goo blog サービス終了のお知らせ 

Business Back Side Tricks

政治とか、経済とか、経営とかをいろいろと。。。
でも、冬はスノーボード!

答えはひとつじゃない

2010年12月25日 21時47分28秒 | 会社経営
社長が、ある支店長から相談を受けました。

その支店では、Aさんと、Bさんが働いています。

支店長は、Aさんから、

「Bさんがミスばかりする。
 別の人に変えてほしい。」

と言われています。

支店長が、Bさんに確認したところ、

自分でも自覚していて、悩んでいるようでした。


あなたが社長なら、どうしますか?



回答1 Bさんを異動する

この支店での仕事内容は、

Bさんに合わないのかもしれません。

もっと、Bさんに合う仕事があるのであれば、

異動することも考えられます。

でも、自分で問題を解決する機会を

奪ってしまうことになり、Bさんは成長できません。

異動で解決してしまうと、Bさんは、

自分のやりやすい仕事しかできなくなってしまいます。


回答2 Aさんを異動する

Aさんは、仕事はできますが、

協調性に欠けるかもしれません。

別の人を連れてきても、Aさんが気に入らなければ、

また同じことが繰り返されます。

Aさんに、共同作業を理解してもらうためには、

Aさんを別の環境に置くことも必要です。


回答3 支店長を異動する

マネージメントは、支店長の仕事のひとつです。

Aさんに協力してもらい、Bさんを助け、

仕事の流れを作ることが、支店長の成果になります。

人間関係は、難しい問題ですが、

うまく解決できれば、支店として成長できるはずです。

成果の出せない支店長は、いりません。


回答4 支店を潰す(笑)

「そんなこと、社長に相談するなよ。
 もう、面倒くせぇなぁ!
 大した利益も出てないし・・・」

という選択もあるかもしれません(笑)

でも、支店長、Aさん、Bさんの

生活を考えないといけません。



さぁ、どうしましょうか?



クイズみたいになっちゃったよ。。。

こういうのを、性格診断とかにつなげられたら、

面白いかもしれないけど、
そこまでのスキルはありません。。。


キーマンを探せ

2010年12月22日 22時07分55秒 | 会社経営
ちょっと専門外で、

自分で判断できないような話を聞いた場合、

周りの人の意見を聞こうとすると、

人によって違う意見が出てきて、

どうしていいかわからなくなる

というようなことがあります。。。


また、多くの人の意見を聞いてしまったために、

うまくいかなくなる

ということもあります。。。


人の意見を聞くことは大事なことなのですが、

相談相手は、「本当に分かっている人」

を選ぶべきです。



相談する相手の立場によっても、答えは違ってきます。

相談の仕方によっても、答えは違ってきます。

その問題について、

任せられるような相談相手は誰なのか?


一番重要なことは、「経験」でしょう。

専門的な情報を知っている人はたくさんいます。

理論的に、上手に説明できる人もたくさんいます。

でも、本を読んだり、学校で勉強した

程度の情報は、使える知識ではありません。


現実は、絶対に理屈通りには進みません。

意外な落とし穴があるものです。

そこまで「読める」人は、

「経験」してきた人だけです。。。


経験してきているから、

ときには、辛口のアドバイスになったりもします。

そのかわりに、もっといいアイデアも持っています。

そういう人がいたら、

信頼して、すべて任せるくらいのほうが、

うまくいくようです。


もちろん、話の内容によって、

相談相手は変わってきます。

○○の話は、この人
○○の話は、あの人

というように・・・。



外国へ行ったこともない人に、

外交について聞いたり、

税制を知らない人に、

税金のことを聞いたりしても、

まともな意見が出てくるわけがありません。。。


まぁ、それは置いといて、

キーマンを決めておけば、

無駄な時間を使わずに済むかもしれません。



「誰にも相談しない」という人はどうする!?


ONE PIECE

2010年12月19日 22時22分57秒 | 会社経営
会社経営者によくある悩みのひとつに、

なかなか会社が大きくならない

ということがあります。

経営者がどんなに有能であっても、

1人ですべてができるわけではありません。


まずは、自分に何が出来て、何ができないのか、

何に興味を持っているのか、何が得意なのか、

紙に書き出すだけでも、

ずいぶん整理できます。。。


でも、ゴムゴムの実の能力と、

ヤミヤミの実の能力のどちらが強いか?

という話ではありません。

最初から、最強の能力を持っている人

なんていません。。。

また、すべての能力を手に入れることは、

不可能です。

それこそ、時間の無駄です。・・

自分の能力を知れば、

その使い方も見えてきます。


すべてを一人でやろうとするタイプの経営者では、

大きな船は操れません。

足りない部分は、みんなで協力すればいい。

海に出るには、

航海士も、コックも、船医も、船大工も、

狙撃手も、戦闘員も、必要です。


ん? 考古学者と音楽家は?

まぁ、必要ということで。。。



とにかく、会社が大きくなる過程では、

経営者1人でこなすことは不可能です。

ただそれは、待っていれば増えていくものではなく、

自分から探さないといけないものです。。。




経営者にとってのワンピースは、

「会社の永続的な発展」でしょう。

荒波を乗り越え、挑戦を続けていかなければ、

それを手に入れることはできません。


でも、本当は、その答え自体が、

究極の「ONE PIECE」

なのかもしれませんね。。。




すみません。知らない人には、
まったくわからない話になってしまいました。。。


単式簿記と複式簿記

2010年12月17日 22時08分02秒 | 会社経営
簿記には、大きく分けると、

単式簿記と複式簿記があります。


単式簿記は、お金の出入り(収支)を

記録する方法です。

わかりやすいところでは、

家計簿とか、小遣い帳など。

前月からの繰り越しが10万円あり、
生活費(支出)は18万円で、
給料(収入)は20万円で、
残高は12万円

みたいな方法です。

財布の中身を考えるときとか、

普段の生活の中で、

当たり前に使っているはずです。。。


一方、複式簿記は、

借方と貸方に分けて記録する方法です。

すでに、ここからわからないと言われそうですが。。。

例えば、10万円のパソコンを買う場合、

(貸方)現金が10万円減って、
(借方)10万円のパソコンが手に入る

というように、借方と貸方の両方に

数字が入ります。

さらに、

資産、負債、資本、収益、費用 に分けます。

上の例では、

(貸方)[資産]の現金10万円を使って、
(借方)10万円パソコン[資産]を手に入れた

ということです。

別の言い方をすると、

「どこからお金を調達し、何を手に入れたのか」

ということを記録することになります。



複式簿記でやっていることは、このくらいなのですが、

(実務的には、書類の作成があるけど・・・)

専門用語と数字の羅列なので、

難しそうに見えるかもしれません。。。


複式簿記を使う理由は、

誰が見ても、お金の使い方がわかるように

ということだと思います。

会計では、経営者だけわかっていればいい

というものではなく、

株主にも、税務署にも、銀行にも、税理士にも、

わかるようにしておく必要があるからです。

企業会計では、複式簿記が採用されているので、

やるしかないのですが。。。



中小企業の経営者であれば、

簿記の大枠だけ知っていれば十分です。

細かい部分は、税理士や会計士にお願いして、

事業に専念した方が、効率的です。


簿記に詳しくなっても、稼げないから。。。



ノーベル賞のニュースを見て

2010年12月10日 22時08分50秒 | 会社経営
ノーベル賞受賞のニュースを見ていて、

北大の鈴木先生が、

「受賞記念講演では、自分たちの仕事のどこが面白くて、
 世の中に役立っているのかをわかりやすく話したい」

ということを言っていました。

これ、日本の科学者・研究者に、

ものすごく欠けている部分だと思います。。。


私も数年前までは、大学の先生方と一緒に

仕事をしていました(大学関係者ではありませんが)。

日本の大学の日本人の先生は、

話をしていると、どんどん技術的な話になっていきます。

ものすごく細かい部分まで、

正確に事実や理屈を伝えようとするので、

聞く側にも、それなりの知識が無いと、

何の話をしているのか分からなくなります。

ある意味、ヲタク的です。。。


ところが、海外の先生は、そういう話をしません。

この技術を使って、世の中をこう変えたいとか、

この理論は、こういう使い方ができるんだとか、

技術の中身ではなく、現実にどう役に立つのか

という話をする先生がほとんどです。


この辺が、日本の研究者が国際舞台に立てない

最大の理由のような気がしています。。。



最近の大学は、民間企業と連携して研究や開発を

しなければならない(産学連携)ということで、

研究テーマを公開しています。

が、民間企業側から見ると、

魅力的なテーマは、ほとんどありません。。。

どんなに熱心に説明してもらっても、

「で、その研究は、何に使えるの?」

という感じです。。。


日本の大学のレベルが低いとは思いませんが、

実社会にどう還元するのかという部分で、

アピール不足なんだと思います。。。

本当は、すごい研究している先生も、

たくさんいるんですけどね。



あっ、このブログもアピール不足か??? 



在庫の事業仕分け

2010年12月09日 21時23分24秒 | 会社経営
お店などをやっていると、

「棚卸」という作業(?)があります。


「棚卸」とは、簡単に言うと、

在庫になった商品の数量を把握することです。

商品を仕入れて販売しているような場合、

売れた分が「経費」、売れ残っている分が「在庫」

になります。

なので、棚卸をしないと、

正確な決算書が作れません。。。


ということは、みんな知っていますが、

お店が忙しいときとかに当たると、

面倒くさいんだよねぇ。。。

古いお店なんかだと、

「これ、いつのだよ?」みたいな商品が

いまだに残ってたりして。。。


在庫が長い間残っていると、

記帳ミスなどの原因になりますし、

なにより、置き場所をとってしまいます。。。

倉庫や棚なども資産なので、

売れもしないものを置いておけば、

それだけ無駄に資産を使っていることになります。

早めに処分することも必要です。

場所は金なり!



最近は、リサイクルショップなどもありますし、

インターネットで捌くなど、

処分する方法は、いろいろあります。

どうせ売れないのであれば、

儲けは考えずに、処分した方が、

事業としては、効率的です。


捨てるのは、もったいないけど、

最後は、捨てるという選択肢も。。。


自分が苦労して仕入れた商品だったりすると、

変に思い入れがあったりして、

捨てられない人も多いと思いますが、

それを持っていることによる損失を考えると、

処分した方がいいこともあります。。。



勇気を出して、在庫の事業仕分けを!



確定申告も近いので・・・

2010年12月07日 20時45分39秒 | 会社経営
個人事業などの人は、これからの時期、

忙しくなりますね。

クリスマス・年末・年始の他に、確定申告が。。。

毎年のことですが、早めに、準備をはじめないと、

ギリギリになって大変なことになります。。。


なので、今年の確定申告に関係する税制なんかを・・・。


ひとつは、棚卸の評価方法で、

「後入れ先出し」ができなくなったこと。

「後入れ先出し」は、日本特有のやり方で、

これがあると、外国の会計と比較できなくなってしまう

ので、やめましょう、ということです。

ここのところ、会計の国際化が進行中です。。。


もうひとつは、青色申告の人だけですが、

取得価額10万円以上30万円未満(MAX300万円まで)

の減価償却資産を、1回で落とせます。

本来は、打ち切りだったはずの特例が、

2年間延長になったので、今年も使えます。


多くの人に関係しそうな税制は、この二つくらい。。。

他にもありますが、細かいことは、

専門家に聞いてください。

ここでは書き切れないので。。。

税務署へ行けば、タダで教えてもらえます。



ただ、来年以降の税制は、

いろいろと怪しい改正が目白押しです。


まず、扶養控除の変更。

これは、こども手当の財源になるためですが、

こども手当の対象は、3歳未満のこどもなので、

トータルで見ると、損になるような。。。

というか、一番金のかかる時期の控除枠が減るって

どうなんでしょうか?


次に、生命保険料控除の変更。

こちらは、介護保険控除が加わり、

上限が、10万円から12万円にアップします。


また、これからの話としては、

法人税を下げるとか、

高額所得者の税率を上げるとか、

消費税を上げるとか、

退職金や相続税の非課税枠を減らすとか、

いろいろ出てきています。。。

ここら辺は、国会審議の結果次第ですが。


全体としては、税金が増える話の方が多いような。。。

>> 法務省:税制改正の内容


社内の改革

2010年12月04日 20時57分56秒 | 会社経営
バブルが崩壊し、サブプライムが問題になってから、

ずいぶんと世の中が変わりました。

最近、それが実感できてきたのか、

「業務の改革をやりたい」

というような話をよく聞きます。


ちょっとしたやり方の変更から、

会社全体にかかわるようなことまで、

いろいろあるのですが、

かなり大変な作業になります。。。


一番は、いままでみんなが「正しい」と思って

やっていたことを、否定しなければならないこと。

あいまいにしておくと、

いつのまにか元に戻ってしまいます。

絶対に、反対意見が出てきますが、

説得しなければなりません。


大事なことは、目的をはっきりさせて、

絶対にブレないこと。


目的は、シンプルなものにします。

複雑な目的にすると、優先順位がつけにくくなり、

後から、目的が達成できたかどうか

判断に困ることになります。

もちろん、目的は時間をかけて考えます。


中小企業の経営者に多いのが、

従業員と議論をしていくうちに、

「そうなんだよな」と言って、ブレてしまうこと。。。

ものわかりのいい社長では、

進めていくことが出来ません。

また、オーナー社長の場合、社長交代が無いので、

自分が作った仕組みを、

自分で否定することになります。

いままでのやり方ではダメだ

という危機感を、本気で持っていないと、

自分でも、なかなか受け入れられません。



坂本竜馬は、日本のために、

それまでには無い、新しいやり方を勉強し、

古い習慣から抜け出せない人たちを、

一人ずつ説得し、事を成しました。


会社内の改革も、中途半端な想いではできません。。。



キョウ、サイシュウカイ ミテマシタ。。。



不採用の理由

2010年12月02日 22時40分55秒 | 会社経営
採用の仕事をしていると、

「不採用になった理由を教えてください」

と言われることがあります。

採用の仕組みがわかっていれば、

聞く必要ないんだけどね。。。



採用は、絶対評価ではなく、相対評価です。

70点以上は合格とかいうものではなく、

上から順に採用していきます。

なので、不採用の理由を聞かれても、

「上には上がいた」

という以外に、ありません。。。


会社側も採用人数が決まっているので、

より仕事が出来そうな人

を選んでいるだけです。

特に、応募人数が多い場合は、

明確にどこが悪いということではなく、

比べた時に、よさそうな人を選びます。


また、会社によって採用の基準も違います。

明るい元気な人を選ぶ会社もあれば、

頭脳明晰な人を選ぶ会社もあります。

中には、ヲタクっぽい人を探してきて!

と言われることもあります。。。


私自身、今までに10社以上の採用業務に

かかわってきましたが、

欲しい人材の条件は、すべて違っています。

なので、

この人はこっちの会社を受ければ受かるのに

と思うこともよくあります。。。



ということで、不採用の理由を聞いて回っても、

それほど参考にはなりません。

明確な理由があるわけでもなく、

会社ごとに採用基準が違っているので・・・。

そもそも、選ぶ権利は会社側にあり、

不採用の人を納得させる必要は無いのです。


そこを理解したうえで、社会勉強のために

話を聞いてみたいというのであれば、

非常に意義のある行動だと思いますが。



いろいろ話を聞いてみると、

学校の就職担当の先生から、

不採用の理由を聞くように言われている

こともあるようです。

学校の先生も、ちょっとズレてるなぁ!?


ただ、「先生に言われたから」という、

マニュアル的な行動をとっていることが、

「不採用の理由」だと思いますけどね。。。



圧迫面接ではないよ

2010年12月01日 21時14分04秒 | 会社経営
会社が従業員を採用するために、

試験や面接を行いますが、

ここ数年、面接に耐えられない学生が、

増えてきたように感じています。

逆切れしたり、泣き出したり。。。

面接しているこっちが、びっくりします!

少なくとも、5年前までは、

そんなことはありませんでした。。。


しかも、「圧迫面接ですか?」と

聞かれることもあります。

そんなつもりはないんだけどね。。。

まぁ、圧迫でもなんでもいいんだけど、

ちょっと追いつめられると、

「圧迫面接」という言葉に、

逃げてしまう傾向が強くなっているのかも!?


なぜ、そんな面接をするのか?

プレッシャーをかけられたときに、

どんな対応をして、どのように解決していくのか

見てみたいというのが、表向きの理由ですが、

採用する側の本音としては、

「就職すれば、これくらいのことは毎日あるんだから、
 耐えられないなら、いらない」

というところでしょうか。。。

そんな人を採用したら、仕事にならないし。。。



給料を払うのは会社です。

採用は、会社の都合で決まります。

会社は必要としている人材を選びます。

学生の都合は、まったく考慮されません。

採用する側(会社)と、採用される側(学生)は、

対等の立場ではありません。。。



先日、大学の先生たちと話していたら、

「最近の学生は、二極化している」

と言っていました。

大学生として、非常に優秀な学生がいる一方、

小中学生みたいな大学生が増えたらしく、

中間の、本来の「大学生」的な生徒が

いなくなっているそうです。。。



最近の就職難は、

景気が悪いだけではない気がします。。。



中小企業新事業活動促進法

2010年11月29日 21時43分42秒 | 会社経営
「中小企業新事業活動促進法」という法律があります。

「中小企業」の「新事業活動」を「促進」する法律です。


この法律にもとづいて、

書類(経営革新計画)を申請し、承認を得ると、

好条件で融資が受けられたり、
保証協会の枠が広がったり、
補助金がもらえたり、
投資が受けられたり、
税金が優遇されたり、
販路開拓の支援が受けられたり、

と、いろいろなメリットがあります。

といっても、

これらのメリットがすべて受けられるのではなく、

実際には、審査を受ける権利を得ることが出来る

ということになります。。。


とはいえ、承認してもらえないと、

審査を受けることもできません。

せっかくの優遇措置なので、

利用した方が得です。。。


手続きは、書類をそろえて提出するだけなので、

専門家でなくてもできますが、

税理士やコンサルタントに相談すれば、

いろいろ手伝ってもらえます。


ただし、これらの書類を準備する前に、

自分が何をしたいのか?

を整理しておく必要があります。

経営革新計画について承認を受けるためには、

「新事業活動」を行うことにより、
「相当程度の経営の向上」を図るものであること

が条件です。


やりたいことを書き出し、

それが、現実的であるか?

市場性はどうか?

どんな戦略で進めていくのか?

などを詰めておくと、

申請書類は、簡単に書けます。。。



この法律の名前が難しそうだから、

敬遠されているのかどうかわかりませんが、

経営革新の承認を受けている企業は、

ものすごく少ないのが現状です。。。

せっかくの国の施策なので、

うまく利用した方がいいと思いませんか?

税金も払ってるんだし。。。


育児休暇で見直し

2010年11月27日 21時00分18秒 | 会社経営
最近、育児に専念する男性(イクメン)が

流行らしいですが。。。

男性も育児休暇をとるという事例が

増えてくるかもしれません。


そこそこの規模の会社だと、

大抵、育児休暇の制度を設けていますが、

「使ったことは無い」

というか、「使えない」

という会社がほとんどだと思います。


規則類の作成するとき、

「育児休暇の規則」だけを作ってしまい、

その周辺のことを考えてない

という事例をよく見かけます。


もともと、日本は、終身雇用・年功序列なので、

ある程度の役職になると、長期の休暇をとれるような

仕組みにはなっていません。

全体の仕組みを変えずに、

育児休暇の制度だけ作ってしまうと、

仕事に穴が開きます。


仕組みとしては、

普段から、昇格・降格ができるようにしておき、

課長や部長が、いつでも別の人に代われる

ような体制が出来てないと、

育児休暇の実施は、現実的ではありません。


また、育児休暇を取る側も、

自分のいない間、仕事を任せられる人を

作っておくくらいの準備は必要です。

後のことは、会社がやってくれると思っているなら、

帰ってきたときに、席は無くなっているかも。。。


人事異動が硬直化しているような会社では、

育児休暇をとられると、

代わりがいない状態になります。

別の人を昇格してしまうと、

本人が、帰ってきたときに仕事が無い。

昇格した人を、元に戻せるのかという

問題もあります。

そもそも、小さい会社では、

そんな人員は、存在しません。。。

臨時で人を採用するにしても、

経費がかかってしまいます。


もし、育児休暇を奨励したいのであれば、

すべての規則を見直し、

育児休暇のとれるような

会社を作ることが先決です。




子供からすれば、

父親も母親もどっちも大事。

育児休暇がとれるかどうかよりも、

親の都合で離婚することの方が、

大きな問題だと思うんだけどね。。。



当たり前のことを、当たり前に

2010年11月25日 19時28分28秒 | 会社経営
ある社長さんから、

「凡ミスが多いんだよねぇ、うちの会社」

と言われて、見に行きました。

品質管理的な相談かと思ったんだけど。。。



ガテン系の会社なので、

元気はいいし、挨拶もしっかりしている。

年配の人もいるけど、

活気があって、いい感じの職場です。


でも、しばらく見ていて、気づきました。

「当たり前のことが出来ていない」。。。


「当たり前のこと」とは、

「開けたら閉める」とか、
「使ったら戻す」とか、
「借りたら返す」とか、
「モノを大事に扱う」とか、
「ゴミを見つけたら拾う」とか・・・。

たぶん、誰も指摘しないまま、

長年やってきたんだろうなぁ。。。

社長も、そういうことを気にしないタイプなので、

注意したこともないと言われました。。。


会社は、いろんな人が集まっているので、

几帳面な人も、大雑把な人もいます。

でも、会社全体が大雑把になってくると、

どうしても、作業が雑になります。

どんなに一生懸命仕事をしていても、

凡ミスは増えます。。。


こういう仕事以前の生活習慣的な問題は、

「きちんとやることは、いいことだ」

という価値観を叩き込まないと、治りません。。。

うるさいくらい言い続けていると、

ちょうど良くなります。。。



例えば、車の運転で、

信号を守るとか、一時停止するとか、

スピードを出しすぎないとか

を気を付けることで、

事故を減らせるのと、同じこと。

営業車両の多い会社などでは、

毎朝、ひとこと言うだけで、

ちょっとした事故が減ります。。。


生活習慣的なことは、

毎日、徹底しなければ効果が出ません。

見つけたら、その場で注意することも必要です。

また、社長自らが、率先してやらないと、

誰もやろうとしません。

トップダウンでやらなければならないことの

ひとつです。。。



というような話をして、帰ってきました。

たぶん、半年もすれば、違ってくるはず。

半年後が、楽しみ!


既存事業に集中!

2010年11月23日 20時48分47秒 | 会社経営
事業をやっていて、なかなか収入が増えないと、

他の事業に手を出したくなることがあります。

周りの人から、成功話を聞いて、

「誰でもできるから」とか、

「絶対、儲かるから」とか、

言われるとね。。。


相手は、別に騙そうとしているわけではなく、

自分が成功したから、良かれと思って

言ってくれる人も、たくさんいます。

でも、手を出すべきではありません。


事業がうまくいっていないときに、

別の事業に手を出すと、

ただ忙しくなるだけです。。。

結局、中途半端になり、

どちらもうまくいきません。

下手をすると、全滅ということも。。。



事業の多角化には、条件があります。

それは、

「既存の事業で成功していること」です。

会社は、資産を投資していく組織です。

事業がうまくいっていて、

資金的にも、人的にも、時間的にも、

余裕があるのであれば、

別の事業に投資してもいいでしょう。


具体的には、毎年、黒字で、

仕事のほとんどは、従業員に任せていて、

社長は、何もやることがない

くらいの状態です。。。


これなら、

資金は、既存事業の黒字から出せます。

銀行も融資しやすくなります。

社長の時間も使えます。

失敗しても、従業員の給料は減りません。


ちょっと大げさですが、

これくらい余裕がないと、

別の事業を軌道に乗せるのは困難です。

また、新規事業にも、資産を集中させないと、

軌道に乗りません。

よく、従業員を「兼務」させている

ことがありますが、

これでは、うまくいきません。。。


現実は、最初の事業を作るところで、

一番苦労します。

時間もかかります。

ここで我慢できるかどうかが勝負です。。。


もし、現状に余裕が無いのであれば、

事業の多角化は、あきらめてください。

絶対、失敗します!


まずは、既存事業を成長させること。。。



起業前の資産

2010年11月21日 20時00分45秒 | 会社経営
テレビなんかを見ていると、

起業して数年で大会社を作った

というような、

若い社長が出てきたりします。

そういうのを見て、

「オレも起業してやる!」

というのは、素晴らしいことだと思います。


ただ、現実はそんなに甘くありません。。。

数年どころか、10年たっても儲けが無い

という会社もあります。

というか、そういう会社の方が多数です。。。

なぜ、そんなに差が出るのか?


ひとつには、起業前の準備の違いがあります。

起業して割と早い時期に

事業を軌道に乗せることのできる人は、

起業前に「資産」を作っています。

その資産は、

技術だったり、人脈だったり、

営業ノウハウだったりします。


これらの資産を起業してから作ろうと思っても、

何十年もかかります。

資産を作りながら、経営の勉強もすることになり、

忙しいだけで、なかなか前に進みません。


短期間で会社を大きくしている人に話を聞くと、

みんな「資産」を作ってから起業しています。

勤めている頃にボランティアなどをやっていて、
数千人規模のコミュニティを管理していたとか、

小さいころからパソコンが好きで、
ネットの世界では有名人だったとか、

小売店をやりたくて、会社を辞めてから数年間、
いろんな小売店でアルバイトして
ノウハウを盗んできたとか。。。

どれも起業してからではできません。


これらの資産を手に入れてから、

それをうまく活用できるように起業するため、

短期間で成功します。。。



起業を考えている人の中には、

起業してから考えればいいことに

悩んでいる人がいます。

例えば、経理的な知識は、

最初は、税理士に任せてしまえばいいんです。

会社を経営していく中で、

だんだんわかるようになるので。。。


起業を考えるなら、

自分の持っている資産は何なのか?

整理しておくと、進む方向がはっきりします。。。