「響け!ユーフォニアム」シリーズ完結編の話題が長くなってしまったので、
改めて分割再編集させていただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・さて、
このままでは寂しすぎるから、
ここでおまけの楽曲とプランを入れさせていただきました。
万が一「劇場版完結編」が実現するのであれば
こんな物語はどうでしょうか。
タイトル(仮副題)「くみこ先輩へ」。
ユーフォ本編が久美子のつぶやきが物語の進行をアシストするのに対し
この物語はユーフォ担当の後輩・久石奏のつぶやきで進行します。
TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』Extra Episode ♯2「かわいいドルチェ」より
「イントロダクション」
久美子ら3年生が去ったあとの次期幹部となった剣崎梨々花と奏が
吹部の方針と最初のイベントたる定期演奏会を中心に
ファミレスで雑談している。
彼女らは知っていた、
全国大会でも”ソリ”が黒江真由に決まったあと
やっぱり久美子が悔し泣きしてたこと――
り「そういえば知ってる? この前、教育委員会の人が校長と滝先生を訪ねてきたのを」
か「――え? なんで?」
り「なんでも”おかげで北宇治を自慢できるから、これからも全国大会金賞を頼む”って話らしいよ。
”協力できることは何でも協力したい”って」
か「・・・それ、なんか違うんじゃない? 私たちの音楽があっての結果じゃない」
り「・・・だよね。滝先生も”彼らの目標と努力の結果ですから”とやんわりと断ったようだけど・・・」
か「私たちの吹部は学校や教育委員会のものじゃない。」
り「・・・だよね」
ここで出した結論が ”完全オーディション方式から音楽を楽しむこと”への転換、
そして定期演奏会でそれを反映した選曲構成にする。
また奏はこうも提案した。
”久美子先輩にも喜んでもらえる定演にしたい”と。
かくて、黄前久美子部長 ”最後の1年間” を振り返ってゆくことに――
そして自分がひと言意見できるのであれば、
全国コンクール終了、3年生引退後に開催されるはずの”定期演奏会”の2部・ポップス部門で
ぜひこの一曲を無礼講で演奏させたいです。
本来この曲は「松平健座長公演」を”最後まで観劇した方々へのサービス”として作られたと思いますが
テレビのワイドショーで人気沸騰となってCDを一般発売に踏み切ったのではないかと思われます。
もう大学受験など次のステージに向かってる久美子たちで、すでに吹奏楽部から離れていたが、
実は彼女のためにあるサプライズが仕掛けられていた。
今回は演奏だけでなく部員が歌を歌うという事までは告知されていたが、
まさかそれがあの”キンキラ衣装・テカテカメイク&カツラ”姿の
秀一(松平健役)と葉月&演劇部有志数名(腰元ダンサーズ役)であったとは・・・
【公式】松平健「マツケンサンバⅡ」MV 2004
マツケンサンバⅡ/松平健
作詞:吉峯 暁子
作曲・編曲:宮川彬良
歌詞: Uta - Net
https://www.uta-net.com/song/19305/
” 叩けボーンゴー 響けサーンバー 踊れみなみのーカルナバール”
(楽曲サイズはショートバージョンで)
久美子が知ったのは当日のステージ上。
「…ぶっははははは!」
それを見た途端、久美子が抱腹絶倒で大爆笑してしまう。
となりの川島緑輝は(笑っちゃってもいいんでしょうか・・・)と苦笑い。
舞台袖で進行を見守る滝教諭は「…よく思いつきましたね」と言って笑いをこらえ、
松本教諭はクスクス笑いでウケていた。
「オーレッ!」と叫ぶと客席の一部女子群から「キャ~~ッ💛!!」「塚本さ~~ん!!💛」と黄色い歓声が上がる。
びっくりしてそちらを見つめる。
「・・・秀一、人気あったんだ・・・」呆気にとられる久美子、
「久美子ちゃん、知らなかったんですかぁ? 塚本君は女子下級生のスターだったんですよぉ?
でもずっと久美子ちゃんを見ていた事、知らなかったんですかぁ?」
今更ながら秀一のことを想うようになった彼女だった。
1コーラスが終わってイントロに戻ると葉月が舞台前から客席に向かって
2拍目・4拍目で全身を使って拍手をすると、観客も合わせて拍手をとる(以下、曲の終わりまで続く)。
当然のことではあるが、本番当日までは出演者の並々ならぬ練習と格闘があった。
(間奏部分はモノクロ映像でその回想)
・吹部部室で後輩の懇願に押されて、しぶしぶ了解する秀一
し「…だいいち、なんで俺が出なきゃなんないんだよ? 在校生のイベントだぞ」
か「……久美子先輩のためです。」
し「久美子の?」
奏、うなずく。
か「先輩、まだ黒江先輩からソリを獲られたことを引きずってます。
私だって悔しかった。
でも久美子先輩には次の舞台に笑顔で進んでいって欲しいから、塚本先輩の助けが必要だと思いました。
あと、これどうぞ。」
奏、祇園・八坂神社の紙袋を秀一の目の前に差し出す。
秀一が封を開けると薄緑色の”結守”(良縁祈願のお守り)。
か「おふたりが上手く行くよう応援してます。」
し「(しばらく考え込んで微笑む)……わざわざありがとうな。
時間を作れるよう努力する。」
か「(席を立って)お願いします!」
部室の片隅で男子生徒2名が見つめ合って小さくガッツポーズを交わす。
・松平健の公式映像をYouTubeで観て爆笑してる後輩たち
・アンサンブルがまとまらないため ”マズイぞこのままじゃ…” と顔を曇らす橋本コーチ。
「これから全体アンサンブルでトチった奴から100円徴収する!」
「えーー⁈」と抗議する生徒。
「だってそうだろう?、塚本は受験が終わってないのに出演をOKしてもらったんだ、
当のお前らが手を抜いてたら申し訳が立たないぞ!?」
抗議できずに黙り込む生徒ら。
・徴収されたお金は生徒たちの休憩時のジュース代として還元され
(実は橋本・滝・松本各教員のポケットマネーも含まれてた)、
これを機会に彼らにもプロ意識が生まれだす。
演奏しない者が映像の振り付けを身につけて秀一たちの代わりに彼らの前で踊って音合わせの一助になった。
リズム隊は日曜日には街のリハーサルスタジオで橋本コーチの音楽仲間から特訓を受けていた。
・本番前日の遠しリハーサルでは見事に一糸乱れぬアンサンブルに生まれ変わっており、
本番はカラー映像に戻って橋本コーチも(よぉーし、良いぞぉ!)と満足な表情になって
タクトを振る姿に力が入っていた。
「オーレッ!!」
ノリノリで曲が終わって、秀一&腰元ダンサーズが深々と礼、
吹奏部を紹介するように左手を横に延ばしながら下手袖に退場する。
秀一、幕間に隠れて深いため息をつく。
(前に退場してた)葉月「(秀一に振り向いて)お疲れっ!」
秀一「・・・(息を整えて)お疲れ。」
葉月「楽しかったね!」
秀一、複雑な表情をしてから軽い笑顔になって「・・・まあね。」

イラストサイト「pixiv」より「りりりん部長を支えるかなぴー」(2024. 12. 27. )by ハシヒロコ 様
個人的に「ぶちょう(ひらがな)」のタスキにツボりました(笑)。
最後に「全国大会金賞(=優勝レベル)」を受賞した久美子部長体制の北宇治だったが
ソリストの座を得られなかった悔し涙を奏も梨々花もよく知ってるだけに
(次期幹部の)自分達の代は「完全オーディション方式」とは距離を置いて「音を楽しむ」ことを最優先に
一年の目標を「京都府大会入賞」に留めた、と自分は思ってます。
久美子たち3年の抜けた定期演奏会はその意志表明の第一歩であり、
滝教諭が指揮者で関わったのは吹奏楽スタンダード曲の「1部」だけで、
ポップス&ディスコ楽曲が並ぶ2部以降は新体制を反映して橋本コーチが指揮&音楽監督を務める、
そんな設定で想像してください。
☆ 定期演奏会・第2部&アンコール用ユニフォーム・プラン (第1部は学生服)
「TAKA-Q ストレッチ シャンブレー ボタンダウン長袖シャツ」
https://online.taka-q.jp/shop/g/g110137259400423050040/?b_brand=taka-q
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「楽天市場 BLOOM SELECT 長袖ワイシャツ」(男女兼用 ボタンダウン)
https://item.rakuten.co.jp/auc-yyclub/un01-bk1-2/
この「マツケンサンバⅡ」は多くの吹奏楽部でも人気が高く、
数ある吹奏楽の中から”大津シンフォニックバンド”さんの映像を選びました。
「暴れん坊将軍」でお馴染みの松平健さんの代表ソング、「マツケンサンバ」をお届けします。
団員によるパフォーマンスにもご注目ください。
マツケンサンバⅡ (2004・作曲:宮川彬良)
大津シンフォニックバンド第83回定期演奏会より
2023年12月3日(日) びわ湖ホール大ホール
指揮: 若林義人
「劇場版完結編」(仮副題 ”くみこ先輩へ” 語り手:久石奏)があったなら、ぜひ実現して欲しい楽曲補完リスト
オープニング(北宇治カルテット4人のいつもの通学風景)
”Birdland” (原曲:ウエザーリポート 1977)
WSL-09-009 Birdland(吹奏楽セレクション)
原曲は伝説的フュージョンバンド「ウェザー・リポート」が77年に発表したアルバム「ヘヴィー・ウェザー」に収録されています。
マンハッタン・トランスファーによるカヴァーがグラミー賞を受賞するなど、
ポップセンスあふれる名曲。
カッコよく決めたいバンドに断然オススメです!
そしてこの曲。
平尾誠二さん(ラグビー選手・1963 - 2016)の訃報を聞いたとき、
真っ先にこの歌を思い出した。
翌日も涙目になり、仕事にならなかった。
舞台袖で松本教諭と滝教諭が進行を見守っている。
舞台上の司会進行役「…さて、お楽しみいただきました第〇〇回北宇治高等学校吹奏楽部定期演奏会、
第2部最後の曲になりました。」
松本美知恵「すみません、ちょっと失礼します」
滝昇「おや先生、どちらへ?」
松本「あの、(苦笑いで)この曲弱いんですよ、なんか涙もろくなっちゃって・・・すぐ戻りますから」
松本教諭、通路へ歩いてゆく。
滝「(軽く微笑む)・・・よくわかります、本当は私もなんですが」
司会進行役「この曲を、私たちを全国大会金賞に導いてくださった前部長に捧げたいと思います」
久美子「・・・え? あたしに?」
指揮台の横のE.Piano(エレピ)に奏がすわる。
橋本コーチ「(奏に向かって)・・・頼むよ」
奏、緊張感を含んだ笑顔でうなずく。
松任谷由実 – ノーサイド(Audio/Lyric 1984)
、
作詞・作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆
3年生引退後の定期演奏会・2部ポップス部門トリでインストゥルメンタルとして演奏。
(在校生から招待された客席の3年生は久美子と緑輝の二人だけ、
麗奈は出発準備に追われ欠席、
秀一と葉月は出し物を終えて控室で着替え中)
去り行く久美子ら3年生達に捧げた1・2年生たちの惜別のメッセージ。
いや、”在校部員たちの久美子へのラブレター”と言っても良いかも。
(吹奏楽のピースがあるようですが、自分のサウンドイメージとは大きく異なってそうです)
注目すべきなのは、正隆氏の数あるアレンジ楽曲でもかなり”シンプル”である事。
ストリングスもブラスも打ち込みも使わず、ひたすらFender Rhodesのエレピ(&隠し味的キーボード)とリズム隊だけですが、
かえってそれが感動的な歌を引き上げてます。
自分のアレンジプランもそれを尊重しました。
歌詞:Uta - Net
https://www.uta-net.com/song/3536/
★私的アレンジプラン
・原曲を尊重してintro、間奏、Outroは、共にE.Pianoが主役になる
・リズム隊はE.Piano(できればRhodes)、A.Guitar、E.bass、Drumsが必須
(Percussinはツリーチャイム・タンバリン・シェイカーがあるとなお良)
・装飾部(オーケストレーション)はPiccoro、Flute 2、Clarinet 2、Alto Sax、Tenor Sax、Trumpet 2、Horn 2&3、Trombone 1&2、Tubaで充分
そういう意味では小~中編成です
・CDボーナストラックとして、この演奏をバックに ”川島緑輝歌唱バージョン” があってもいいかな
(大泣きして字幕が読めなくなった久美子のために緑輝がとなりで歌ってあげる設定です)
1 Cho. 「Aメロ」(彼は目を閉じて~)はクラリネット・ソロ、
「Bメロ」(肩を落として~)はオーボエ・ソロ
「サビ」(何をゴールに決めて~)はトランペット・ソロ(Eギター的掛け合いをフルート)、
「Aメロ」(人々がみんな~)再びクラリネット・ソロ
2 Cho. 「Bメロ」(同じゼッケン~)はホルン1&フルートでユニゾン・メロ、
「サビ」(何をゴールに決めて~)はホルン1・トランペット1・クラリネットがユニゾン・メロ(Eギター的掛け合いをフルート&オーボエ)
(歓声よりも長く~)でクラリネットは低音側の”ハモリ”に廻る
「最後のAメロ」(人々がみんな~)はオーボエ1&クラリネット
E.Pianoの演奏が流れ始める。
楽団のバックスクリーンに歌詞が表示される。
サビ部分から久美子が小刻みに震え出し、目から涙が溢れてくる。
”何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの
誰も知らず
歓声よりも長く 興奮よりも速く
走ろうとしていたあなたを少しでもわかりたいから
人々がみんな立ち去っても私 ここにいるわ”
E.Piano中心のOutro演奏中、スクリーンにメッセージが映る。
川島緑輝「久美子ちゃん! あれ!」
促されて涙目の久美子が前方スクリーンを見つめる。
”黄前久美子 部長 、We are proud of you !(あなたは私たちの誇りです) ”
(みんな………ありがとう……)
曲が終わると、ホール中を埋める大喝采。
(客電点灯される)
久美子、涙をぬぐって笑顔になり緑輝とスタンディングオベーション、
両手で大きく〇を描く。
ステージの部員たちも起立、
マイクを持って奏「ありがとうございました!」と話して一礼、
他の部員も続けて「ありがとうございました!」と叫んで一礼。
自分がこの物語で言いたかったのは、
「久美子、君は全国大会金賞、ソリと前を向き続けて走ってきたね。
でも今、後ろを振り向いてごらん。
……君は下級生からも愛されてきたんだよ」、
ということです。
( 久美子、良い後輩持ったね😌
確かにソロのオーディションでは黒江真由に全敗してしまったけど、
この時に彼女はソロ以上に格段に価値あるものを得られた、と自分は思います。
劇場版完結編なら原作どおり全国大会のソロを掴んで欲しいけど、
この企画が通るのでしたらテレビ版のままでもいいでしょう )
「ノーサイド」(松任谷由実)へのコメント抜粋。
「他の人も言ってるけど歌詞がラグビーに関係なく人生を歌ってる。
報われないことが多いのが人生だけど
それでも懸命に生きようとする人たちを励ましてくれる。」
@katebush8725 さん
「スポーツをテーマにした音楽は、普通だと
”頑張れ 負けないで 諦めない そんなあなたを応援してる” みたいな感じになりますよね。
この曲は勝ち負けではなく、何かに力を注いだ人に対する思いを
静かに表現した曲だと感じました
スポーツだけではなく、
人としての何か全てに対しての歌でもあるのかなとも思います」
@Steve-il9pb さん
「「夢は叶う」という歌が多い中
必ずしもそうじゃないし、大多数は悔しい思いをしてる
99%ダメだったとしても1%にかけるほどの思い
そして、それを見ていてくれてる人
それは必ずしも知人でないかもしれない…
一生懸命に心が震える
何回聞いても泣けるわ」
@user-yt6oy7np5g さん
「一生懸命努力しても報われなかったり、
練習しても練習しても勝てなかったり、
努力しても思う通りに行かなかったり、
その結果じゃなくて、
その人が積み上げてきた過程に寄り添うような見守り続けていくような
そんなふうに感じる歌詞だと思いました。」
@jfkss7536 さん
「なんで聴くだけで泣けるんだろう。」
@DOBUCHI0330 さんのコメント。
⇒「それは… この曲がラグビーに限らない、
学生の時何か一つに打ち込み、
でも必ずしも夢や目標を果たせず去って行った全ての人を、
優しく抱擁しているからだと思います。
無名で取るに足りないアスリートだった私も、あの頃私なりに、
どこまでも、高く、速く走ろうとしていました。
Thanks for the great song!」
@Keeazul さんのコメント。
アンコール:「北宇治ディスコティック」
Earth Wind & Fire Medley(東京佼成ウインドオーケストラ)
編曲: 天野正道 Masamichi Amano
Disco Party II (Combo) Hot Staff ~ Venus ~ Dschighis Khan
編曲:天野正道 演奏:東京佼成ウインドオーケストラ
君の瞳に恋してる【大阪桐蔭吹奏楽部】
CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU
編曲:郷間幹男
Aranjuez アランフェス (Mon Amour) (1979・Herb Alpert ハーブ・アルパート)
⇒大ヒットアルバム『ライズ』に収録。
クラシックギターの曲として知名度の高い「アランフェス協奏曲 第2楽章」をディスコアレンジした、隠れた名演奏の一曲。
1970年代当時も邦題「愛のアランフェス」と命名されムード音楽として多数のカバーはされていたものの、
第1楽章や第2楽章変奏部分もふんだんに採用してバラエティーに編曲したこのバージョンには敵わないでしょう。
Original Composer, Writer: Joaquin Rodrigo
※ディスコメドレーは、ドラムマシン(特にバスドラ・スネアを強調して!テンポ=BPMは一定に )を同期させ
ドラム・ベース・ギター・キーボードをロックバンド並にPA拡声するのがミソ。
BPMは「アランフェス」並みが良いかと。
リズムが乗り出した時、橋本コーチがマイクを持って叫ぶ。
「Everybody , Dance !」
滝&松本教諭が驚く。
2年生トランぺッターがメロディーを吹き出す。
いつしか客席スペースの上部にミラーボールが設置されて、
光を放って廻っていた。
熱気に満ちたステージを見つめながら滝教諭が話し出す。
滝「…やっぱすごいなぁ、彼は…自分は思いつかなかったです。
今回見ていて、自分はまだまだだとわかりました。
…自分がここに来た時、当時のみんなに悪いことを言ってしまったんです、
”私の時間を無駄にするな”と。
でもみんな、しっかり学んで全国まで繋げてくれた。
3年間一緒だった黄前さんは、それこそ血を流すくらいの努力と忍耐をしていた。
なのに、自分は彼らに全然向き合っていなかった、と思いましたね」
1:38~2:42の第2楽章変奏部分で、メンバー達の手拍子のなか
オクターブユニゾンで格闘するマリンバ(井上順菜&境万紗子)が時々アップになる。
釜屋つばめのティンパニ部分でメンバー達が「Hey !」と叫ぶ。
第1楽章冒頭のメロディーラインを経てふたたびトランペット・ソロに戻る。
松本「…わたしも自分のしてきた事をいつも疑ってしまいます。
”もっと生徒たちに何かできなかったのか”って。 同じですよ。」
滝「こんどの剣崎・久石体制ですべてが一新されたんですね。
今度はもっと向き合わなければ、僕もまたブランニューデイです!」
松本「…ええ。」 しみじみと頷く。
4:04~4:27のストリングス部分はフルート団員が席を立って演奏し、終わったら礼をして着席する。
着替えを終えた秀一・葉月が中通路に出てみると、観客の大勢が立って踊っている姿に驚く。
久美子&緑輝の席を葉月が見つけて秀一に指先で教え、二人で彼女たちの真下に行く。
何か大声をかけてるが、演奏の圧で声が聞こえない。
それでも久美子が気づいて秀一たちに笑顔で手を振る。
E.PianoソロからA.Pianoソロに切り替わる5:33で橋本がまた大声で
「One , Two , Three , Four !」と叫ぶ。
ここから4拍目でメンバーたちが一斉に手拍子をして、
その波が客席にも及ぶ。
会場じゅうがダンスフロアの熱狂に包まれていた・・・。
そして、これを通して聴いて楽しんだ久美子は、秀一との帰り道でこう言うだろう。
「・・・あー、そうだったんだぁ。
私は香織先輩・あすか先輩・優子先輩からのバトンを叶えることで精いっぱいだったなぁ。
でも、すごく楽しそうだなぁ・・・これも良いなぁ」
そして、この件も定期演奏会の帰り道で一気に進むのかな、と思うのです。
「もし来年部活が全部終わって、それでも私と付き合って良いと思うなら、
もう一度それ(ヘアピン)を渡して欲しい・・・」
(久美子、”誓いのフィナーレ”より)
部長として奔走し続けてきたが、時折背中から見かける彼を信じてきた。
だから、いつまでも彼を待たせてはいけないと思い、
告白は久美子からするのだろう。

イラストサイト「pixiv」より「くみこしゅういち」(2024. 7. 3. )by アカネ さん

イラストサイト「pixiv」より「秀久」(2024. 9. 24.)by BakaCino さん
麗奈から離れ、大学入試が終わって
やっと二人の恋愛が始まるのでしょう。
イラストレーターの皆様、
ご協力ありがとうございました。
そして「エピローグ」が、
大学時代4年間の久美子の写真を経て
(秀一との日々、サークル&ゼミナールでの写真 etc.
=もう”吹奏楽”ではないかもしれないし、滝教諭のような指揮をワークショップで学ぶのかもしれない)
あの教員になった彼女が言う「北宇治吹奏楽部へ、ようこそ!」
に至るのです。
2025年3月1日付訪問者数:191名様
2025年3月2日付訪問者数:196名様
2025年3月18日付訪問者数:152名様
2025年3月19日付訪問者数:172名様
2025年3月29日付訪問者数:160名様
2025年3月30日付訪問者数:175名様
2025年3月31日付訪問者数:168名様
2025年4月 1日付訪問者数:152名様
2025年4月12日付訪問者数:172名様
2025年 5月 5日付訪問者数:235名様
2025年5月28日付訪問者数:237名様
2025年6月 3日付訪問者数:270名様
2025年6月20日付訪問者数:143名様
2025年6月24日付訪問者数:223名様
2025年6月27日付訪問者数:238名様
2025年6月28日付訪問者数:213名様
2025年6月29日付訪問者数:214名様
2025年6月30日付訪問者数:211名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。
そして、ビッグサプライズ!
『最終楽章 響け!ユーフォニアム』上映決定PV【2026 ROADSHOW】
公式サイト: https://anime-eupho.com
公式X :https://x.com/anime_eupho
(前後編形式・確定。
さあ、鬼が出るか蛇が出るか・・・😅)
改めて分割再編集させていただきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・さて、
このままでは寂しすぎるから、
ここでおまけの楽曲とプランを入れさせていただきました。
万が一「劇場版完結編」が実現するのであれば
こんな物語はどうでしょうか。
タイトル(仮副題)「くみこ先輩へ」。
ユーフォ本編が久美子のつぶやきが物語の進行をアシストするのに対し
この物語はユーフォ担当の後輩・久石奏のつぶやきで進行します。
TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』Extra Episode ♯2「かわいいドルチェ」より
「イントロダクション」
久美子ら3年生が去ったあとの次期幹部となった剣崎梨々花と奏が
吹部の方針と最初のイベントたる定期演奏会を中心に
ファミレスで雑談している。
彼女らは知っていた、
全国大会でも”ソリ”が黒江真由に決まったあと
やっぱり久美子が悔し泣きしてたこと――
り「そういえば知ってる? この前、教育委員会の人が校長と滝先生を訪ねてきたのを」
か「――え? なんで?」
り「なんでも”おかげで北宇治を自慢できるから、これからも全国大会金賞を頼む”って話らしいよ。
”協力できることは何でも協力したい”って」
か「・・・それ、なんか違うんじゃない? 私たちの音楽があっての結果じゃない」
り「・・・だよね。滝先生も”彼らの目標と努力の結果ですから”とやんわりと断ったようだけど・・・」
か「私たちの吹部は学校や教育委員会のものじゃない。」
り「・・・だよね」
ここで出した結論が ”完全オーディション方式から音楽を楽しむこと”への転換、
そして定期演奏会でそれを反映した選曲構成にする。
また奏はこうも提案した。
”久美子先輩にも喜んでもらえる定演にしたい”と。
かくて、黄前久美子部長 ”最後の1年間” を振り返ってゆくことに――
そして自分がひと言意見できるのであれば、
全国コンクール終了、3年生引退後に開催されるはずの”定期演奏会”の2部・ポップス部門で
ぜひこの一曲を無礼講で演奏させたいです。
本来この曲は「松平健座長公演」を”最後まで観劇した方々へのサービス”として作られたと思いますが
テレビのワイドショーで人気沸騰となってCDを一般発売に踏み切ったのではないかと思われます。
もう大学受験など次のステージに向かってる久美子たちで、すでに吹奏楽部から離れていたが、
実は彼女のためにあるサプライズが仕掛けられていた。
今回は演奏だけでなく部員が歌を歌うという事までは告知されていたが、
まさかそれがあの”キンキラ衣装・テカテカメイク&カツラ”姿の
秀一(松平健役)と葉月&演劇部有志数名(腰元ダンサーズ役)であったとは・・・
【公式】松平健「マツケンサンバⅡ」MV 2004
マツケンサンバⅡ/松平健
作詞:吉峯 暁子
作曲・編曲:宮川彬良
歌詞: Uta - Net
https://www.uta-net.com/song/19305/
” 叩けボーンゴー 響けサーンバー 踊れみなみのーカルナバール”
(楽曲サイズはショートバージョンで)
久美子が知ったのは当日のステージ上。
「…ぶっははははは!」
それを見た途端、久美子が抱腹絶倒で大爆笑してしまう。
となりの川島緑輝は(笑っちゃってもいいんでしょうか・・・)と苦笑い。
舞台袖で進行を見守る滝教諭は「…よく思いつきましたね」と言って笑いをこらえ、
松本教諭はクスクス笑いでウケていた。
「オーレッ!」と叫ぶと客席の一部女子群から「キャ~~ッ💛!!」「塚本さ~~ん!!💛」と黄色い歓声が上がる。
びっくりしてそちらを見つめる。
「・・・秀一、人気あったんだ・・・」呆気にとられる久美子、
「久美子ちゃん、知らなかったんですかぁ? 塚本君は女子下級生のスターだったんですよぉ?
でもずっと久美子ちゃんを見ていた事、知らなかったんですかぁ?」
今更ながら秀一のことを想うようになった彼女だった。
1コーラスが終わってイントロに戻ると葉月が舞台前から客席に向かって
2拍目・4拍目で全身を使って拍手をすると、観客も合わせて拍手をとる(以下、曲の終わりまで続く)。
当然のことではあるが、本番当日までは出演者の並々ならぬ練習と格闘があった。
(間奏部分はモノクロ映像でその回想)
・吹部部室で後輩の懇願に押されて、しぶしぶ了解する秀一
し「…だいいち、なんで俺が出なきゃなんないんだよ? 在校生のイベントだぞ」
か「……久美子先輩のためです。」
し「久美子の?」
奏、うなずく。
か「先輩、まだ黒江先輩からソリを獲られたことを引きずってます。
私だって悔しかった。
でも久美子先輩には次の舞台に笑顔で進んでいって欲しいから、塚本先輩の助けが必要だと思いました。
あと、これどうぞ。」
奏、祇園・八坂神社の紙袋を秀一の目の前に差し出す。
秀一が封を開けると薄緑色の”結守”(良縁祈願のお守り)。
か「おふたりが上手く行くよう応援してます。」
し「(しばらく考え込んで微笑む)……わざわざありがとうな。
時間を作れるよう努力する。」
か「(席を立って)お願いします!」
部室の片隅で男子生徒2名が見つめ合って小さくガッツポーズを交わす。
・松平健の公式映像をYouTubeで観て爆笑してる後輩たち
・アンサンブルがまとまらないため ”マズイぞこのままじゃ…” と顔を曇らす橋本コーチ。
「これから全体アンサンブルでトチった奴から100円徴収する!」
「えーー⁈」と抗議する生徒。
「だってそうだろう?、塚本は受験が終わってないのに出演をOKしてもらったんだ、
当のお前らが手を抜いてたら申し訳が立たないぞ!?」
抗議できずに黙り込む生徒ら。
・徴収されたお金は生徒たちの休憩時のジュース代として還元され
(実は橋本・滝・松本各教員のポケットマネーも含まれてた)、
これを機会に彼らにもプロ意識が生まれだす。
演奏しない者が映像の振り付けを身につけて秀一たちの代わりに彼らの前で踊って音合わせの一助になった。
リズム隊は日曜日には街のリハーサルスタジオで橋本コーチの音楽仲間から特訓を受けていた。
・本番前日の遠しリハーサルでは見事に一糸乱れぬアンサンブルに生まれ変わっており、
本番はカラー映像に戻って橋本コーチも(よぉーし、良いぞぉ!)と満足な表情になって
タクトを振る姿に力が入っていた。
「オーレッ!!」
ノリノリで曲が終わって、秀一&腰元ダンサーズが深々と礼、
吹奏部を紹介するように左手を横に延ばしながら下手袖に退場する。
秀一、幕間に隠れて深いため息をつく。
(前に退場してた)葉月「(秀一に振り向いて)お疲れっ!」
秀一「・・・(息を整えて)お疲れ。」
葉月「楽しかったね!」
秀一、複雑な表情をしてから軽い笑顔になって「・・・まあね。」

イラストサイト「pixiv」より「りりりん部長を支えるかなぴー」(2024. 12. 27. )by ハシヒロコ 様
個人的に「ぶちょう(ひらがな)」のタスキにツボりました(笑)。
最後に「全国大会金賞(=優勝レベル)」を受賞した久美子部長体制の北宇治だったが
ソリストの座を得られなかった悔し涙を奏も梨々花もよく知ってるだけに
(次期幹部の)自分達の代は「完全オーディション方式」とは距離を置いて「音を楽しむ」ことを最優先に
一年の目標を「京都府大会入賞」に留めた、と自分は思ってます。
久美子たち3年の抜けた定期演奏会はその意志表明の第一歩であり、
滝教諭が指揮者で関わったのは吹奏楽スタンダード曲の「1部」だけで、
ポップス&ディスコ楽曲が並ぶ2部以降は新体制を反映して橋本コーチが指揮&音楽監督を務める、
そんな設定で想像してください。
☆ 定期演奏会・第2部&アンコール用ユニフォーム・プラン (第1部は学生服)
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この「マツケンサンバⅡ」は多くの吹奏楽部でも人気が高く、
数ある吹奏楽の中から”大津シンフォニックバンド”さんの映像を選びました。
「暴れん坊将軍」でお馴染みの松平健さんの代表ソング、「マツケンサンバ」をお届けします。
団員によるパフォーマンスにもご注目ください。
マツケンサンバⅡ (2004・作曲:宮川彬良)
大津シンフォニックバンド第83回定期演奏会より
2023年12月3日(日) びわ湖ホール大ホール
指揮: 若林義人
「劇場版完結編」(仮副題 ”くみこ先輩へ” 語り手:久石奏)があったなら、ぜひ実現して欲しい楽曲補完リスト
オープニング(北宇治カルテット4人のいつもの通学風景)
”Birdland” (原曲:ウエザーリポート 1977)
WSL-09-009 Birdland(吹奏楽セレクション)
原曲は伝説的フュージョンバンド「ウェザー・リポート」が77年に発表したアルバム「ヘヴィー・ウェザー」に収録されています。
マンハッタン・トランスファーによるカヴァーがグラミー賞を受賞するなど、
ポップセンスあふれる名曲。
カッコよく決めたいバンドに断然オススメです!
そしてこの曲。
平尾誠二さん(ラグビー選手・1963 - 2016)の訃報を聞いたとき、
真っ先にこの歌を思い出した。
翌日も涙目になり、仕事にならなかった。
舞台袖で松本教諭と滝教諭が進行を見守っている。
舞台上の司会進行役「…さて、お楽しみいただきました第〇〇回北宇治高等学校吹奏楽部定期演奏会、
第2部最後の曲になりました。」
松本美知恵「すみません、ちょっと失礼します」
滝昇「おや先生、どちらへ?」
松本「あの、(苦笑いで)この曲弱いんですよ、なんか涙もろくなっちゃって・・・すぐ戻りますから」
松本教諭、通路へ歩いてゆく。
滝「(軽く微笑む)・・・よくわかります、本当は私もなんですが」
司会進行役「この曲を、私たちを全国大会金賞に導いてくださった前部長に捧げたいと思います」
久美子「・・・え? あたしに?」
指揮台の横のE.Piano(エレピ)に奏がすわる。
橋本コーチ「(奏に向かって)・・・頼むよ」
奏、緊張感を含んだ笑顔でうなずく。
松任谷由実 – ノーサイド(Audio/Lyric 1984)
、
作詞・作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆
3年生引退後の定期演奏会・2部ポップス部門トリでインストゥルメンタルとして演奏。
(在校生から招待された客席の3年生は久美子と緑輝の二人だけ、
麗奈は出発準備に追われ欠席、
秀一と葉月は出し物を終えて控室で着替え中)
去り行く久美子ら3年生達に捧げた1・2年生たちの惜別のメッセージ。
いや、”在校部員たちの久美子へのラブレター”と言っても良いかも。
(吹奏楽のピースがあるようですが、自分のサウンドイメージとは大きく異なってそうです)
注目すべきなのは、正隆氏の数あるアレンジ楽曲でもかなり”シンプル”である事。
ストリングスもブラスも打ち込みも使わず、ひたすらFender Rhodesのエレピ(&隠し味的キーボード)とリズム隊だけですが、
かえってそれが感動的な歌を引き上げてます。
自分のアレンジプランもそれを尊重しました。
歌詞:Uta - Net
https://www.uta-net.com/song/3536/
★私的アレンジプラン
・原曲を尊重してintro、間奏、Outroは、共にE.Pianoが主役になる
・リズム隊はE.Piano(できればRhodes)、A.Guitar、E.bass、Drumsが必須
(Percussinはツリーチャイム・タンバリン・シェイカーがあるとなお良)
・装飾部(オーケストレーション)はPiccoro、Flute 2、Clarinet 2、Alto Sax、Tenor Sax、Trumpet 2、Horn 2&3、Trombone 1&2、Tubaで充分
そういう意味では小~中編成です
・CDボーナストラックとして、この演奏をバックに ”川島緑輝歌唱バージョン” があってもいいかな
(大泣きして字幕が読めなくなった久美子のために緑輝がとなりで歌ってあげる設定です)
1 Cho. 「Aメロ」(彼は目を閉じて~)はクラリネット・ソロ、
「Bメロ」(肩を落として~)はオーボエ・ソロ
「サビ」(何をゴールに決めて~)はトランペット・ソロ(Eギター的掛け合いをフルート)、
「Aメロ」(人々がみんな~)再びクラリネット・ソロ
2 Cho. 「Bメロ」(同じゼッケン~)はホルン1&フルートでユニゾン・メロ、
「サビ」(何をゴールに決めて~)はホルン1・トランペット1・クラリネットがユニゾン・メロ(Eギター的掛け合いをフルート&オーボエ)
(歓声よりも長く~)でクラリネットは低音側の”ハモリ”に廻る
「最後のAメロ」(人々がみんな~)はオーボエ1&クラリネット
E.Pianoの演奏が流れ始める。
楽団のバックスクリーンに歌詞が表示される。
サビ部分から久美子が小刻みに震え出し、目から涙が溢れてくる。
”何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの
誰も知らず
歓声よりも長く 興奮よりも速く
走ろうとしていたあなたを少しでもわかりたいから
人々がみんな立ち去っても私 ここにいるわ”
E.Piano中心のOutro演奏中、スクリーンにメッセージが映る。
川島緑輝「久美子ちゃん! あれ!」
促されて涙目の久美子が前方スクリーンを見つめる。
”黄前久美子 部長 、We are proud of you !(あなたは私たちの誇りです) ”
(みんな………ありがとう……)
曲が終わると、ホール中を埋める大喝采。
(客電点灯される)
久美子、涙をぬぐって笑顔になり緑輝とスタンディングオベーション、
両手で大きく〇を描く。
ステージの部員たちも起立、
マイクを持って奏「ありがとうございました!」と話して一礼、
他の部員も続けて「ありがとうございました!」と叫んで一礼。
自分がこの物語で言いたかったのは、
「久美子、君は全国大会金賞、ソリと前を向き続けて走ってきたね。
でも今、後ろを振り向いてごらん。
……君は下級生からも愛されてきたんだよ」、
ということです。
( 久美子、良い後輩持ったね😌
確かにソロのオーディションでは黒江真由に全敗してしまったけど、
この時に彼女はソロ以上に格段に価値あるものを得られた、と自分は思います。
劇場版完結編なら原作どおり全国大会のソロを掴んで欲しいけど、
この企画が通るのでしたらテレビ版のままでもいいでしょう )
「ノーサイド」(松任谷由実)へのコメント抜粋。
「他の人も言ってるけど歌詞がラグビーに関係なく人生を歌ってる。
報われないことが多いのが人生だけど
それでも懸命に生きようとする人たちを励ましてくれる。」
@katebush8725 さん
「スポーツをテーマにした音楽は、普通だと
”頑張れ 負けないで 諦めない そんなあなたを応援してる” みたいな感じになりますよね。
この曲は勝ち負けではなく、何かに力を注いだ人に対する思いを
静かに表現した曲だと感じました
スポーツだけではなく、
人としての何か全てに対しての歌でもあるのかなとも思います」
@Steve-il9pb さん
「「夢は叶う」という歌が多い中
必ずしもそうじゃないし、大多数は悔しい思いをしてる
99%ダメだったとしても1%にかけるほどの思い
そして、それを見ていてくれてる人
それは必ずしも知人でないかもしれない…
一生懸命に心が震える
何回聞いても泣けるわ」
@user-yt6oy7np5g さん
「一生懸命努力しても報われなかったり、
練習しても練習しても勝てなかったり、
努力しても思う通りに行かなかったり、
その結果じゃなくて、
その人が積み上げてきた過程に寄り添うような見守り続けていくような
そんなふうに感じる歌詞だと思いました。」
@jfkss7536 さん
「なんで聴くだけで泣けるんだろう。」
@DOBUCHI0330 さんのコメント。
⇒「それは… この曲がラグビーに限らない、
学生の時何か一つに打ち込み、
でも必ずしも夢や目標を果たせず去って行った全ての人を、
優しく抱擁しているからだと思います。
無名で取るに足りないアスリートだった私も、あの頃私なりに、
どこまでも、高く、速く走ろうとしていました。
Thanks for the great song!」
@Keeazul さんのコメント。
アンコール:「北宇治ディスコティック」
Earth Wind & Fire Medley(東京佼成ウインドオーケストラ)
編曲: 天野正道 Masamichi Amano
Disco Party II (Combo) Hot Staff ~ Venus ~ Dschighis Khan
編曲:天野正道 演奏:東京佼成ウインドオーケストラ
君の瞳に恋してる【大阪桐蔭吹奏楽部】
CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU
編曲:郷間幹男
Aranjuez アランフェス (Mon Amour) (1979・Herb Alpert ハーブ・アルパート)
⇒大ヒットアルバム『ライズ』に収録。
クラシックギターの曲として知名度の高い「アランフェス協奏曲 第2楽章」をディスコアレンジした、隠れた名演奏の一曲。
1970年代当時も邦題「愛のアランフェス」と命名されムード音楽として多数のカバーはされていたものの、
第1楽章や第2楽章変奏部分もふんだんに採用してバラエティーに編曲したこのバージョンには敵わないでしょう。
Original Composer, Writer: Joaquin Rodrigo
※ディスコメドレーは、ドラムマシン(特にバスドラ・スネアを強調して!テンポ=BPMは一定に )を同期させ
ドラム・ベース・ギター・キーボードをロックバンド並にPA拡声するのがミソ。
BPMは「アランフェス」並みが良いかと。
リズムが乗り出した時、橋本コーチがマイクを持って叫ぶ。
「Everybody , Dance !」
滝&松本教諭が驚く。
2年生トランぺッターがメロディーを吹き出す。
いつしか客席スペースの上部にミラーボールが設置されて、
光を放って廻っていた。
熱気に満ちたステージを見つめながら滝教諭が話し出す。
滝「…やっぱすごいなぁ、彼は…自分は思いつかなかったです。
今回見ていて、自分はまだまだだとわかりました。
…自分がここに来た時、当時のみんなに悪いことを言ってしまったんです、
”私の時間を無駄にするな”と。
でもみんな、しっかり学んで全国まで繋げてくれた。
3年間一緒だった黄前さんは、それこそ血を流すくらいの努力と忍耐をしていた。
なのに、自分は彼らに全然向き合っていなかった、と思いましたね」
1:38~2:42の第2楽章変奏部分で、メンバー達の手拍子のなか
オクターブユニゾンで格闘するマリンバ(井上順菜&境万紗子)が時々アップになる。
釜屋つばめのティンパニ部分でメンバー達が「Hey !」と叫ぶ。
第1楽章冒頭のメロディーラインを経てふたたびトランペット・ソロに戻る。
松本「…わたしも自分のしてきた事をいつも疑ってしまいます。
”もっと生徒たちに何かできなかったのか”って。 同じですよ。」
滝「こんどの剣崎・久石体制ですべてが一新されたんですね。
今度はもっと向き合わなければ、僕もまたブランニューデイです!」
松本「…ええ。」 しみじみと頷く。
4:04~4:27のストリングス部分はフルート団員が席を立って演奏し、終わったら礼をして着席する。
着替えを終えた秀一・葉月が中通路に出てみると、観客の大勢が立って踊っている姿に驚く。
久美子&緑輝の席を葉月が見つけて秀一に指先で教え、二人で彼女たちの真下に行く。
何か大声をかけてるが、演奏の圧で声が聞こえない。
それでも久美子が気づいて秀一たちに笑顔で手を振る。
E.PianoソロからA.Pianoソロに切り替わる5:33で橋本がまた大声で
「One , Two , Three , Four !」と叫ぶ。
ここから4拍目でメンバーたちが一斉に手拍子をして、
その波が客席にも及ぶ。
会場じゅうがダンスフロアの熱狂に包まれていた・・・。
そして、これを通して聴いて楽しんだ久美子は、秀一との帰り道でこう言うだろう。
「・・・あー、そうだったんだぁ。
私は香織先輩・あすか先輩・優子先輩からのバトンを叶えることで精いっぱいだったなぁ。
でも、すごく楽しそうだなぁ・・・これも良いなぁ」
そして、この件も定期演奏会の帰り道で一気に進むのかな、と思うのです。
「もし来年部活が全部終わって、それでも私と付き合って良いと思うなら、
もう一度それ(ヘアピン)を渡して欲しい・・・」
(久美子、”誓いのフィナーレ”より)
部長として奔走し続けてきたが、時折背中から見かける彼を信じてきた。
だから、いつまでも彼を待たせてはいけないと思い、
告白は久美子からするのだろう。

イラストサイト「pixiv」より「くみこしゅういち」(2024. 7. 3. )by アカネ さん

イラストサイト「pixiv」より「秀久」(2024. 9. 24.)by BakaCino さん
麗奈から離れ、大学入試が終わって
やっと二人の恋愛が始まるのでしょう。
イラストレーターの皆様、
ご協力ありがとうございました。
そして「エピローグ」が、
大学時代4年間の久美子の写真を経て
(秀一との日々、サークル&ゼミナールでの写真 etc.
=もう”吹奏楽”ではないかもしれないし、滝教諭のような指揮をワークショップで学ぶのかもしれない)
あの教員になった彼女が言う「北宇治吹奏楽部へ、ようこそ!」
に至るのです。
2025年3月1日付訪問者数:191名様
2025年3月2日付訪問者数:196名様
2025年3月18日付訪問者数:152名様
2025年3月19日付訪問者数:172名様
2025年3月29日付訪問者数:160名様
2025年3月30日付訪問者数:175名様
2025年3月31日付訪問者数:168名様
2025年4月 1日付訪問者数:152名様
2025年4月12日付訪問者数:172名様
2025年 5月 5日付訪問者数:235名様
2025年5月28日付訪問者数:237名様
2025年6月 3日付訪問者数:270名様
2025年6月20日付訪問者数:143名様
2025年6月24日付訪問者数:223名様
2025年6月27日付訪問者数:238名様
2025年6月28日付訪問者数:213名様
2025年6月29日付訪問者数:214名様
2025年6月30日付訪問者数:211名様
お付き合いいただき、ありがとうございました。
そして、ビッグサプライズ!
『最終楽章 響け!ユーフォニアム』上映決定PV【2026 ROADSHOW】
公式サイト: https://anime-eupho.com
公式X :https://x.com/anime_eupho
(前後編形式・確定。
さあ、鬼が出るか蛇が出るか・・・😅)