大雑把な日常

日常のあれこれ。

土曜日の八百屋さん

2016-12-03 | 日記
母が「わたしの八百屋」という
行きつけの八百屋さんがあります。
住宅地の中にあります。トタン屋根の古い建物で内装も昔ながら。
野菜や果物が新鮮でスーパーよりも一割、二割安いため、
葉物高かったちょっと前は
びっくりするほど行列ができてました。

看板娘がいます。
いつもひとりでレジを切り盛りしているお母さんです。
母と同い年くらいの世代かなぁ。
小さくて腰が曲がっていて、手がシワシワ。
目がクルクルと大きくとメガネザルを連想させる。
下からジッと見上げるようにして、こちらを見る。少し湯ばあばにも似ている。

ものすごい気持ちのいい働きっぷりなんです。
とにかく動きが速いです。
手打ちレジも早い早い。
数種類あるみかんをすぐに見極め
ほとんどの値段(しかも日々変わる)を把握している。
「はい、すいません。はいありがとう。はい、すいません」と口癖のように
野菜をかごからかごに移します。
それなのに
話好きで愛想がよく、人のことを良く覚えています。
我が家は母、妹、妹の家族、私がバラバラにやってくるのに家族だってことを把握していて、
「さっきお母さん、来てたよ」
と報告してくれます。
「タケノコが食べ過ぎちゃってんじゃないの」
と母のタケノコ中毒まで知っています。

今日もすこぶる忙しそうにしてました。
レジは常に十人は並んでいたでしょうか。
みんなかごいっぱいに野菜を買っています。

私の前のお客さんの白菜漬けを見て、
「あれ?今日のはちょっと漬かりすぎだけど、大丈夫?」
と聞いてました。
「え?あら、大丈夫です。よく覚えてたわね」
言われたおばさんが驚きます。
「土曜日にやってくるお客さんだから」
お母さんは、ホホホと笑いました。
何曜日に誰が来るか。どんなものを買って、どんなことがあったか把握している。
すげー。
今日は私に気付かなかった?もしくは忙しくて話す暇がなかったようですが、
ウォーキングに私がはまっていることをもうすでに知っています。

お母さんがいるから繁盛しているところもあるんだろうな。
暇なときはレジにいないときがあって、おじいさんがレジ打ちしていることがあるんですが、
これがぜんぜん遅くて、逆にいつもの速さに気付きます。
お母さんはバックで何かを袋詰めしています。
て、そっちもやってんだ。
値段もおじいさんに聞かれてたよ。
そのレジのおじいさんを「お父さん」と言ってたので、二人は夫婦だ。

世の中には
すごい人がいる。
仕事のできる普通の人が。

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