立憲民主党の岡田克也幹事長が9日に国会内で開いた会見で、都知事選で蓮舫氏が小池百合子知事に完敗した原因について言及した。
選挙結果を見ると、小池氏は291万8051票、広島・安芸高田氏前市長の石丸伸二氏が165万8363票。蓮舫氏は128万3262票と3位となった。
岡田氏は蓮舫氏の落選について「個人的にみて思うのは2つある」と話しこう見解を示した。
「1つは小池知事との間に、土俵に上がって相撲を取ることにならなかったということが大きな問題だった。有権者からは争点がハッキリ映らなかった。小池さんの争点がかみ合わないようにするやり方、討論会をやらないとか本来、候補者にはあるまじきことですけど。前半戦は『公務』と称してそれが映像で流れる。私は、厳密には公選法違反の疑いもあるんじゃないかと思います」
2つ目は蓮舫氏が無党派層の支持が得られなかったことを挙げた。
「共産党、立憲の支持者を固めることは当然で、これまでの経験からも固まるわけですが、活動の中心は無党派層、真んなかを取りに行くはずで、基本的にそういう戦略でやったはずですが、必ずしもそれに沿わなかった部分があった。取りに行く力がなかったといえばその通りです」とした。
蓮舫氏は無党派層の支持が得られなかったことで最終的に石丸氏に逆転された格好。次点となった石丸氏はSNSを駆使して支持を訴えたことが奏功したという見方もされている。
「(衆院東京15区補選の)つばさの党の時もそうなんですけども再生回数を増やすことで個人的に増やした人が利益が得られるといういまの仕組みがあるなかで、石丸さんの映像が拡散していった。石丸さんを応援したくて拡散した人、だけど拡散すれば収入になるという理由で拡散人もいる。両方の人もいる。こういう仕組みがあることを頭に入れ、わが党として(今後)どうするべきかという戦術を考えていきたいです」と岡田氏は話すにとどめた。