東大教授と語る【真の恐怖政治の源】菅総理が始める恐怖政治と国民弾圧。安倍晋三の独裁など生ぬるいと言える本当の理由と、子どもを守る事が良い政治に繋がる理由。安冨歩教授電話出演。一月万冊清水有高。
2020/10/02
【参考】
会員限定有料記事 毎日新聞
政府から独立した立場で政策提言をする「科学者の国会」とも呼ばれる「日本学術会議」の新会員の任期が、1日始まった。しかし、菅義偉首相は学術会議が推薦した候補者105人のうち、6人を任命から外した。その一人の加藤陽子・東京大教授が、毎日新聞にコメントを寄せた。
加藤教授は小泉純一郎政権での政府の公文書管理についての有識者懇談会に参加し、公文書管理について政権にアドバイスをしてきた日本の第一人者だ。2010年に設置された内閣府公文書管理委員会委員だったほか、現在は「国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議」の委員を務める。皇室にも熱心な読者を持つ、日本近代史の有力な研究者でもある。
今、多くのメディアは、任命されなかった私たち6人に「なぜ任命されなかったのか」を尋ねている。いかなる研究者の、いかなる研究内容が官邸に忌避されたのかを、国民の知る権利についての付託に応えるために探るのは、もちろん理解できる。
しかし、「なぜ任命されなかったと考えているか」を被推薦者に尋ねる思考回路は本末転倒でもある。首相が学術会議の推薦名簿の一部を拒否するという、前例のない決定をなぜしたのか、それを問題にすべきだ。この決定の背景を説明できる協議文書や決裁文書は存在するのだろうか。
私は学問の自由という観点からだけでなく、この決定の経緯を知りたい。有識者として、小泉政権で福田康…
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菅首相 高卒の秘書に「学歴は関係ない。一生懸命頑張れ」
田中角栄をほうふつとさせる「叩き上げ」の半生、自民党としては海部俊樹以来の「非世襲」、そして党初の「無派閥」の総理大臣……新たにわが国のトップに立った菅義偉首相(71才)は、これまでの総理大臣とは一線を画す人物であるかのように思える──。 【写真】道着を着て空手のポーズを決める菅首相
高校を卒業して上京し、都内の段ボール工場に就職した菅青年は、大学進学への思いが強くなり、数か月で退職した。アルバイトで生計を立てながら受験勉強をして、上京から2年後に法政大学法学部政治学科に入学した。その意味では、叩き上げの苦労人であることは間違いない。
卒業後は民間企業を経て、神奈川県横浜市出身の小此木彦三郎衆議院議員の秘書として11年間勤務する。この間、小此木氏のもとで住み込みの家政婦として働いていた真理子さんを見初めて結婚した。静岡県出身の真理子さんは、県内の大学を卒業後、一度農家に嫁ぎ、離婚している。
小此木議員の末席の秘書からのし上がり、横浜市議を2期務めたのち、1996年の衆院選に出馬して初当選。 「上京してからの苦労が、政治家としての菅さんの信条をつくったのでしょう」 そう指摘するのは、菅首相を知る政治関係者だ。
「段ボール工場でつらい作業を経験して、苦学して11年間も辛抱強く秘書を続けた経験があるだけに、東大法学部を出たようなエリート官僚にも気後れせず、“お前も段ボール工場で働いてみろ”というくらいの気概がある。
何の苦労もなく、親から『地盤』『看板』『カバン(お金)』を引き継ぐ二世議員への反発心も強い。実際、麻生政権で党の総務委員長だったとき、二世の出馬禁止を打ち出しています」 菅内閣に総務相として入閣した武田良太議員は、麻生太郎副総理と同じ福岡選出の、いわば“天敵”だ。これにより、“麻生外し”がはじまっているという見方もある。
一方で、自分と同じような境遇の人間には手を差し伸べる。現在、横浜市議を務める遊佐大輔さんは、大学3年時に祖父の企業が倒産し、やむなく大学を中退して、民間の廃棄物収集会社に就職した。その会社は菅首相を支援しており、若き日の遊佐さんは、そこで菅首相と知り合うこととなる。
政治家はみんな“お金持ちで世襲”というイメージでしたが、菅さんはとにかく実直で真面目で誠実でした。その人柄に惚れて、“この人の秘書になりたい”と思ったのです」(遊佐さん・以下同)
実際に秘書になる機会が訪れたとき、「私は高卒ですが、それでも大丈夫ですか?」と遊佐さんが尋ねると、菅首相はこう答えた。「過去の学歴は関係ない。あるのは、いまと未来だ。一生懸命頑張れ」──。 「“カッコいい”と思いました。秘書に採用後、菅さんはとにかく仕事人間で、私は毎朝午前5時半に迎えに行かなければならず、帰宅は深夜1時頃。しかも菅さんは昼食を5分で食べ終えるから、秘書の私は3分で完食するコツを覚えました(笑い)。秘書時代は、『人に見返りを求めるな。自分で決断した道を一生懸命に頑張れば、必ず誰かが見てくれる』と菅さんから繰り返し諭されました」
※女性セブン2020年10月15日号