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とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

教室で、サングラスをかけた琴奏者

2006年03月29日 10時30分20秒 | 私のこと(日記)
これは、ふたつ昔のはなしになります。

わたしたちは、語学学校で、フランス語学習の中級段階でうなっていた
教室に、琴奏者の女性がおられた
    
ある日、彼女は教室から忽然と消えた!

そして、少し経ってから、ビッカビカのサングラスをかけて戻ってきた。
    
授業が進む中、彼女は、突如、文脈に関係なく、サングラスをかけたまま、立ちあがった。そして感動にふるえながら切り出した。
「みなさま ぜひともお聞きくださいませ。あたしは、ただいま、琴の演奏会を終え、フランスから帰ってきたばかりです。あたしは、仲間内から、よくフランス語などを勉強する暇があるねえ、と、言われながら、このクラスのびりっけつを誇りながら授業に参加し続けてまいりました。
しかしであります、このたびの演奏会で、見事に成果がでましたことをご報告いたします。

通常、フランスで琴を演奏をすると、最後はみなさま拍手喝をしてくださり、ブラボーの声が飛び交います。しかし、こちら演奏者としましては、フランス語がまるっきり分からないので、むすっと無言でいるしかありませんでした。
     
ところが ところが ところがあります
このたびの演奏会が終わり、いつものブラボーにとりまかれた時に、あたしは、この教室で習ったフランス語を勇気をだして言ってみました。

 Merci mesdames et messieurs(みなさま、ありがとう ;ものすごい初歩言葉)
     
それ以外は、何も言えませんでしたが、聴衆は大喜びで満足し、大きな拍手の渦のなかで幕となったのです。ああ、驚いたあ」

ちなみに、くだんのサングラスは、旅程のどこかで入手したものらく、よほどお気に召したらしく、授業中はもちろん、休み時間もサングラスをかけたまま、コーヒーをすすっておられました。
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