最近、デザインを仕上げようと集中する時、
気が散る場面が増えた。
いくつか要因はあるけれど、昔持っていなかったスマホは確実にその分散先の1つとして、何ならかなりの部分を占めてしまっている。
デザイン経過をPDFで送れるなど便利な事もあるし連絡や調べ物も早い。
でもすぐそばに脇道がある。
宣伝美術というデザインは演劇・舞台と密に繋がっている。演劇の大きなライバルの1つも同じくスマホなのではないかな。
いつでも見られる。すぐに違うものに移れる。興味のありそうなものが自動で並ぶ。基本的にお金はかからないし、どこでも見られる。ゲーム、動画、SNSと幅も広い。
お客様が何を見るか(舞台を見るか否か)はもちろん当人の自由として、作る側も作る時間とスマホに割く時間との綱引きに負ける事が増えてしまって、よほどの情熱を焚き続けないといずれ物を作ることすら危うい日が来るかもしれない。少なくとも自分は将来が不安。
それでも作りたいからと誘惑に目もくれず製作時間を割く、物好きな性格が(製作したい人にとっては)大事な能力になるだろうな。
目が悪くなる、健康を損なう、などなど作っていけなくなる要因は事欠かないけれど、今のところはそれらもまとめてなんとかして、まだまだ作る。もう少しもう少し。