生物見遊散歩

「生物」を「見」て「遊」ぶ「散歩」を「(生)物見遊散(歩)」と呼んで、「自然観察」を楽しんで行こう。

ネイチャー・フィーリング自然観察会in鶴見緑地

2018年11月26日 | 観察会
NACS-J大阪連絡会の研修として行われました。

目と耳に障害のある方たちとの自然観察と言う事で、大阪連絡会としても初めての試みでした。

手話や触手話による通訳・介助者の方と私たち自然観察ボランティアが協力して、さわる、におう等を通じて、自然を楽しんで貰おうとしました。

場所は鶴見緑地です。





午前中は、観察場所の下見でした。

















写真には無いのですが、次の様なものを対象にしました。

ドングリの違い、木の実、色々な葉っぱ、樹木の木肌、クスノキ・カツラ・サクラの葉っぱのにおい、等々。


そして、午後からは本番です。

アイスブレーキングは、ドングリからです。



丸くて、大きくて、殻斗(ドングリのハカマとか帽子の部分)が分厚くてトゲトゲのクヌギです。



細長くて、小さくて、殻斗がツブツブのコナラです。



少し丸くて、小さくて、殻斗がシマシマなアラカシです。



更に小さくて、殻斗がチューリップの様に開いているツブラジイです。



やや丸くて、やや大きくて、殻斗のツブツブが盛り上がっているアカガシで、これはストラップに加工しています。



これらの違いを、触って感じて貰いました。


ここからは、それぞれが、準備したコースを巡りました。

喜んで貰えたのは、食べ物につながる「におい」でした。

ヨモギの葉っぱは、ヨモギ餅、サクラの落ち葉はサクラ餅の「におい」だと笑って貰えました。

他にも、カツラの葉っぱの甘いにおい、クスノキの葉っぱの防虫剤のにおいとかも喜んで貰えました。

メタセコイアの実、アメリカハナミズキの実、イヌホオヅキの実の感触。

ケヤキ、アキニレ、ツバキ、等の葉っぱの触感の違いも分かって貰えた様です。


自然観察がどの様に伝わるのか不安でしたが、楽しもうとされる積極的な気持ちが、私たちの技術よりも先行していて、助けられた感じが大きかったです。

自然観察は、何時でも、何処でも、誰とでも、を実感しました。
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