黒仁庵 ポケットにバイクを忍ばせて。

五感で感じる情報を、どうしたら活字に出来るか、考えてみよう。
それが出来ると、五感が研ぎ澄まされるって不思議がわかる。

宗像慕情

2019年11月09日 | バイク
世界遺産にはどんな意味があるのでしょう。
「宗像・沖ノ島と関連遺産群」
小学校の夏休み、毎日のように通ってた海岸がここです。
ここの地名は「神湊(こうのみなと)」


神の湊って言われる何だかとってもありがたいところですが、ふるさとを「故郷」と書いた時、「故=過ぎ去ったもの」の感慨が深い。
これを我々は「郷愁」と呼び、たまにバイクで行くここに荘厳というものを感じるより、スイカ割りをした時に見えていた島なみを、ただただ僕は、懐かしんでしまうのです。
一説に1000億円と言われる2017年に決まった世界遺産登録の経済効果は見込めたのだろうか……


宗像信仰は、僕がそう感じていたように「拝まれるもの」と「拝む場所」が異なる、日本の信仰のかたちのひとつである“拝む立ち位置”が明確であることを素直に理解できる場所と言ってもいい。
 この場所で、根源的、あるいは原始的な、そして多様な日本の神社のありかたを来る人が知り、そのあとで日本中のほかの神社を訪れた時に、他の観光地化された神社門前町との「差」を楽しんでもらえるような「きっかけ」を与えられる仕掛けが作られていってくれれば……と、誰もいない海に来てボンヤリ思うのでありました。

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