高橋洋一「永田町で石破総理の続投を求めるデモ、“何もできない”が総理はやりたい矛盾、不信任案は?」「日米関税交渉、“相互関税15%”で合意」「最低賃金の引き上げを巡る議論が本格化」7月28日
毎日新聞は26、27の両日、全国世論調査を実施し、トランプ米大統領による高関税措置を巡る日米関税交渉が合意したことについて尋ねたところ、「評価しない」が40%で「評価する」(28%)を上回った。「わからない」も31%あった。
日米関税交渉を巡っては、日米両政府が22日(日本時間23日)、合意したと発表した。自動車関税は25%から15%に、8月1日から25%の予定だった「相互関税」も15%に引き下げられる。一方、日本は5500億ドル(約81兆円)を上限にした公的な金融支援で日本企業による米国への投資を後押しするほか、米国産のコメ輸入を75%増やし、トウモロコシや大豆など農産物80億ドル(約1・2兆円)分の購入も受け入れるという。また、日本政府による米国製防衛装備品購入額が年間数十億ドル分追加されると米側が発表したが、日本政府は「すでに決定している防衛力整備計画などに基づくもの」としている。
調査は、スマートフォンを対象とした調査方式「dサーベイ」で実施した。NTTドコモのdポイントクラブ会員を対象としたアンケートサービスを使用し、全国の18歳以上約7400万人から調査対象者を無作為に抽出。2045人から有効回答を得た。【野原大輔】
選挙戦で青山氏は、同選挙区に自民公認で立候補した新人で前衆院議員の柳本顕氏(51)とともに街頭に立ち、SNSでもほぼ毎日、一緒に配信を行った。しかし、柳本氏の得票は38万票弱で次点にとどまり、4番手で当選した公明党候補とは12万票以上の開きがあった。
自民府連は昨年10月の衆院選で、候補を立てた府内15小選挙区で日本維新の会に全敗。参院選では、27年ぶりに大阪選挙区で公認候補が敗れた。
青山氏は全体会議の冒頭、「次点にとどまったことは、全て私の責任。正式に会長の職を辞すことを表明します」と述べ、頭を下げた。
終了後の記者会見で、敗因について、府内の自民の比例票は約48万票で、柳本氏の得票と10万票以上の差があったことに触れ、「自民党の党員や支持層をまとめきれなかった。それどころか、大量に剥がれた。(比例票との) 乖離(かいり) は極めて深刻で、丁寧に分析したい」と語った。
鹿田松男・府連総務会長(府議)によると、府連会長は国会議員から出すという府連のルールがある。府連で今後、地方議員も会長になれるようルール見直しを検討するという。
一方、石破首相の進退について、全体会議の出席者から「内閣総辞職を求めるような提言は府連として慎重であるべきだ」などの意見があり、27日は府連としての意見集約はしなかった。
青山氏は参院選の結果が判明した後、記者団に「総理は身を処されるべきで、お辞めになるべきだ」と述べていた。27日は「(28日の)両院議員懇談会では、一人の議員として意見を言う」と話した。
【両院議員懇談会開催へ】自民党 参院選敗北の原因など議論/“石破おろし”高まる中 なぜ総理は“続投”強調?/「どの野党と組むか」今後の“焦点”に/官邸前では「石破やめるな」デモ【関連ニュースまとめ】
【7月28日配信】
【ライブ】石破総裁が冒頭あいさつ 自民・両院議員懇談会始まる
参院選での敗北を受け、自民党は28日午後3時半から両院議員懇談会を開く。続投の意向を示す石破総理の進退をめぐる発言に注目が集まる
風は石破茂首相に吹き始めているようだ。参院選で与党過半数割れとなり、自民党内で退陣圧力が強まっている石破首相に次々と援軍が現れている。
参院選で目標に掲げた50議席に届かず、自民党内では石破おろしが始まっている。青年局が事実上の退任を求める要望書を提出すれば、地方組織も同調。28日に両院議員懇談会が開かれるが、議決権のある両院議員総会の開催を求める署名集めも行われている。懇談会の内容次第では、両院総会開催となることが予想される。
そんな中、次の顔に高市早苗前経済安保相就任による右傾化を恐れるリベラル勢力は「石破辞めるな」の声を高めており、25日には首相官邸前に1000人以上による集会が開かれた。
れいわ新選組の八幡愛衆院議員はX(旧ツイッター)に「石破総理続投に言及するのは、党利党略で判断しているわけではない。我々の民主主義を脅かす危機が背後に迫っているから(中略)。なんとか石破総理には粘っていただきたいと願う」とポスト。立憲民主党の小沢一郎衆院議員の事務所Xは「石破氏の本当の敵は結局、自民党。石破氏に失うものはない。だからこそ最後に本気で自民党政権の闇を明らかにすべき」と田中角栄元首相の兄弟子として、エールを送っている。
毎日新聞が26、27日に行った世論調査では内閣支持率は5ポイント上昇の29%。次の首相にふさわしい人では高市氏、小泉進次郎農水相、国民民主党の玉木雄一郎代表らを抑え、石破首相がトップとなった。
自民党の元参院議員で群馬県の山本一太知事はブログで「石破総理を退陣させようとする今回の自民党内の動き(石破おろし)は、決して、国民の自民党への好感度を高めていない。逆に、多くの国民(特に無党派人々)には、次の選挙のことだけを考えた『身内の争い』みたいに映っている」と分析。石破おろしへの違和感を指摘した。
そんな混沌状況に石破首相は26日にNHKのインタビューで「一切の私心を持たず国民のため、国の将来のために自分を滅してやる」と改めて続投する意思を示した。
「石破首相は戦後80年の節目の年に〝石破談話〟を出すことに意欲を見せている。8月15日の終戦記念日までは、いくら辞任を迫られてもクビを縦に振ることはないでしょう」(永田町関係者)
辞任は不可避な情勢とみられる中、1年前は終戦記念日の前日に岸田文雄首相が総裁選不出馬を表明するサプライズがあった。今年のお盆はどうなるのか。
【ライブ】自民党 両院議員懇談会が終了 石破首相・森山幹事長が記者団にコメント──政治ニュースライブ(日テレNEWS LIVE)
元テレビ朝日社員の玉川徹氏は28日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。20日投開票の参院選で大敗した自民党内で、総裁の石破茂首相に対する辞任圧力が強まっていることをめぐり、世論調査の結果に触れながら私見を口にした。
番組では、25日に首相官邸前に約1000人が集まり「石破辞めるな」「石破頑張れ」と、石破首相を激励するデモが行われたことを報じた。一方、ANN世論調査では、「辞任すべきと思う」が46%、「辞任すべきと思わない」が42%と拮抗(きっこう)し、世論の意見も割れていることに触れた。自民党は28日午後、参院選大敗の結果を受けて両院議員懇談会を開くが、懇談会ではなく議決権を持つ両院議員総会開催を求める動きも続いていることなど、自民党内の権力闘争の現状にも触れた。
玉川氏は「この週末、新聞の世論調査が何紙かしていた。ANNの調査は、続投を求める方が少ない。『辞任すべき』の方がちょっと多いんですけれど、朝日新聞は逆だった」と言及。また「日経新聞が面白かったのは、(石破首相が)『いつまで首相を続けたらいいですか』と聞いているんですが、『すぐに辞めろ』というのは36%で、それ以外は『来年の春ごろ』から『ずっと続けて』まで含めて、50%以上あるんですよ」とも指摘。「どうも傾向としては、だいたい同じくらいなんだけど、辞めないでほしいという人が多いっぽい感じです」と、各社の石破首相の進退をめぐる世論調査内容に触れた。
玉川氏はさらに「もうひとつ面白かったのは、朝日新聞で自民党の支持層だけに限ると、『辞めるべきだ』は22%で、『その必要はない』が70%なんですよ」とも主張。「自民党議員たちは、(石破首相を)一生懸命、引きずり下ろそうとしているんだけど、自民党の支持層だけ見ると、7割の人が辞める必要はないと言っている。だから、支持層とその支持層に乗っかっている議員で全然違う感じがありそう」とも述べた。
玉川氏はこの調査結果の背景を「分かんないですけど、もしかすると、岩盤保守といわれている(自民党の支持層の)人たちが、自民党から支持層として抜けているのかなと。そうなると、残っているのはセンターライトと中道くらい。この人たちからすれば、むしろ石破さんが辞めた後の方がまずいと思っているという」とした上で「(報道によると25日の官邸前での)デモに参加した人は、多くが野党の支持者だったようですけれど、いま自民党を支持している人だけでみると、石破さんじゃないと困るというか、石破さんから替わると困ると思っている人が多いということかもしれない」と推測した。
【政治ニュース】どうなる?“石破おろし” 自民「懇談会」辞任求める声が噴出 石破首相は“続投”理解求める── 政治まとめニュースライブ (日テレNEWS LIVE)
2025/7/28
午後3時半に始まった自民党の「両院議員懇談会」ですが、3時間経過してまだ続いています。出席者によりますと、重ねて続投する意向を示した石破総理に対し、退陣を求める声が相次いだということです。
「懇談会」は、予定よりもおよそ1時間以上オーバーしていますが、まだ終わっていません。終了次第、石破総理が会見をおこなう予定です。
出席者によりますと、総理の続投を容認する意見も出たものの、退陣を求める声が多数を占めたということです。
自民党 船田元 衆院議員
「やっぱり全体としてはですね、やはり石破総理の責任問題をかなり強調される方が多かったと思います。ただ、私を含めて、続投をして欲しいという人も5、6人はいた」
自民党 藤川政人 参院議員
「責任を取るべきだ、出直すべきだ。新たな総裁選を行うべきだという意見は多かったです」
森山幹事長は8月に取りまとめを目指す参院選敗北の検証後に辞任する可能性を示唆しましたが、総理退陣を求める声は根強く、今後、議決権のある「両院議員総会」の開催要求がさらに高まる見通しです。
党内からは「党内抗争のように映る行動はすべきではない」との意見も出ていますが、収束が見通せない状況となっています。