宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

職業名とは

2017-12-18 16:38:03 | 宣伝美術
これまでにも何回かブログに書いたのですが、
(あくまで僕は、ですけど)自分のしている事を
「デザイナーやってます」と表明するのには未だ違和感があります。
「デザイナー」の単語に何かキラキラしたイメージとか、権力がありそうとか
何なら羽振りが良さそうとか。そういうイメージが自分について回るのが嫌で嫌で。
宣伝美術に就く前は自分もデザイナーに思うことはほぼそんなところでした。

世の中にはイメージ通りのカッコいい、形容詞にするとピカーっとかブイブイとか神様な(形容詞か?)
デザイナーさんはもちろんいらっしゃいます。
でも何か自分は違う。舞台で言うなら裏方に居たい。ひっそり仕上げてしまいたい。

「誰が作ったか分からないチラシやパンフレット」をどこかのどなたかが気に入ったり有り難がって下さったり、
それがやりたいしそのほうが嬉しいとすら思っています。作る物に自分の実名や姿形やイメージがついて回って欲しくない。
ただ、舞台の外でデザイン活動する時だけはどうしても宣伝美術家では理解して頂くのが難しいので
結局わかりやすくデザイナーと名乗っています。そう考えると改めて舞台の世界って狭いんだなと。
舞台の周辺だけは「宣伝美術です」で分かってもらえる。
その上、なんなら宣伝美術家TOMの名前をご存知の方がいる事があったりなど。
そんなことは舞台業界以外では絶対無理です。
だから結局対外的には「舞台に関わるデザイン業務です」とかそんな感じに落ち着きます。
このギャップを忘れてしまったら駄目だと思います。
驕らず。しかし卑下せず。人と作る。とにかく作る。
自分が出したい物と人が出したい物をどちらも尊重する。どちらも、のさじ加減。一方ではない。混ぜる。

さて次のお仕事がかなりはっきり見えてきました。
まっさらの白い紙に作る世界。どう来るか。僕はどう仕上げるか。
この楽しみな気持ちを忘れずに来年も作ります。

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