武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

ロックダウンなどと、軽々に口にすべきではない

2021-08-21 06:04:12 | 人間観察
コロナウイルスが猖獗を極めている。
これはこれで、極めて残念なことだ。

しかし、これまで出会ったことのない感染症に人類が出会っている訳であるから、
ワクチンを含めなんらかの形で人類全員がこのウイルスに暴露されなければ収束はしないだろう。

世界中で均一な感染対策を取っていない現状を考えれば、もはや水際対策など無意味だろうし、
健康感染者が市中を闊歩している状況を考えれば、ロックダウン程度で感染を完全に止めることなども無理だろう。

むしろ、ロックダウンなどすることで社会全体の機能を止め、
コロナ以外の理由での死亡者を増やすことになる危険を懸念される。

昨日、全国知事会の中継を見ていたが、
何か強い言葉を画面に向かって発することで、
知事のやってる感を演出していると言うか、自分たちの失策を糊塗しているような印象を受けた。
つまり、あらゆる国民に自粛をお願いし続けて、感染をある程度以下に抑えられていた1年半という時間を、
無為に浪費してしまったとしか思えない。

楽観論が蔓延り、せっかく与えられていた時間に、
本来ならば医療体制の強化に割くべき政治的強制を何度も国民に向けた愚策。

警戒レベルはあくまで、コロナ用に準備されたベッド数に対する逼迫度が根拠になっているのだから、
この分母となるベッド数を増やすように強制を重ねるのが本来のスジだろう。

ロックダウンなどという愚策を二度と口にすべきではない。

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