2020.08.17 07:00 週刊ポスト
初のコロナ関連倒産と報じられた病院院長「倒産理由は異なる」
通院患者の減少などで多くの医療機関の経営が苦しくなるなか、7月末に「医療機関で全国初の新型コロナ関連倒産」が報じられた。
民間信用調査会社・帝国データバンクによれば、岡山県真庭市にある岸本整形外科医院が7月21日に自己破産を申請。負債は3億3000万円で、今年3月以降は新型コロナの影響で診療件数が大きく減っていたという。
どういった経緯だったのか。同院を訪ねた。人口約4万5000人の真庭市は県北部に位置し、岡山市内から車で1時間以上。同院は市役所や税務署などが建ち並ぶ国道沿いにあり、立地は決して悪いとは思えないが、3階建てのレンガ色の建物の駐車場にはロープが張られ、玄関のドアはカーテンが閉められている。裏手の家屋を訪ねたところ、岸本真・院長が応対した。
取材意図を告げると開口一番、「うちはコロナ関連倒産じゃありませんよ」との答え。コロナ前からの経営不振が倒産に至った理由だという。
「たしかにコロナの影響で収入は減ったが、その前から経営は苦しく、閉鎖を考えていました。慢性的な看護師不足などがあって、6年前に入院できる病室を閉鎖して収入が大きく減った。建物の3階部分と2階の半分は病床部分だったが、まるまる使えなくなり、建てたときの借金だけが残ったんです。
(中略)
次に倒産する医療機関が、あなたの通院先でないとは限らない。
※週刊ポスト2020年8月28日号
コロナ禍で「老化が進む人」が激増しかねない訳
感染恐れて外出減り体力・食欲・気力が低下
そして、フレイルを予防するもう1つのカギが、“人との触れ合い”だ。筋肉の衰えとコミュニケーションは一見関係ないように思えるが、そうではない。先の飯島さんらが行った調査では、運動をしっかりやっていても、人とのつながり(文化活動やボランティア・地域活動)がないと、フレイルのリスクが上がることが明らかになった。
人と触れ合うことの重要性については、前出の水野さんも話している。(後略)
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個人消費は7.0%減、設備投資は4.1%減-市場予想中央値
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4-5月が底、7割経済で天井の低い状態が続く-みずほ証の小林氏
4-6月期の日本経済は戦後最悪のマイナス成長が見込まれている。新型コロナウイルス感染拡大に伴い4月に緊急事態宣言が発令され、外出自粛や休業要請の影響で個人消費が急減。国内外の経済活動が停滞し、企業の設備投資や外需も悪化した。
内閣府が17日発表する4ー6月期の実質国内総生産(GDP)について、ブルームバーグのエコノミスト調査では、全員が3四半期連続のマイナス成長を予想。中央値は前期比7.6%減、年率27.0%減と、GDP統計をさかのぼれる1955年以降で最大の落ち込みとなる見通し。個人消費は前期比7%減、設備投資は同4.1%減が見込まれている。(後略)
国内感染者、6461人増加 死者は50人増―新型コロナ
2020年08月17日10時15分 jiji.com
国内で確認された新型コロナウイルス感染者は、17日午前10時現在でクルーズ船の乗船者らを含め5万6929人となり、前週の週明けより6461人増えた。死者は50人増え、1117人となった。10日が祝日だったため、6日間での集計。
感染者の内訳は、都道府県別の合計が5万5348人。横浜市で停泊中に集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員が712人、長崎市で停泊中に集団感染が起きた「コスタ・アトランチカ」の乗員が149人、政府チャーター機での帰国者らが15人など。
国内感染者の都道府県別では、東京が最多で1万7714人(1650人増)。次いで大阪6845人(953人増)、神奈川3854人(548人増)などとなっている。