宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

それでも気にする数字

2017-07-04 14:28:53 | ■宣伝美術の大事な話■
舞台には(およそではありますが)予想動員という数字があります。
過去同程度の公演でどのぐらいのお客様が来たという経験値とか、
出演者さんたちがコンスタントに呼んでいるお客様の合計とか、
チケット金額や立地や公演日程や題材とか、
そういった諸々を考慮して設定する数字です。
もちろんそれらは「想定」でしかないですし、往々にして上下前後します。

それは僕がチラシを作る上でとても大事にしている数字でもあります。
自分が作った紙切れはどれだけのお客様を呼べているだろうか。
他の誰が作っても変わらないのではないか。
まさか全然呼べていないのではないか。
実際はどのぐらい来てもらえたのだろうか。
もちろんお客様の数が全てではありませんが
それでも僕は必ず気にします。そんな数字です。

ところで
チラシ詐欺というワードを聞いた事がある方、
演劇関係者には割と多いのではないでしょうか。
チラシが格好良く期待して観た舞台が全く面白くなかった場合。
だいたいこんなニュアンスを指す単語です。
転じて、チラシの出来を褒めて下さる時に「あえて」チラシ詐欺と評する方もいます。
(その場合は真意は汲んでますし、もちろん嬉しいです)

僕はこの2つのズレを何とかしたいと考える宣伝美術です。

どうすれば予想より多くの方に観に来て頂けるのか。
どうすればチラシを見たお客様の想像とズレの少ない舞台体験をしてもらえるのか。
答え=〇〇
なんて単一の回答があるものではない。
お客様の数が絶対に増える魔法などないがそれでも試行錯誤し続ける。
しかし単にチラシが「カッコいい!」だけでは本編との食い違いが起こる。

分からない答えを探り、しっくりと来るものが作れた時はとても清々しい。
良い体験が出来た7月の初めでした。

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