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shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

"The Sad Cafe"(1979・The Eagles)

2017-07-13 | 音楽
The Sad Cafe (2013 Remaster)


 つややかに黒光りする夜に
 雨が静かに降っていた
濡れた車道に残っていた轍の跡も
きれいに洗い流されていた
銀色に輝く光の中から
過去の日々が密かに呼びかける
そして 僕はゆっくりと想い出す
サッド・カフェで過ごした懐かしいあの頃を………

あふれるばかりの恩敬に守られた
そこは僕たちにとって聖地だった
口ではうまくいい表せないことを
僕らは大声で歌いあったものだ
“愛”と“自由”のような言葉で
この世界を変えることができると
僕らは本気で信じていた
サッド・カフェに集まる孤独な群衆
僕らもその中の一部だった

僕らは翔ぶことを夢見ていた
いつの日か 芳香に包まれた美しい海岸で
みんな揃って逢うことになっていた
実現した夢もある
消えてしまった夢もある
そして 残りは
サッド・カフェの片隅に埋もれたまま………

やがて 雲が現れ あの海岸を覆いつくした
今では あの“栄光の列車”が
ここに止まることもない
今の僕は過ぎ去った歳月を振り返り
たしかに存在していたはずのパワーを想う
幸運は なぜ ある者だけに頬笑み
他の者たちにはそっぽを向くのだろう?

時は もしかすると
懐かしい顔を想い出させてくれるかもしれない
でも 人生というものは
もし移り変わっていくとしても
気づかないほどゆっくりと変わるだけ
疑問を持ったところではじまらない
人生とは 結局そういうものなのだから………
だから せめて 真夜中に
サッド・カフェで逢おうじゃないか
そうさ せめて 真夜中に
サッド・カフェで逢おうじゃないか


「イーグルス詩集 山本安見/訳」より

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  ↑
オリジナルアルバム『The Long Run』(1979)に収録。

”Hotel California” がどんなに名盤だとしても、
”Long Run" は、バンドとしての最高傑作と呼ぶに相応しい出来だと思う。
今思えば、解散を予感させるかのような「もののあわれ」が全体に漂っているが、
アルバムのまとまり、バランスも”Hotel California”をトータルで上回っている。
EAGLESの有終の美を飾るに相応しい作品だ。
                    (Manderinn さんのコメントより抜粋)


Adieu , Fool Trump. 
You're over . Get out from the political world .

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