トランプ氏はSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「すぐに何かがおかしいと感じた。ヒューという音と銃声が聞こえ、直後に銃弾が皮膚を裂くのを感じた」とし、「このようなことがわが国で起きるとは信じられない」と語った。

事件を受けてジョー・バイデン(Joe Biden)大統領はデラウェア州リホボスビーチ(Rehoboth Beach)で緊急記者会見を開き、「米国にこのような暴力の居場所はない。病的だ。この国を団結させ、こんなことを許してはならない、容認することはできない」と非難した。

 その上でバイデン氏は、トランプ氏と「すぐに」話すことを望んでいると述べた。(c)AFP

毎日新聞 によるストーリー
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米東部ペンシルベニア州バトラーで13日開かれた共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)の選挙集会は、演説中のトランプ氏が銃撃されて大混乱となった。当時の状況を米メディアが目撃者の話を通じて伝えた。

 米ABCニュースによると、11月の大統領選と同時に行われる連邦上院選に臨む同州共和党候補のデーブ・マコーミック氏は会場の最前列におり、7、8発の銃声を聞いたという。さらに人々はパニックになり、皆が地面に伏せたと緊迫した状況を振り返った。

 CBSニュースによると、トランプ氏の背後で演説を聞いていたというマイク・ケリー連邦下院議員は「隣にいた女性が撃たれ、他の人たちも撃たれた」と語った。

 また、現場にいた救急医はCBSの取材に「発砲音を聞き、最初は爆竹だと思った」。救急医は「あそこで撃たれた」と叫んでいた方向に向かったところ、頭を撃たれて血だらけになった被害者がいたと証言した。【ワシントン西田進一郎】

米FBI、トランプ氏銃撃の容疑者特定か ペンシルベニア在住の20歳男性

 発信地:バトラー/米国 [ 米国 北米 ]

【7月14日 AFP】(更新)米連邦捜査局(FBI)は13日夜、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領が負傷した銃撃事件について、「暗殺未遂事件」だと述べた。また、NBCテレビとCBSテレビは一夜明けた14日、FBIは容疑者について、事件が起きたペンシルベニア州在住の「トーマス・マシュー・クルックス(20、Thomas Matthew Crooks)」と特定したと報じた。

 一方、トランプ氏の広報担当は14日早朝、ソーシャルメディアに、同氏が自力で飛行機から降りる姿を捉えた動画を投稿した。

トランプ氏はネービーブルーのスーツに白シャツ、ネクタイなしの装いで、武装した警備員が見張る中、飛行機の階段を下りた。事件で負傷した右耳は映像には映っていなかった。(c)AFP
トランプ前米大統領の演説中に銃声響く、発生時の映像 身を伏せ警護担当が覆いかぶさる BBC