とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

えっ!市場(いちば)ではパンジーの出荷がラストになるって!

2007年11月09日 14時00分27秒 | 園芸
(今朝は、思いもよらず、写真のような有様になり、驚いています)

 お花屋の店長は、すでにどの生産者が優れた花を作るかを心得ていて、市場(いちば)で良い花を獲得しようと闘っているようなのです。

昨日の朝、市場(いちば)にいる店長から電話が入った
「うーむ。今年はなぜかパンジーの良い生産者がすでに出荷を終わろうとしている。良いパンジーが市場(いちば)に出されてくるのは、これがラストです。次はポインセチアに移ります。パンジーは、かろうじて、あなたが発注した百株分(4ケース)を、××さんの出すパンジーでおさえるのに成功しました。最終の3ケースでした。実際に手に入るのは、おそらく今週末です。仕入れ値もこちらの言い値で交渉が成立しましたので、安くできます。友だちじゃないですか。他の人にも安くしていますけれど」

 店長は凝り性なのです!江戸っ子だからでしょうか?筋がとおらないと、どこまでも追求し、はっきり物をおっしゃいます。が、普段は、シャイで繊細で謙虚な方です。

実は、それから昼に、店まで店長に呼び出されて、名のとおった××さんのパンジーを2ケース先に仕入れてきたので、気にいるかどうか、見て確認してほしいと言われたのです。
私は、11月末に欲しいとパンジーを発注しておいたのだが、事態が急変した。

疲れていましたが、私はお店にでかけ、OKを出しました。店長のお店は、陽が当たらないので、鉢物がすぐに弱ってしまうのです。仕入れてきたばかりで、活きのいいうちに買わないと、苗の状態が悪化してしまう気がします。で、すぐに1ケース買うことにしました。

 鉢物はどうしても売れ残りが出るのでロスが大きいとおっしゃっておられましたので、「なんなら、あとの1ケース、そちらの都合にまかせて、売れ残り全部、私の家の玄関前に放っても、いいですよ。買いますから」と、私。



 ああ、店長が昨晩、私が眠っている隙に、その日すぐに××さんの2ケースのパンジーを全部玄関の前に置いていったようです。今朝、発見しました。

今朝、おいかけるように電話がありました。

「昨日の夜に置いておいた××さんのパンジー2ケースは、実は、どうしても気に食わないところがあって、全部、あなたに、あげることにしました。2ケースと言ってもちょっと売れたので、数は不足していますよ。あとで××さんの最終3ケースの荷が届いたら、お届けます。料金は、その3ケース分だけ、いただきます。あなたに2ケース全部あげたおかげで、スペースが空き、別の花を置けて助かりました。もう鉢物は、あなたのパンジーを最後に、仕入れないことにしました。鉢物は、注文制に切りかえることにしました。あとポインセチアは、もうすぐ仕入れますから、あなたにも一つあげましょう。ちょっと早いクリスマス・プレゼントです。気にしないでください。他の人にも、あげていますから!」

「いけません、店長!いいですか!現代は資本主義です。友だちだなんて言って商売をすべきではありません。ビジネスライクに利益を上乗せして料金を請求してください。私は、無料では絶対に受け取りません。あなたは、餓死しますよ」

「私が、勝手に友だちと考えているだけです。餓死寸前になったら考えます」
なんということをするのでしょうか!

(追記:11月10日2::00)「が、あとで良く考えたら、恐らく店長は、活き活きとした見事な××さんのパンジーの苗がダメになるのを見たくなかったのではないだろうか?仕入れ値も、もちろん売値決定の大事な要点でしょうが、店長は、どんなに極上品でも、売り値は本当に安いのですよ。この××さんのパンジーだって、店長がいくらの売り値をつけるか、大体わかります。ただし、メディアにのるような企業の売り出す花は、仕入れ値が高いですので、安く売るのは無理です。企業には開発能力があり、開発に投資しているので、そうなるのでしょうか?高くとも、創造性豊かな他には真似のできない花を作っていますね。ただしメディアにのらない小規模の優秀な生産者のことも市場(いちば)の人は、みんな知っているようです。「××さん、今年はこういうパンジーをだしてきたよ」「そーか、あの人は何をやっても上手いなあ」というふうに。そして市場(いちば)の人が名前を皆知っているようなこつこつ型の生産者は、そう高い仕入れ値を言ってこないようです。まだ、よく分かりませんが。そして企業とはちょっと違う、やはり創造性豊かで個性を感じる花を作っているように思えます。色だとか、花の大きさとか、その他において。いずれにしろ、店長がいないと、私には全く調べられませんが.....」(追記、おわり)


 今朝は、そうだ!こうしてはいられない。料金交渉は、あとということにした。届いたパンジーの苗は、ケースの中にビッシリと詰まっている。とりだして、間隔をおいて、風をあたえないと、しなびてしまう。

 おおわらわに、2ケース分のパンジーを広げる。そして、水をかけておいた。


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