<独自>大規模接種センター 首都圏3県の予約前倒し あす受け付け
政府が東京・大手町に設置した新型コロナウイルスのワクチン大規模接種センターについて、東京都民に限定していた31日~6月6日分の接種を、神奈川、千葉、埼玉の3県の住民も対象にする方向で調整に入ったことが27日、分かった。28日から受け付けを開始する。大規模接種センターの予約に空きが生じているため、3県の接種を前倒しする。
当初の計画では、首都圏3県の住民の接種は6月7日~13日分からで、予約受け付け開始は今月31日を予定していた。しかし、5月31日~6月6日分の接種7万回のうち、今月26日午後5時現在で入った予約は約4万7千回分にとどまっていた。
一方、市町村が行う高齢者向け接種に関し、首都圏3県では遅れが目立っている。23日現在で接種率の全国平均が6・10%だったのに対し、神奈川県4・64%、埼玉県4・46%、千葉県4・34%と低い水準にとどまっている。 このため、政府は首都圏3県からの受け付けを前倒しし、5月31日~6月6日の期間でも接種できるよう方針を転換。住民票が首都圏1都3県にない単身赴任者らも受け付けることとした。いずれも65歳以上で、自治体から接種券が交付されていることが条件となる。
東京の大規模接種センターは千代田区の大手町合同庁舎3号館に設置し、今月24日に接種を開始した。東京駅から会場までのシャトルバスも運行されている。
一方、大阪市に設置された大規模接種センターは、6月6日までの接種分は予約が埋まっており、5月31日に次回予約(6月7日~13日分)を受け付ける。