北朝鮮の外務省、米国を批判「制裁の結果と世論を誘導」
北朝鮮の外務省報道官は6日、「米国は、我々が核を完全に放棄するまで制裁圧力を緩めないと露骨に騒ぎ立て、朝鮮半島情勢を緊張させようとしている」と米国を批判した。朝鮮中央通信が同日、記者の質問に対する回答として報じた。北朝鮮との交渉の間も圧力をかけ続ける考えを強調しているボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)らの発言を念頭においているとみられるが、米朝首脳会談への影響は不明だ。
報道官は「最近米国が、歴史的な北南(南北)首脳会談の板門店宣言で明らかにした我々の朝鮮半島非核化の意思に関し、制裁と圧力の結果であるかのように世論を誘導している」と批判。「相手を意図的に刺激する行為は、対話の雰囲気に冷や水を浴びせる危険な試みとしか見られない」と指摘した。
米朝首脳会談をめぐってはトランプ米大統領が4日、「日時と開催地が決まった。間もなく発表されるだろう」と述べたが、追加の発表がない状況が続いている。(ソウル=武田肇)