複数の関係者によると、自民が、派閥の政治資金規正法違反事件に伴う逆風を受けて独自候補の擁立を見送るため、小池氏は自民への推薦依頼を検討していた。しかし、自民は4月の衆院3補欠選挙のほか、港区長選など都内の選挙で相次いで敗北。さらに、出馬表明した立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が「反自民」を前面に打ち出したことから、小池氏は自民の推薦を受ければ、与野党対決の構図に持ち込まれる恐れがあると判断した。
政権与党の足並みに配慮し、公明党にも推薦を求めない。小池氏と協力関係にある国民民主党や、自身が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会の推薦も得ないで、党派色を薄めたい考えだ。ただ、各党の自主的な支援は拒否しないとみられる。
小池氏は当初、都議会定例会が開会する5月29日に立候補を表明する意向だった。しかし、蓮舫氏が2日前の同27日に出馬表明したことなどを受け、自身の表明時期を慎重に検討。定例会閉会で公務に区切りがつくとして、今月12日に切り替えたという。
都知事選には蓮舫氏のほか、30人以上が立候補を表明している。
いろいろあったが…。小池百合子東京都知事が12日にも都知事選(20日告示、7月7日投開票)に立候補を表明する見込みとなった。カイロ大卒を巡る学歴詐称騒動に直面するも文春砲の追撃は不発に終わり、立憲民主党の蓮舫参院議員の自爆劇も追い風となって、3選に向け、都知事選告示前にして〝視界良好〟となってきた。
小池氏は都議会閉会日となる12日の本会議で、立候補を表明するとみられる。当初、先月末に表明する準備を進めていたが、小池氏や自民党が支援する候補者の相次ぐ選挙での連敗で、チャンスとみた蓮舫氏が立候補を表明。選挙戦略の練り直しを余儀なくされていた。
ただ、一時は脅威とされた蓮舫氏だが、街頭演説で「ご支援よろしくお願いします」と呼びかければ、枝野幸男氏が「蓮舫さんを勝たせてください」と発言したことに、公職選挙法で定める事前運動に当たるのではないかという指摘があり、SNSを中心に炎上。さらに共産党による蓮舫氏支援のビラ配布も「グレーゾーン」と騒ぎとなって、自爆劇となっている。
都議会で小池氏の学歴詐称問題を追及していた上田令子都議はこの日、「小池都知事のカイロ大学卒業証書・卒業証明書の提出に関する決議」「小池都知事の不信任決議」の2案を議会局に提出。蓮舫氏を支持する立憲や共産の各会派が同調するかが見ものとなるが、自民、都民ファ、公明党により否決される見込みで、都議会は嵐が起きることなく閉会することになりそうだ。
「都知事選は17日間の長丁場で、期間中にまだ文春砲などが出る可能性もあるが、不出馬に追い込まれるほどの爆弾は出ることはなかった。むしろ小池氏が落選し、蓮舫氏が都知事になる〝最悪ケース〟を危惧する声が噴出し、保守界わいも小池たたきから一転して、猛烈な蓮舫バッシングで、追い風が流れている」(永田町関係者)
都知事選は最後に出馬表明した候補が勝利する〝後出しジャンケン〟が強いとされ、現職が過去、負けたことはないとあって、小池氏が〝横綱相撲〟を見せることになるのか。
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