ゑんぢんぶろぐANOTHER!

環境の激変に当の本人が一番馴染んでいない現状…まぁぶろぐは二つとも変わらずまったりどうでもいい事をつらつら書くだけだが。

シリーズ「読了」

2020-09-25 17:11:35 | 読書
「パンダ探偵」
著者:鳥飼否宇

「観察者(ウォッチャー)」(っシリーズ「読了」:「物の怪」)シリーズの鳥飼否宇がこんな本を書いてたとはww

これは人類滅亡から200年後、動物たちの星となった「地球」のお話。
わずか200年で「集団生活」や「国家・社会秩序の形成」はともかく「共通言語の習得」は不可能だろう、という野暮なツッコミは置いといて。

3話収録されているがいずれも動物の習性や特徴を利用した本格的なミステリー(このへんさすが「観察者」シリーズの著者だけはある)。

兄にあこがれ探偵を目指すパンダのナンナンが主人公。

1話では誘拐事件の被害者だったパンダのナンナンがその後、救ってくれた探偵:ライガー(ライオンと虎のキマイラ)のタイゴの下へ押しかけ見習い探偵になる。

見習い探偵ナンナンとハードボイルドなタイゴの前に…2話では不可解な「干し草」消失事件、3話ではチンパンジーの大統領が暗殺されるという異国が絡んだ?大事件…と毛色の違う(動物だけに←)展開が待っている。

そして動物の小ネタや生活、ちょっと切ない社会構造なども織り込んだストーリーに加え、異種間でのすれ違いや国際的な陰謀といった人間界でもよくある話にナンナンの成長譚も絡ませて…。


なかなかに面白く読ませてくれるのである。


…巻末の描写を見るにどうやら続くようなので、これはぜひ読んでみたい。


蛇足…とんでもなく紛らわしいことに「パンダ探偵社」というマンガもあるがもちろん全く無関係である…たぶん←



「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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