フジ日枝氏、退任=取締役相談役、親会社も―中居氏問題
2025/3/27
元タレント中居正広氏の女性トラブルを巡る対応に不備があった問題で、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、両社の取締役相談役を務める日枝久氏の退任を発表した。問題の背景にある企業風土を改める上で、社内に強い影響力を及ぼしてきた日枝氏の辞任は不可避との見方が出ていた。
退任はフジが同日付、フジHDは6月の定時株主総会の開催日付。フジHDの金光修社長が代表権のない会長に退き、後任としてフジ社長を務める清水賢治専務が6月に昇格する人事も発表した。
トラブルは2023年6月に発生。フジの社長だった港浩一氏は、コンプライアンス(法令順守)部門に伝えず、中居氏の番組出演を止めなかった。問題発覚後に300社超のスポンサーがCM放映を中止し、今年1月に港氏が社長を、嘉納修治氏が会長を辞任した。
中居氏のトラブルを巡っては、フジが設置した第三者委員会が今月末にも調査報告書をまとめる見通しだ。