ホットな山紀行
登ったばかりの山の感想を写真を主にしてつづった紀行文です
 




ミツマタの稜線を辿るはずが

ミツマタは春の先鞭を付ける花ということですが、今日はミツマタで
近年有名になったミツバ岳に登りました。

その後、権現山、屏風岩山まで足を伸ばして
屏風岩山東尾根を下るという目論見でしたが、その手順は大いに
狂って二本杉峠からの下降ということになりました。

迂闊といえば迂闊だったのですが、今日のハイカーの
行き先に惑わされてしまったのでしょう。

ミツマタの咲く時期は混みあっている、とは言っても思っていたよりは
ハイカーは少なくて、多分これからの見ごろ
に合わせて大勢こぞって押し寄せるのだろうと思います。

権現山で昼食を摂り、ここから屏風岩山を向かうには二本杉峠を経由する
のですが、山頂にはこれといって、その方向を指し示すものはありません。

ガイドブックには山頂から進路を北方に取ると、事が終わった
後に知ったのですが、道中それらの仔細を
いつも首っ引きになって目を通しているわけではないので、ここは一点の疑心
もなく、すんなり権現山に登ってきた方向のままに尾根通しに下りました。

後から団体さんも追っかけるようにして下ってきます。

極端に言えば向かうべき方向と正反対に歩いているわけです。

急坂の先に権現山以上の標高を持つ屏風岩山の姿はありませんし、ましてや
足下に丹沢湖が樹林越しに見えています。

結局1時間近く棒に振ったのですが、権現山に登り返す間に屏風岩山に
向かう気持ちは萎えてしまいました。

ちなみに後の団体さんは予定の通りのコースでバス停のある浅瀬入口に
向かっているそうです。

天気が良ければ話も違っていたのでしょうが、前線の通過中ということも
あって山の上では強風が吹き荒れ、樹林がうなって激しく揺れ動いています。

このように弱気を誘うような天気も加わって、当初の意気込みはもろくも
ついえてしまい、ミツマタを見ただけで満足して帰路に付きました。


以下は写真です



滝壺橋の渡った先に登山口の標示



790m付近で鹿柵が出たらミツマタの群落はすぐ先だ



ミツマタのトンネルをくぐる



青空だったらもっとキレイだろう



ミツバ岳



ミツマタのアップ


平成19年3月24日 実施
山行詳細



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





寂たる尾根を手始めに、締めはなんと賑々しい吉野梅郷です

御岳駅で電車から降りる人の多さにビックリしました。
ほとんどの人は駅前から出発するバスに向かって押し寄せており、電車内で
聞き耳を立てると、目的はどうやら吉野梅郷のようです。

ケーブルカーに乗って御岳山へ、それから
日の出山に向かって、締めくくりに吉野梅郷というわけです。

私は御岳駅で下車して大塚山に向かうべく、まずは多摩川
の川べりに向かって下りました。

大塚山に取り付いている境界尾根の入口を
一ヶ月前の日の出山に登ったさいに下調べをしています。

大塚山から御岳山、日の出山さらに高峰まで行って、その場所から
1時間足らずで御岳駅に下れる尾根を歩こうと思っていました。

これらのあまりにもメジャーすぎる山を
マイナーな尾根でつなごうという目論見です。

しかし、電車内で梅の花が見ごろになっている話題がもちきりですし、その
ことを聞いた時点で下山は吉野梅郷と決めました。

さて境界尾根はガイドブックの通りの寂尾根ですが、尾根上にはっきり道が
付いており、テープ類があってもその存在意義はないと言っていいくらいでした。

登りはその通りなのですが、下山路にして歩く場合、一般の登山道から
境界尾根に入り込む地点にテープ
があっても、よほど意識しなければ分かりづらい所です。

そこだけをクリアすれば後は尾根にのっとって歩けば下山も問題はないとは
言ってはみたものの、自分自身の恥をさらすのも何ですが、今日は
確認の意味もあって吉野梅郷に向かう一般道
を避け、あえて一ヶ月前に歩いた高峰、さらに築瀬尾根の出合う地点まで
尾根通しに進みましたが、必ず出合うはずのその入口を
見過ごしてしまい、そのまま尾根を辿ったら崖の前に立たされました。

どうしてこのような羽目に陥ったのか謎ですが、下りに道を取った
場合、得てしてこういうことがあります。

もう一度登り返して確認したかったのですが、もう二度と来ることもあるまい
と思い、崖下に見える一般道に無理矢理下って
吉野梅郷に向かって行く大勢の人にのみ込まれて歩きました。



以下は写真です





バス停に群がる



登山口は民家の前を通る



境界尾根はほぼ植林に尽きる



大塚山は始めて登る




ついでに吉野梅郷も始めて来た





入園料200円なり





平成19年3月18日 実施

山行詳細



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





自然林の稜線



菰釣(こもつるし)山は一度、新緑もたけなわの頃に登っています。

まさにこの山を賞美するのにかなった時期であり、あまつさえ秋季にいたって
も別のおもむきを見せて負けず劣らずに樹木が
美しく、再来する機会があればぜひ紅葉の頃と思っていました。

はからずも中途半端な時期に登ったという
ことになりますが、無味乾燥な樹木の様子も雑木林だけが
尾根いっぱいに広がっていれば話はおのずと違います。

尾根にアクセントを添えるかのように一部植林もありましたが、ほとんどが
やわらかな日差しの入る雑木林だけです。

惜しむらくは今日の空模様に雑木林を引き立てる青空が広がっていないことです。

山頂に立って富士山でも見られれば帳尻が合わせられる
というものですが、何事に付け不運というものは重なるもののようです。

今日は道志の森キャンプ場の駐車場に車を止め、西沢林道の
終点に向かって歩きだします。

広い駐車場に車1台と、さすがにキャンプ場の管理人にも
すぐ目にとまったらしく、帰り際にしっかり駐車場代を取られました。

別の場所に無料の駐車場があったようですが、シーズンオフを
よいことに油断をしていました。

これも不運です。

さて林道の終点に菰釣山の登山口がありますが、ここから
1時間25分と標識に記されています。

尾根には50分ほどで乗りますが、ここまでの沢状の登りといい、これから
の尾根の登りにもきれいな雑木林が続きます。

菰釣山から鉛色の山中湖が見え、そこに向かっているかのように見える
甲相国境尾根に未練を残して、山頂から引き返しました。

歩く時間にしては物足りなかったですが、道志の森キャンプ場を
基点にして菰釣山を登った場合、後は城ガ尾峠まで
行って駐車場に戻る選択肢しかありません。

早めの出発を心がけ、菰釣山に登って城ガ尾峠からついでに畦ヶ丸まで
行っても一日の行程で済ますことができるでしょう。


以下は写真です




尾根上に向かって



雑木の茂る尾根



新しい菰釣避難小屋




山頂の木々には霧氷



春を感じて




静かな尾根道





平成19年3月10日 実施

山行詳細



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )