檜山(ひやま)智子の徒然なるままに・・・

ひやま智子の日々の思いや活動をお知らせします。

脱原発首長会議を傍聴

2014-04-29 | 環境
 先週土曜日の午後、小田原で行われた、脱原発首長会議の総会と、その後の学習会を傍聴しした。加藤小田原市長が会員になっているので、以前からホームページを見たり、アンテナは張っていたが、今一つ活動の全貌がつかめずにいた。
 
 当日は、40人くらいの首長や元首長が参加し、2013年度の活動のまとめや決算、今年度の活動方針や方針、役員決め、国への決議などを採択するという、まあ当たり前の内容が進められた。当初70人でスタートしたこの会議は、現在会員が94人(うち、元職26人)だそうだ。

 ちょうど、ちょっと前の新聞に、浜岡原発の事故の際の避難計画について掲載されていたが、会議には、井戸川・前双葉町長が参加していて、国の避難計画策定に向き合う姿勢を激しく非難してらしたのが印象に残っている。
 実際、厳しい避難生活に住民もろともさらされた町長が直面した中からの絞り出すような怒りの声は、胸に響くものがあった。
 
 改めて、避難の困難さを思う。
『避難』の一言の中には、実にいろいろな要素があると思う。井戸川前町長の話や、新潟県の泉田知事も以前インタビューに答えていたが。

・放射能の拡散する方向をそもそもどう把握するのか(福島の時は、それが一切公開されな  かったのだ~それは今後どう改善されるのか?)
・非難するとして、避難先の問題。そのためのバスの手配はどうするのか?(福嶋の時は、民間の運転手が、避難指示が出ている地域に入ることを拒否した例も多くあったそうだ。アメリカでは、それは州兵や保安官の仕事決まっているそうだ。日本では、その議論すらない。)
・非難生活の問題(生活費はどうなるのか?)
・帰還計画はどうやってつくるのか?などなど

 普通の災害救助法では、カバーできない大きな問題が立ちはだかっているのが原発災害なのに、国は、福島の時の教訓を何一つ解決しないまま、ただただ、基礎自治体に、避難計画をつくれと強要する。特別法の作成が必要だったり、自治体の対応権限をアップするなどの新たな対応が必要なのに、遅々として進まない事に、おそらく、最前線で、対応を迫られる首長は怒っているのだと感じた。

 通り一辺の避難計画をつくって、はい、再稼働というのでは、また福島の時のようなことが起こりかねない。その計画が実際にやれるのか?実効性があるのか?
 そもそも、30キロ圏の30万人や40万人もの人を、被曝させずに避難させるということがそもそも可能なのか?
 断層や、建物の問題などのハード面だけの審査ではなく、いざ、事故というときに人命を守るためのソフト面の対策が、もっと、厳しく考えられるべきだと思う。

 

































韓国フェリー沈没に思う不思議

2014-04-27 | 日記
 珍島沖での韓国船の沈没事故は、本当に痛ましい人災だ。被害にあわれた方々の冥福をお祈りする。
 日本の船会社や、乗船する私たちも、今回の事から学ぶべきことはたくさんあると感じる。

 しかし、どうも、関連する記事やニュースを見ていて、不思議に思うことがある。
 
 フェリー沈没事故の直接的な責任を負う、船会社が、事故後一切記者会見とかをしていないこと。(もしかして韓国内では報道されているのかもしれないが。日本のマスコミが報道しないのか?よくわからない)
 それでいて、突然首相が引責辞任・・・・。
 責任者は、船会社でしょう。
 
 不思議だ。3年前の福島第一原発の事故の時、東電は、毎日、国民の前で報告をした(その内容は、木で鼻をくくったようなものだったけど)。もちろん、国策として進めてきた責任もあり、大きな事故だったから、当然政府も対応した。(その中身はさておく)
 
 しかし、今回の事故のような規模で民間の起こした事故の責任は、その会社が負うべきであり、社長はそれこそ、被害者家族の前で土下座する位の事をしなければならないと思うのだが。どうも社長は、行方不明の様だ。
 そして、今日突然の首相の引責辞任。なぜ、一気に、そうなるのか?私には理解できない。
 
 大統領や首相は全能ではない。社会の中には、それぞれのポジションの役割というものが、重層的にあるはずだと思うのだが。