メーガンさんが国連で訴えた「11歳の成功体験」はウソ!? 英国の暴露本が明かした新事実
2022/08/22 11:30

イギリスの伝記作家、トム・バウワーさん(75)の暴露本『Revenge:Meghan, Harry, and the war between the Windsors(復讐:メーガン、ハリー、そしてウィンザー家の戦争)』には、新証言に基づく驚くべき事実が明かされている。その中には、メーガンさん(41)の推進する男女平等の原点が大きく揺らぎそうな箇所がある。
メーガンさんは11歳の時に、アメリカの消費財メーカー、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)の洗剤のコマーシャルに憤る。小学校の授業で見たテレビCMでは、台所で鍋などの油汚れと戦うのは「女性」であるとする。同級生の男子も、「女性にふさわしい居場所はキッチンだ」と言い放った。帰宅したメーガンさんは父トーマス・マークルさん(78)に訴えた。彼は「手紙を書いたら」と答えている。
メーガンさんは早速P&Gに、CMは女性を台所に縛り付けるものであると抗議の手紙を出した。また当時のファーストレディー、ヒラリー・クリントン夫人などにも同様の手紙を送った。すると、P&Gは、CM中の「女性」を「人々」に変更した。また、ヒラリー夫人などからも励ましの手紙をもらった。まもなく、テレビ局から記者が訪れインタビューされた。メーガンさんは、こうした小学生時代の「成功体験」を2015年の「国連WOMEN」でのスピーチで披露した。「私は11歳で、男女平等のために立ち上がり、小さいながらもインパクトを与えたのです」と胸を張った。
その後メーガンさんにヘンリー王子(37)と交際のうわさがたった2017年、アメリカのバニティ・フェア誌が彼女にインタビューをした。メーガンさんは張り切って、P&Gの反応とヒラリー夫人からの返事について話した。しかし、同誌は、このくだりをすべて削除した。それは、「事実確認が出来なかったから」。同誌はファクトチェッカーや広告専門歴史家などに検証を依頼したが、裏付けが取れなかったという。
またヒラリー夫人からの返事に関しては、夫人がファーストレディーになったのが、1993年1月20日からで、1981年8月4日生まれのメーガンさんが11歳であったのは1992年8月4日から1993年8月3日まで。夫クリントン氏が大統領就任して半年ほどの間にたまたま起きた出来事としては不自然であると判断して、同誌はカットした。
しかもメーガンさんは、届いたはずの夫人からの手紙をいっさい公に示していない。バニティ・フェア誌の寄稿編集者サム・カシュナーさんは、当時メーガンさんのインタビューを担当した。洗剤のくだりの全面削除を知ったメーガンさんは、彼に原稿を書き直すように要求してきた。「ヒステリックな口調でまくしたて、まるで私は彼女に操られ支配されているかのように感じました」とカシュナーさんは語っている。
トム・バウワーさんは、父のトーマス・マークルさんにもインタビューした。彼は、P&Gからもヒラリー夫人からも実は無視されたと初めて明かした。メーガンさんは小さい時から「有名になりたい」「レッドカーペットを歩きたい」と繰り返し訴えた。父は、そんな愛娘の夢を頭からつぶすには忍びないと、あえて否定しなかったという。
ヘンリー王子夫妻は、9月初旬に慈善団体への参加などで再び渡英する。その際にはエリザベス女王(96)に会うことを希望するが、この時期女王は新首相との面会などで多忙を極める。2人には、「決まっている予定は変更できない」と伝えられたそうだ。
(ジャーナリスト・多賀幹子)