新潟県などで降った大雪による関越自動車道の立ち往生は、発生から2日を経た18日夜、解消した。東日本高速道路(NEXCO東日本)によると、午後10時15分ごろまでに、取り残されていた車両がすべて関越道を下りた。同社は19日朝の通行止め解除に向け除雪などを急いでいる。県警による安全確認などを経た上で解除するという。
立ち往生は16日午後発生。車内の人には飲料水やガソリンなどの支給が続けられたが、消防によると、新潟、群馬両県で、体調不良を訴えるなどした男女計5人が病院に搬送された。
同社や陸上自衛隊などは約700人態勢で除雪を急いだが、車と車の間に積もった雪を手作業で除いて1台ずつ車を出すしかなく、難航した。
関越道上り線では、大型トラックが雪で動けなくなるなどし、16日午後6時ごろ、立ち往生が発生。最大時の17日午後1時時点では、上り線で1750台、下り線で350台の計2100台が巻き込まれた。下り線は18日朝までに解消された。
上信越自動車道でも約300台が一時立ち往生したが、通行止めは17日夕方に解除された。
記者会見した同社の小畠徹社長は「これだけの雪が短時間で降ると予測できなかった。事前に通行止めにするまでに思いが至らなかった」と述べ、判断が適切だったか今後検証するとした。
JR東日本は17日に続き、18日も終日、上越線の長岡―水上間の上下線で運転を見合わせた。19日も運休する。
〔写真説明〕大雪により関越自動車道上り線塩沢石打インター手前で立ち往生した車両の列。左は除雪車=18日午後4時29分、新潟県南魚沼市
(ニュース提供元:時事通信社)
12月19日(土)天気予報 週末も大雪に警戒