX規格に究極の画質では負けますが、FX規格と比べてDXレンズは安い。
それプラス、同等レンズが小型かつ軽量です。これは同時に以下2つの長所をも含みます。

・最大画素数が「大きすぎない」
1400万画素。携帯電話のカメラでも見かけそうなサイズですがこれが絶妙。
大きすぎるとRAW画像データが重すぎて時間ばかりかかります。
それと画素数が上がるほど、細部が写りますが手ぶれやレンズの悪癖もよく写ります。
僕はある程度以上は不要と考えてます。

・生まれつきの小さいシャッター音、とQモード
Qモードはシャッター音をかなり落として撮影するモードです。舞台には結構重要です。
そもそもD3100はそもそもシャッター音がかなり小さい機種で、
ここだけはどう逆立ちしても最上位機種では歯が立ちません。
プロ向けのFX規格カメラはとてもきれいに写りますが
FX規格は宿命で、どう頑張っても盛大な音が鳴ります。劇場の隅々まで響きます。
ガシャッとサッぐらいの差。消音ケースを使ったとしてもそれ以前の問題。

・舞台写真は連写が必要ない
D3100だと毎秒3コマが最大ですがこれで間に合います。
シャッターラグも許容範囲内。
スポーツとは違うので狙い撃ち一枚で撮ります。
2012.10.4追記
周辺AFポイントが弱いことも同様、中央一点に切り替えて狙い撃ちしています。
舞台だとこの方が撮影意図をはっきりさせやすいのでむしろ都合がいいです。

マイナス点
・コマンドダイヤルが1つしかない
やっぱり本当は2つ欲しい。撮り方を変えて対応してます。しかもダイヤル方向が逆だったり。
・ファインダーがちょっと見にくい
今は大丈夫だけど、歳を取ると見えにくいかも。

●最近気になったカメラ
Nikon D3s

すごい。すごすぎる。画質も・・・価格もですが。
もうひと昔前の機種なのに。当時新品で40万前半だったものが今中古で40万前後。
驚くほど値下がりしませんね。人気機種の証しです。
なぜこの機種が気になったかと言うと、プロの撮影した画像を拝見する機会があったからです。

avexダンスのステージフォト。
もうね。まさかこれが撮れるのか!この悪条件で!と思いました。
そのカメラがNikonのD3sでした。

ただこのD3sにかなり近い写り方をするのがD3100なのですよ。
細かい差はあるものの、暗所の表現は割と近い。

それにD3sだと、まだ大人しめとは言えシャッター音が大きい。
ダンスなら気にしなくて良いですけど舞台には静かさが欲しい。

静かで奇麗に撮れるカメラ。たぶん、一生の悩みでしょうね。


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown ()
2012-10-04 13:55:39
ひさしぶりに、また、読ませていただきました。
当事務所では、4月にD4を導入しました。ISO6400でも十分きれいにとれるという、すごい高感度特性を持っており、ライブハウスのロックバンドとか、ダンスの舞台などの撮影では大活躍します。
ですが。
やはり、ピアノ発表会とか、静か目の音楽ステージや演劇の舞台では、シャッター音がものすごく響き、使えません。消音カバーを使ってもまだうるさいです。
D3100のシャッター音は、「D4プラス消音カバー」よりも、小さく、D4があっても、いまだに、「静穏性が要求される場所」では、D3100が活躍しています。
このため、D3100を2台持ってます。

D4が静かなシャッターだったら、こんな悩みはないんですが。なんで、あんなに、大きな音をたてるんでしょうか? 技術的には小さくできるはずなのに、高級アマチュアの人たちが、大きな音にこだわるからかなあ?
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同意です (TOM)
2012-10-04 14:27:00
>雫様
コメントありがとうございます。かなり同じ感想をお持ちですね!
最近のニコンは下位機種の改良に熱心で、当のD3100も「下克上モデル」と称されていますが廉価機種である以上、わざと使い勝手を下げている節があります。ボタン類やコマンドダイヤルしかり。
価格が上がってでも、それらを両立できる「静かで思い通りに扱える」高画質な機種が欲しい。少なくとも舞台撮影界隈のカメラマンではよく聞く意見なので、登場すればすごい勢いで売れると思うんですが。
FX規格はレフミラーが重いため作動音を小さくしにくいそうです。CCD技術が進めば、ミラーレスの方が無音で綺麗で速い時代がくるかも知れませんね。
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Unknown ()
2012-10-05 09:47:39
舞台撮影をするプロの間では、「D3100を使ってみたい」という人も少なからずいるのですが、「みっともなくて、プロがそんなものを使えない」という見栄の部分や「ファインダーが見難い」「液晶が見難い」「ダイヤル操作が難しい」「ISO感度の細かな調整ができない」「WBの色温度を直接設定することができない」・・・という初級機ならではの機能面での欠点に尻ごみする人が多いです。
私の場合、機能の欠点は技術でカバーしますが、D3100の液晶は実際よりも明るめに表示されるので、液晶表示を少し暗い設定にしておかないと適正露出にならない、など、工夫も必要です。



「FXのミラーが重い」というのは、たしかにあるんですが、昔のニコンのF70なんかはかなり音が小さかったですし、キャノンも「サイレントイオス」という名前で一時期、消音(減音?)に努力した歴史があります。ですから、技術的にはもっと静かにすることは可能です。ただ、「シャッター音が小さいと売れない」のです。「高級機は音が大きいからいいんだ」という人がアマチュア中心にけっこういますから。

それと、ミラーレス機は、消音という観点で注目し、実際に2台ほど持っていますが、ミラーのアップダウンの音はないものの、「シャッター自体は機械式」なので、けっこううるさい金属音が響きます。
また、ミラーレスはライブビューで撮る際は液晶モニターがつきっぱなしになるため、暗いホールの中では他の観客の迷惑になります。(外付けファインダーをつければいいんですが)
というわけで、ミラーレスも舞台では使えません。

D4の「無音モード」は、「画素数が200万ちょっとしかない」「シャッターやAFのレスポンスが悪く、タイミングがとれない」など、実用的には使えませんでした。無音モードにする際・解除する際のミラーアップの音もかなりするし、AFのレンズ駆動の音は消せるわけでもないし。

難しいですね。この分野の撮影機材は。
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Unknown (TOM)
2012-10-05 15:48:35
シンプルですが難しいですよね。
多少高くともいいところ取りの機種があれば良いのにと思いますがなかなか。

シャッター音をわざと大きく設計している件は私も納得いきません。
新機種レビューには決まって
「シャッター音が小さく貧弱」「今度は元気な音!」などと評されるのを見て
音至上主義の方々との分かり合えなさにがっかりです。

なので全ユーザーからするとマイナーな分野なのは承知で
D800に対するD800Eのように、サイレントモデル(D800Qとか)があれば良いなと思うところです。

ただ昔と違ってデジタルはショット数が(2桁近く?)激増しているため
耐久性を相当上げた結果シャッター・ミラーが重量増になっている、など
要求される条件がかつてと同一ではないのも事実です。
わざと以外に、我々が知らない要件もきっとあるのでしょうね・・・

ミラーレスなら音が消せるかもと期待するも現状不完全なままですが、
ミラーがない分優位ではありますし電子シャッターか静音シャッターのものが登場して欲しいですね。
かつてのハイエンドコンパクトDimage A1系などは
シャッター音がなく背面液晶を消せる(EVFになる)カメラもありましたし、不可能ではないでしょう。
(古い機種ですが未だに捨てられず、無音最優先の撮影でたまに出動しています)

不完全ながらD3100のクセをねじ伏せて撮影するのが現状の答えで
万人が選ぶには尻込みする程度の敷居はむしろちょうどいいのかなとも思います。

それにしてもいつの日かより良い機種が現れますように。
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