ホットな山紀行
登ったばかりの山の感想を写真を主にしてつづった紀行文です
 



手軽に百名山へ 
御嶽山は濃い青空の中  


…コースタイム…
田ノ原(9:10)→金剛童子(10:00)→八合目石室(10:15)
→(腹ごしらえ10:30~10:40)→九合目石室(11:25)→王滝(11:55)
→剣ヶ峰(12:30~12:35)→王滝(12:55~13:00)
→九合目石室(13:15)→八合目石室(13:45)
→金剛童子(13:50)→田ノ原(14:30)

ウン十年、山を登っていれば、百名山もある程度の数をこなしてしまうものだ。
百名山狙いで意識的に一度も登ったことはないが、この頃になって
ふと数えれば百名山を80座も登っていることに気づく。
つまりは百名山踏破の誘惑に抗しがたいほどの数まで登っているわけだ。

昨年、今年と北海道の山を幾つか登り、そのほとんどが百名山だが、たまたま
山仲間の計画に便乗して参加しただけで、恐らく百名山でなくても行ったはずである。
今年の八月に登った羊蹄山、幌尻山は生憎天気が悪く、登ってはみたものの
途中で引き返したいほどの気持ちが動いたのだから
この時点では百名山など実はどうでもよかった。

しかし、明らかに百名山にこだわるようになったのは幌尻岳を登ってからであり
もっとも行きにくい幌尻岳をこなして百名山に対する色気が確かに生まれた。
残すところの百名山は費用の掛かる遠方の山の他に
御嶽山、草津白根山、乗鞍岳、美ヶ原、霧ケ峰、筑波山、天城山など
言うなればチョロイ山だけである。

車で大方の標高を稼ぎ、そのチョロイ山の一つと思われた御嶽山に
今日行ってはみたものの、かなり難儀しながらやっとの思いで山頂に辿り着いた。
当初は摩利支天山までは楽勝と思っていたが、とんでもない思い違いである。
暑かったせいもあるが、そればかりではなく普段の生活の不摂生もたたり
なお且つ歳も喰って、脚力の能力が落ちてしまったことは否めない事実である。

ところで百名山の著者である深田久弥がどの山が一番好きかと人に
訊かれると、一番最近に行った山と答えたそうである。
さもありなん、高い山も低い山のどの山でもそれなりに個性的な魅力を蔵し
自分の経験を引き出してもつまらない印象を持った山に
出遭ったことは今までこれと言ってない。

このように百名山だけが山ではないとは十分に承知しながらも、やはり
この数まで百名山を登れば、いやおう無しにひとつひとつ
踏破を重ねて行くことになりそうである。


独り、傲然とそびえる御嶽山


登山口は田ノ原、ここまで来るのが長かった
埼玉の入間を出発し、5時に圏央道に乗ってから4時間後にスタートだ


階段状の登山道で登りらしい登りを迎える


森林限界に達し、そこを抜けてから大きな岩を踏んで登る


背後で広がる眺め


八合目石室というポイント


ハイマツ帯で登山者がウヨウヨ


王滝頂上山荘がスタート地点から見えて格好の目印なのだが
それがなかなか近づいてくれない、ある意味では心理的負担


おそらく、この場所で富士山が眺められるのだろう
この地点では富士山を振り向いても目視など出来なかった


恵那山と思ったが、どうだろう


中央アルプスから南アルプスがせり出して見えてきた


じっと目を凝らし、ついに富士山を発見(?)


王滝頂上に着く


御嶽山の山頂にあたる剣ヶ峰は王滝からさらにひと登りをする
左側で噴煙が上がり、御嶽山はれっきとした火山である


これが霊人像かな


一番上の御嶽神社奥社の建つ場所が御嶽山の山頂、剣ヶ峰である


ふぅ~、ようやく着いたな~


眼下にコバルトブルーの水をたたえる二ノ池


紅葉にはまだ早く、ダケカンバがわずかに色づいているだけ


行きも帰りも御嶽山は青空の中


ヤマハハコ?イワギキョウ?イワツメクサ?
登山道で見かけた花はこれだけ

平成25年9月21日(土)実施





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




涼風が吹く御坂の山  

…コースタイム…
東山梨変電所先の林道(9:10)→登山口(9:30)→伐採地を抜ける(9:45~9:50)
→清八峠(11:10~11:20)→清八山(11:30~11:35)→女坂峠分岐(12:00)
→八丁峠(昼食12:20~12:50)→御坂峠(13:40)→御坂山(14:30~14:35)
→旧御坂峠(15:15~15:20)→行者平(15:55)→林道(16:10)→藤の木バス停(16:40)


この辺りの風景がガラッと変わってしまったが、標識は以前からのもの?


登山道に取り付いてじきに背後では大きな展望が広がる
尖がっている山は笹子雁ヶ腹摺山、右側の稜線上で米沢山にお坊山が見えているようだ


尾根をからんだジクザク道が清八峠まで延びる


清八峠に着く、ここからひと登りすれば清八山だ


今日の富士山はこんな感じ


これから向かう先の尾根を視線で追えば遠くに御坂山塊の盟主黒岳に釈迦ヶ岳も望める


女坂峠方面を分ける


八丁峠の少し手前で昼食にした
この辺りの尾根は風がスースー通り抜けて
さしずめ天然のクーラーを浴びているような塩梅


河口湖も見えてきた


御坂山の登りを迎えればブナが多くなる


御坂山の山頂


ブナの巨木


旧御坂峠から進路は藤野木へ


旧御坂峠から広々した道が延び、鎌倉街道と言うそうな


鎌倉街道の由来を記した案内板


この辺りで林道に出て藤の木バス停まで30分歩く

登山道で見かけた花の幾つか

コウシンヤマハッカ、レイジンソウ、ハンカイシオガマ
テバコモミジガサ、シュロソウ、トモエシオガマ
アキノキリンソウ、ヤマハハコ、ママコナ
カイフウロ、ハナイカリ、アオヤギソウ
キバナアキギリ、キバナノヤマオダマキ、ウスユキソウ
大概は教えてもらったもので合っていると思いますが
自分で調べたものは間違っているかもしれません
その際は何とぞご勘弁を 

平成25年8月31日(土)実施





コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




雨の幌尻岳  
失意もお花畑で気を取り直して、いざ登頂へ 


…コースタイム…
一日目
林道ゲート(4:15)→(朝食をかねた休憩6:15~6:30)→取水場(6:35)
→幌尻山荘(9:00~9:30)→尾根出合(10:50)→命の水(11:10)
→幌尻岳(13:25~13:30)→命の水(15:05~15:10)→幌尻山荘(16:30)

二日目
幌尻山荘(8:00)→額平川最後の渡渉点(10:15~10:30)
→取水場(10:35)→林道ゲート(12:15)




林道を大分進んだ先で幌尻山荘を指している表示


林道の進行方向の右側には滝の流れも見られる


取水場から額平川の右岸を少し進んでから渡渉に移る


メンバーのほとんどがフエルト底の沢用の靴を用いる
自分はひとづてからスニーカーでも大丈夫と聞き、つま先で沢底を
まさぐっては砂利を選んで歩くことにした
沢は深くて膝の少し上、それでもよろけると水流に持っていかれそうになる


沢を度々渡り返して一息を付く


二十回近くの渡渉で幌尻山荘に着く


幌尻山荘から本格的な登りを迎え、しかものっけから急斜面である


ダケカンバが目立ってくるとじきに尾根に出る
初めは傾斜もゆるんで一息をつくことができる
ナナカマドが繁茂し、実が鮮やかな赤色で大きい


命の水という水場が尾根の左下にあるそうだ


尾根はハイマツ帯にかわり、この頃から雨も強く降り出す
おまけに尾根は風がよく通り、ビュビュと吹きつのって寒いくらいだ


登っている間はガスが周囲を覆い隠し、こうなったらただ
歩くことに専念して一歩一歩前進するだけになる
山頂に立った様子はこんな感じ


幌尻岳に立つ手前で撮った新冠コースとの分岐


下山して間もなくすればガスが束の間でも晴れることが多くなり
振り返れば幌尻岳の山容をうかがうことができた


この辺りは北カールを巻いている登山道の様子
そして周囲は眺めれば一面がお花畑である


チシマギキョウ


ミヤマヒゴタイ


ウメバチソウ
今の時節はこの花が際立って多い


北カールの底部を覗き見る


ヒダカオトギリ


ミヤマアズマギク


ウサギギク


ミヤマリンドウ


お花畑の一端


ピンクの花はエゾツツジ


展望も登っている間とは大違いに見通しが良くなる
それでも雲が多くてすっきりとは晴れ渡らない


エゾシオガマ


トカチフウロ


しり上がりに天気が良くなり、しまいには戸蔦別岳さえも望めた


幌尻岳で難儀するのは沢の渡渉だけ
このようにへつっているところを歩くのも3か所はあった
最後に一言、花の名前については自信がありません、念のため

平成25年8月27日(火)~28日(水) 実施





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




伸びらかな外輪山で樽前山のドームを半周  

…コースタイム…
七合目登山口(8:45)→東外輪山(9:35~9:40)→樽前山(9:50~9:55)
→北外輪山(10:35~10:45)→ヒュッテ七合目分岐(10:55)
→932m峰(11:05~11:10)→風不死岳分岐(11:30)→七合目登山口(12:05)

北海道道南部に住んでいた子供時分、ふるさとの山と言えば
まず第一に有珠山(うすざん)を挙げる
学校の遠足でも登っており、身近な山と言えば有珠山だった
1977年から1978年にかけての噴火で子供の頃に登った山の原形を
まったくとどめていないが、それ以前は山間から台形状の整った山容を出していた

さて、今日登った樽前山は駒ヶ岳(渡島駒ヶ岳)と並んで
子供の頃から山名だけは親しんでおり、まさか今回このような
いきさつから登る機会が訪れるとは思いもよらなかった


昨日は羊蹄山、明日に幌尻岳を控え、間を挟んだ今日の
樽前山は言わばついでに登る山
従ってコースも安楽に七合目登山口から


まずは入山届を記入し、いざ出発


山頂部を雲で隠している風不死岳


背後に支笏湖が広がる


樹林帯は僅かの間で抜け、その先からは見晴らしの良い階段道を登る


ここを登り切って外輪山の一角に立つ
左側に太平洋が広がっているのが見える


外輪山の一角に立ってドームが眺められる
ドームの左側の山は外輪山に位置する西山というピーク


外輪山に立って右側をたどれば東山というピークに立つ


外輪山の最高地点が東山であり、ここを樽前山と称しているようだ


樽前山から下山方面の外輪山を写す


咲き残っていたイワブクロ


風不死岳の登山道を左側に分ける


後は樽前山七合目ヒュッテに向かうだけの一本道を歩むことになる

平成25年8月26日(月) 実施





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




あこがれの羊蹄山は雨  

…コースタイム…
真狩キャンプ場(5:25)→登山口(5:30~5:40)→南コブ探勝路分岐(6:10)
→二合目(6:20)→二合目半(6:25)→五合目(7:45)→七合目(8:45)
→九合目(避難小屋分岐9:30~9:35)→火口壁・分岐(10:00)→山頂(10:50)
→三角点(11:10)→旧小屋跡(11:35~11:40)→火口壁・分岐(12:15)
→六合目(12:55~13:05)→四合目(13:45~13:50)
→三合目(14:05)→登山口(14:45)

子供心に胸を打った美しい景色はおそらく洞爺湖畔に浮かぶ羊蹄山の姿が初めてだろう
当時は北海道道南の内浦湾沿岸部に住み、この展望を眺めるには背後の
山の連なりに向かって国道を延々と5キロ以上は歩く
子供の足にとっては遠い道のりであり、従って数度通って眺めたにすぎない

さて、北海道遠征の一日目の山は子供の頃から憧れを宿していた羊蹄山へ
正しい山名は後方羊蹄山と書いてシリベシと呼ばせるそうだが、子供の頃は
羊蹄山(ようていざん)もしくは蝦夷富士(えぞふじ)と呼ぶのがもっぱらだった
山頂に立って洞爺湖をぜひとも眼下にして見たかったが、今日は四囲に
亘ってガスに包まれ、ただ、ただ、むなしく乳白色の中を歩き回るだけに終わった


今日は真狩コースをピストンすることにした


一合目の表示はよそ見をして見逃してしまったようだ


展望は無い、花も乏しい
退屈極まりないのは承知だが、一応はこんなところを歩いています


歩きはじめの一歩から雨が降り出し、いよいよ持って意気があがらない


ガスが若干晴れて、展望も少し覗いていたようだ


この頃にはガスが晴れて展望の広がりもこの辺りがマックスだったようだ



七合目で少し長めの休憩を採ることにした


この手前ではガレ場の通過があり、花も樹林の中と比較すれば割と多い


九合目で分岐を迎え、避難小屋を左側に見送る


火口壁のコルに出たのがこの場所
右側に回って山頂に向かうの近いらしいのだが、これが恐ろしく長い
登山地図に25分との表示だが、実際は50分も費やした
その上に岩尾根であり、気分的には左周りが短く感じるかも?


今日は本当に登るだけになったな~

平成25年8月25日(日) 実施





コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )