Buona Verdura

人生を味わい尽くす食いしん坊野菜ソムリエの日々の記録

この世界の片隅に

2017年02月11日 | Cinema
今まで "もう一度観たい" と思った映画は数々あったが、なかなか実現しなかった。
なのに「この世界の片隅に」は1週間の間に2回も観てしまった。







冒頭、小さなすずが舟に乗って海苔を届けに行くシーンはとても可愛らしい
そして、のんの声がそのすずの表情にこれ以上ないくらいぴったりなのだ。

そんなこんなで、始まって5分もしないうちに心がすっぽりと作品の中に引き込まれていた。

のんの透き通るような優しい癒し系の声は、ぼーっと空想したり絵を描くのが大好きなすずのキャラに妙に合うだけでなく、すずの気持ちを通して心にずんずんと沁み渡ってくる。

あまちゃんで東北弁をしゃべっている時も思ったけど、彼女は方言をしゃべらせたら天才的な威力を発揮する気がするなぁ。

昭和19年、呉にお嫁に行ったすずさんは、早起きして食事の支度や家事をいやな顔ひとつせずに淡々とこなし、個性的なご近所さんたちとも何とかうまくつき合っていく。
少ない配給で何とか食事をやりくりする場面は、台所で工夫を凝らしながら張り切るすずさんに感心しきり。





どんな時でも人々はユーモアに溢れ、ほっこりと笑えるシーンも沢山あって "生きる" ということの基本を考えさせられる。

一見嫁いびりキャラのお義姉さんも、愛すべき人物として描かれているところがいい。

昔どこかで見たような懐かしさを覚える風景にも心が洗われる。
母と観たかったなー、と思った、

空襲のシーンは、思っていたよりもずっとリアルに描かれていてちょっと驚いた。
大袈裟に描くでもなく残酷な出来事から目をそむけるでもなく、細部まできちんと伝えようという真摯な気持ちが伝わってくる。

そんな時でさえも感情に走ることなく、暮らしを大切にし家族を思う人々の姿に、心の奥深くに眠っていた何かが目を覚ます・・・そんな感覚が何度も私の中を通り抜けた。

大切なものを失い、失意のどん底にあっても、立ちあがってそこから前を向いていく。

すずさんたちが残してくれた知恵や文化を、そして今この一瞬という時を大切に生きていくんだよ・・・と、背中をポンと押されたような気持ちになる。

戦争を扱ったアニメ作品は他にもいくつかあるけど、「この世界の片隅に」はふと観たくなったらいつでも映画館で観ることができる、そんな作品であって欲しいなー、と思う。

自分もまたすずさんに会いに行く、きっと
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ブルゴーニュで会いましょう

2016年12月31日 | Cinema
当ブログの画像(といってもほとんど写真)復旧作業はなんとか12月中旬に終わったものの、高速コピペ作業を連日のように集中して繰り返していたところ、右肩周辺が凝り固まってパンパンになってしまった。
マウスを握るのもキーボードを叩くのも痛くて、結局こうして今年最後の日に何とか滑り込みでこの映画の感想が書けることになったが、まったく何をやってもダサくてトホホ~って感じ



監督ジェローム・ル・メール
キャスト
ジェラール・ランヴァン:フランソワ・マレシャル
ジャリル・レスペール:シャルリ・マレシャル
アリス・タグリオーニ:ブランシュ
ローラ・スメット:マリー・マレシャル
ラニック・ゴートリー:マルコ

(2016年11月19日 / 川崎チネチッタ)

もちろんタイトルに惹かれて観に行ったのだが、ストーリーは思っていたよりも淡々と描かれていて、それがかえって現実の家族を映し出すヒューマンドラマっぽくてよかったと思う。



ブルゴーニュのワイン農家に生まれ、20歳で故郷を離れパリで有名なワイン評論家として活躍していた主人公(シャルリ)が、実家のワイナリー倒産の危機を救うという話。

ワインのボトルとグラスがズラリと並び、シャルリが一口ずつテイスティングしてはコメントをつけていく冒頭のシーンには観ているこちらも思わず緊張。
彼はいつも煌びやかな社交場では人気者だった。

そんな優雅な評論家人生から一転して実家の「ドメーヌ・マレシャル」の再建を決意したシャルリの前に立ちはだかる父フランソワの存在。

テイスティングは専門だが収穫や醸造はド素人といってもいい息子に対する父の頑固さをジェラール・ランヴァンが実に味わい深く演じていた。(そしてなんといってもカッコイイ

昔ながらのやり方でワイン造りを始めるシャルリ。
畑は馬を引いて耕し、樽の代わりにアンフォラを使い、父親からは「ローマ時代に戻るつもりか」と呆れられる。

それでも父の頑固さを受け継いだのか、シャルリは現代の技術に頼らず自然に帰った形で造るという意思を貫き通す。
でも、この意思の強さと頑固さって、もしかしたらワイン造りにはなくてはならないものなんではないだろうか。

印象的だったのは、ドメーヌ・マレシャルを訪れて来たボルドーの人たちが皆スーツ姿でビシッとキメていたこと。嵐対策で畑をビニールシートで覆うシーン。それから最後にシャルリが父を迎えにいくシーン。

全編を通じて後継者問題についても考えさせられる。

物語の柱となる父と息子のほかに、妹夫婦や隣のドメーヌの親子(こちらは母と娘)などが絡みあってストーリーが展開していくが、登場人物それぞれの人生にスポットが当てられることで、一見シンプルな物語がとても深い愛情で結ばれていることに気づく。
そしてそこにはいつもワインがある。

フランス映画史上初めてのブルゴーニュでの完全ロケらしい。
クロ・ド・ヴージョ城やオスピス・ド・ボーヌなどといったブルゴーニュの歴史的建造物も登場するのが興味深い。

そして、マレシャル家のブドウ畑のロケ地となったのがアロース・コルトン。

Aloxe-Cortonと書かれたエチケットからワインが注がれるシーンを見るだけで、ピノ・ノワールの魅惑的な香りが頭の中いっぱいに広がった。

ちなみに、ロマネ・コンティも登場したが、こちらは香りすら嗅いだことがない

原題は "Premiers crus" (プルミエ・クリュ)。

グラン・クリュとしなかったところにちょっぴり好感が持てる(笑)
(プルミエ・クリュ(1級畑)はグラン・クリュ(特級畑)の下に位置する格付け)

ブルゴーニュのワイン畑の美しいこと。
そしてフランス語が何とも心地よく耳に響く。

いつの日かブルゴーニュの丘に抱かれながらワインをいただくのがとても楽しみだ。



映画を見た翌日、田園調布の某スーパーでトロ・ボーのアロース・コルトン 2013ヴィンテージを見つけ、迷わず購入。

彼の地に思いを馳せながらいただくワインは、何とも気高くチャーミングであった
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お詫びと反省

2016年11月28日 | ひとこと日記
本当にほんとーーーにお恥ずかしい話ですが、ニフティの @homepage(アット・ホームページ)サービスが終了した11月10日以降、こちらのブログのイメージ画像がすべて見られない状態になっておりました。

大変お見苦しいブログを公開したままにしてしまい申し訳ありません

昨日 "久しぶりに映画の感想を" と、いそいそと裏ブログにアクセスしたら・・・、

ガビーン!なんじゃこりゃー

2週間以上もそれに気づかなかった自分にただただ呆れるばかりです

もっと呆れるのは、gooのテキスト編集画面にある画像アップロード機能を使わずに、なぜかずっとHTMLで画像のURLを貼り付けていたという恐ろしい事実(わなわな)。
つまりすべてのイメージ画像の指定を手作業で修正するしかなく・・・(しくしく
気が遠くなりそうですが、とりあえず全力で頑張ります

今後の対策もしっかりと考えなくては。

というわけで、早速今回からは画像アップロード機能を使ってみたいので、ちょっくらテストを・・・。



おー、めっちゃ簡単~♪

ちなみに今日撮った二子玉のツリーです

どうか、これに懲りずにこれからもよろしくお願い致します。
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緑のトロなす

2016年06月25日 | ベジフル日記
久しぶりの野菜ネタ。
たまには初心にかえらないとね

新緑のような美しい緑色をした群馬県産のトロなす。

「この茄子美味しいわよね~♪」とお客様が絶賛されていたので、食いしん坊は早速食べてみることに。



青なすや緑なすと呼ばれるものと同じ仲間だと思う。

手のひらくらいの大きさの丸々としたものを選び、Oisixさんのサイトで紹介されていたトロなすのステーキを作った。

レンジやオーブンでも調理できるけど、この時期のなすは油との相性がいいのでたっぷりのオリーブオイルで両面をじっくり焼いてチーズをトッピング。味付けは塩コショウとしょうゆを少々。



"トロふわぁ~" という幸せな食感の中に、ナス特有の旨みがジュワッとしみ込んでいてこれはもう絶品!思わずニンマリしちゃう

こんなに簡単なのにこんなに美味しいなんて。
ナスマジックですな

色を活かした浅漬けや、賀茂なすや米なすみたいにあんかけも美味しそう。

甲州が進みました

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オデッセイ

2016年02月14日 | Cinema


"究極のサバイバルストーリー" というキャッチフレーズに惹かれて見てきた。

そして今、私の中でマット・デイモンは知性とユーモアとポジティブさを兼ね備えたスーパー・ヒーローである



原題は "The Martian"。

火星での有人探査中、砂嵐に吹き飛ばされひとり火星に取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)が、生き延びるために必死になって知恵と工夫を凝らし続けた日々を描いたストーリー。



植物学者でメカニカル・エンジニアでもあったワトニーは、絶望的な状況下でも決して希望を失わず、"絶対にここで死ぬもんか!" という気持ちで水を作りジャガイモを栽培し、来る日も来る日も前向きに生きるために必要な作業を淡々と繰り返してゆく。

その姿は、人間が生きてゆくために大切なことを改めて教えてくれているようでもあり、とても感動的だった。
どんなに多くの言葉を並べるよりも、目の前のスクリーンに広がる広大な砂漠で行き抜く一人の人間のほうがはるかに説得力がある・・・これこそが映画の原点なのではないか、と気づかされる。

ワトニーの生存をNASAが確認した時は言葉にならない安堵感を覚えた。

「早く助けてくれ」などという泣きごとは決して言わず、彼が死んだと判断した他のクルーたちを恨むこともなく、まるでそれが自分の宿命であるかのように、わずかな食料だけを頼りに火星で一日でも長く生き延びようとする主人公。
それを劇場にいる全員が、手に汗握り、時に涙しながらながら静かに見守り応援している、そんな一体感を感じた。

ふっ、こんなことできるわけないっしょ。
心のどこかでそんな声を聞きながらも、もしかしたらこれだけの知識と知恵があったら・・・そして生きることに真摯かつ謙虚に向かい合う姿勢とこのポジティブさがあったら、限りなく不可能に近いことを可能にすることができるかもしれない。
真剣に心からそう思えてくる映画だ。

宇宙船ヘルメス号に救助されるシーンも、ドキドキハラハラの連続。

もちろん、火星で一人ぼっちのワトニーのシーンばかりではない。
NASAの長官やその他の宇宙機関の関係者たち、それからクルーのメンバーなど、それぞれの立場の気持ちが緻密に描かれよく伝わってきた。

今回、初めてIMAXデジタルシアターで迫力の映像とサウンドを楽しんでみたのだけど、なかなかよいね

あ、それから最後に。
奇妙な火星人が登場したり、謎の物体に脅かされたりといったことは一切なかったのが本当によかったなー、と^^;。
それはもちろん、アンディ・ウィアーの素晴らしい原作があってこそなのだけど。
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今年もよろしくお願いします♪

2016年01月11日 | vino
昨年届いたワインエキスパートの認定書とバッジ。
わーい



といっても、今までと何も変わらないんだけどね^^;。
これからも師匠のもとで学びながら今まで以上にワインを愛していくだけっす^^。

そんなわけで、2016年も早速ワインの話題から。

昨年末からお正月にかけて家で飲んだものの中からとびきり美味しかったものを。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

MEURSAULT 1er CRU PORUZOT OLIVIER LEFLAIVE
ムルソー プルミエ・クリュ ポリュゾ 2009 オリヴィエ・ルフレーヴ




輝くゴールド。
注ぎたてのグラスから立ち上ってくる気品高いアロマ。
くるりとグラスを回すと、りんご、洋ナシといった果実と樽のナッティさがマッチした香りが楽しめて、口に含むと予想していた味わいはさらに深く深く広がっていく。

"一級畑「ポリュゾ」は古いブルゴーニュの方言で「割れた石」を意味しており、畑はミネラルが大変豊富で、その名の通り石の多い土壌"

との紹介がある通り、上質なミネラルと果実味が見事に調和して樽もバランスよく溶け込んでいるので、それはもうエレガントでずーっと飲み続けていたい美味しさだった。
チキンと野菜のクリーム煮とは最高のマリアージュ
冷やし過ぎないように気をつけたのがよかったかもしれない。温度は本当に大切。

品種:シャルドネ
購入:2015年12月@エノテカ二子玉川店 / 10,800円

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

VOSNE-ROMANEE "Bossieres" 2012 JEAN GRIVOT
ヴォーヌ・ロマネ ボシエール 2012 ジャン・グリヴォ




ボシエールは、格付けはされていないけど、ロマネ・サン・ヴィヴァンに近い恵まれた立地にある畑。
赤系果実を中心とした(黒系も少し)豊かな果実の香りに気持ちが華やぐ。

ぶどうそのものを最大限に活かしているとてもナチュラルな味わい。

自然に育まれた香りと味を楽しみながら "ワインは生き物だなー" とつくづく思う。

ちょうど飲みごろにさしかかった頃かもしれない。
樽の効いた熟成感よりもまだフレッシュ感が先にくるので、寝かせればさらに深みを増すだろう。

だんなのボーナスが出た時に、"ウッシッシ" とひとつ前のムルソーと一緒に購入。ヴォーヌ・ロマネは少し寝かせてから飲む予定だったのだが、結局待ち切れずに飲んでしまった自分を深く反省した。

品種:ピノ・ノワール
購入:2015年12月@エノテカ二子玉川店 / 10,800円

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

CH.CAMENSAC 2009
シャトー・カマンサック 2009




最近人気が復活してきているというメドック格付け5級のシャトー・カマンサック。
ちょうど1年前に飲んだセカンドラベルの "ラ・クロズリー・ド・カマンサック 2006" にも満足した記憶があるが、こちらはさらに素晴らしかった♪

カシスやブラックベリーといった黒い果実の香りに加えてほのかに墨のような香りも。
見た目のイメージとは裏腹に清涼感が漂うようなエレガントさと上品なタンニンが絡み合って "さすがは2009年ヴィンテージ" と唸りたくなるような感動的な味わい。
凛々しく男らしい幕末の武士のようでもある。

以前から飲みたいと思っていたカマンサック2009への思いが通じて嬉しいな。
いや、それどころか、これは私のド真ん中かもしれないぞ

18度前後で美味しかった。

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
購入:2015年12月@成城石井二子玉川店 / 4,958円

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

おせち料理にはまずは日本酒。
でもすぐにワインが恋しくなってしまうのだ。しかも泡が。

今年の初ワイン。

GRAND Cremant du Jura Brut Prestige N.V.
グラン クレマン・デュ・ジュラ ブリュット・プレステージ N.V.





"クレマン(Cremant)" は、シャンパーニュと同じ瓶内二次醗酵方式で造られたフランス(シャンパーニュ地方以外)のスパークリングワインの総称。"クレマン・ド(デュ)・○○" と産地の名前が入り、シャンパーニュにも引けを取らない品質のものも多く手頃な価格で楽しめる。

ドメーヌ・グランのクレマン・デュ・ジュラ。
シャルドネ100%。瓶内熟成18ヶ月。

行きつけの酒屋で「コート・デ・ブランのブラン・ド・ブランに匹敵する清々しくミネラリーな味わい」と勧められて購入。

キメ細かい泡にクリーミーな泡立ち。
CAVAほどの華やかさはないが、辛口でスッキリと落ち着いた大人のシャンパンといった味わい。
ピュアで上品、とても飲みやすい。それだけでも楽しめるが、食事とともにいただくほうが魅力が引き立つ気がした。
和食にも◎

品種:シャルドネ
購入:2015年11月@近所の酒屋 / 2,680円


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

今年も食いしん坊の美味しい感動を伝えていきます

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かつぬま新酒ワイン祭り 2015

2015年11月08日 | vino
今年も青空の下で山梨ヌーヴォーを楽しんできた。

ぶどうの丘はワイン好き達で賑わい、グラスを持っての移動も一苦労

今年は今までとグラスの形が変わっていたので嬉しい!



いただいた新酒は・・・

ハラモ甲州ヌーヴォー(原茂ワイン)・・・スッキリ辛口!

甲州ヌーボー(勝沼醸造)・・・甲州にしては果実味があり飲みやすい

錦(にしき)白(錦城葡萄酒)・・・樽がほんのり

シトラスセント甲州ヌーヴォー(蒼龍葡萄酒)・・・コクあり美味

原茂アジロン(原茂ワイン)・・・イチゴやベリー系の豊かな香り。味に深みもあり美味

ベーリー瑛(大和葡萄酒)・・・ベーリーAにしてはコクと苦味があり美味

無添加ベーリーA初しぼり(蒼龍葡萄酒)・・・香り味わいともに華やかでチャーミング♪




と、ここまで試飲してみて、甲州よりマスカット・ベーリーAにより進化を感じたのであった。

このあと気分を変えて飲んだ マスカット・ベーリーAのロゼ(麻屋葡萄酒)は冷えていたのでとても美味しく、最後にいただいた シャンモリ山梨マスカット・ベーリーA(盛田甲州ワイナリー)はロゼのあとだったせいか辛口で引き締まる感じが美味しかった。

太陽を燦々と浴びながら新酒を楽しんだあとは、地下のワインカーヴへ。

タートヴァンという専用の試飲容器を1,100円で購入し、これを首にぶら下げているだけで、甲州市推奨の約200銘柄のワインを自由に試飲することができる。



↑こーゆーラベルを並べると何だか日本酒みたい^^;。

とても全部は試飲できないけど、できるだけ沢山味わいたいので、気になるものを見つけてはスプーン1杯程度をチビチビとタートヴァンに注いでは飲んで・・・の繰り返し。
自分の好みの傾向がはっきりしてくる。



カーヴにあるワインは2013年と2014年のものがほとんどだったが、甲州もマスカット・ベーリーAも以前に比べると断然美味しくなっている。アジロンも素晴らしいものがあったなぁ

できることならここで寝泊まりしてずっとブドウのお酒をすすっていたい気分だったがそうもいかず…(笑)




帰り道、収穫の終わった夕暮れのブドウ畑に感謝しながら日本ワインの明るい未来を確信した


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Riesling♪

2015年07月05日 | vino
梅雨らしい日が続いている

もっと太陽が照りつけるような暑さになれば仕事を終えて "早くビールが飲みた~い!" となるところだが、こんな気候のせいだろうか、最近は日が暮れる頃になるとあの白ワインの喉越しがたまらなく恋しくなる。

そんなわけで(どんなわけだ^^;)6月は "リースリング月間" と勝手に決めて、リースリングをとことん飲むことしにた。

ちなみにリースリングは自分がワインに目覚めた頃から最も好きな品種で、あれから25年が経った今でもそれは変わらない。
いや、ここ数年、リースリングから造られるワインはますます品質が向上し辛口化しているので、以前よりもっとお気に入りになっていると言った方がいいかもしれない。

好きな産地はやっぱりアルザスとラインガウ。
果実味溢れる上品な香りに豊かな酸味とキュッと締まった味わい・・・これをキリリと冷やすともうたまらないんである

オーストラリアをはじめとする新世界も最近はどんどん美味しくなってきているので機会を見つけて飲んでみてはいるが、私の中ではどうしてもアルザスとラインガウには叶わないものがある・・・というよりこれは好みの問題だわね^^

で、まずはカリフォルニアはケンダル・ジャクソンの VINTNER'S RESERVE(ヴィントナーズ・リザーヴ)シリーズのリースリングを。

Kendall Jackson Vintner's Reserve Riesling 2013
ケンダル・ジャクソン ヴィントナーズ・リザーヴ リースリング 2013





私が辛口好きなのを知っているくせに「辛口ではないけどきっと気に入ると思う」となじみのスタッフに勧められ、 せっかく自分で決めたリースリング月間でもあるし^^;チャレンジしてみることに。

最初のひと口目はややこってりとした甘さが気になったが、さらに冷やすと残糖的な甘さは気にならなくなりとてもフルーティでどんどん飲みやすくなった。冷涼な産地とはひと味違った華やかさも楽しめてこれはこれで美味しい。

購入:2015年6月@エノテカ二子玉川店 / 2,800円

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

翌日は外ディナーだったが、前夜のちょい甘から脱出したいという欲望に勝てずアルザスのリースリングを注文

Hugel & Fils Riesling 2013
ヒューゲル エ フィス リースリング 2013




おなじみイエローラベルのアルザスを代表する生産者ヒューゲル エ フィス。

そりゃもうゴクゴクと飲んでしまいたいくらい美味しかったけど、うーん、やっぱりこの上品なフルーティさにフレッシュな酸味が加わった辛口の飲み心地の良さはアルザスでしか出せないのかな~。

こうなると、もっともっと美味しいリースリングを発掘したくなるというもの。
よーし!(←って飲みたいだけだろ、って話)

2015年6月@都内某ホテルのカフェレストラン / 7,500円

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

そして、いよいよ(?)本場ドイツのリースリング。
産地はラインガウではなくファルツだが、ワインスタッフのイチオシで購入。

Mesmer Riesling 2013
メスマー リースリング 2013





品種特有の豊かな果実の香り。
口に含んだ瞬間 "ん?スパークリング?" と思わせるような爽快感があったが気泡は見当たらない。

若干の苦みが舌に乗るが、かなり冷やしても果実味とコクを失わない・・・なんというポテンシャルの高さ。

最後の1滴までどこをとっても気品高く、一口飲むたびに感動で言葉が見つからずうなることしかできなかった

銀座ワイナックスのリースリング、注目じゃ!

購入:2015年6月@高島屋二子玉川店 / 3,500円

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

そして、"勝手にリースリング月間" のトリを飾ったのはコレ。

ワインスクールのテイスティング授業「産地を当てよ!~リースリング編~」(←正式な授業名とは異なります^^;)



↑ 右から、チリ、オーストラリア、アルザス、ニュージーランド



↑ 右からドイツのモーゼル(ピースポーター)、同じくドイツのラインガウ(シュタインベルガー)

(左の3本はイタリアワインなので今回のリースリングとは関係ないっす^^:)

授業のあとの飲み会ではみんな「さすがにもうリースリングは飲みたくないよねー^^;」って言ってたけど、私はまだまだ飲みたかった(笑)

しっかし、これだけ続けて飲んでも飽きないってスゴイなー、リースリング!

私もそんな人間になりたいっ
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ヴァイオリン職人探偵ミステリー

2015年06月21日 | Libro
書店に気になるタイトルの2冊が並んでいた。
(そう、ちょうどこの写真のように)





迷わず 「ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密」(ポール・アダム / 青木悦子 訳)(原題:Paganini's Ghost) のほうを選択。

読み始めて間もなく、もう1冊のほうが先に書かれたことを知ったが、既にグイグイと引き込まれてしまっていたのでそのままこちらを先に読むことにした。

名ヴァイオリン職人ジャンニのもとに一挺のグァルネリ(天才演奏家パガニーニ愛用の名器 "イル・カノーネ")が持ち込まれるところからストーリーが始まり、その冒頭のシーンはまるで映画でも見ているかのように鮮明に絵が浮かび興味が一気に引きつけられる。

クレモナの郊外にたたずむヴァイオリン工房。そこで長年に渡り数々のヴァイオリンと静かに向き合いながら丁寧な仕事をしてきたジャンニが綿密な捜査に協力してゆくのだが、それはもうミステリーの域を超えたヴァイオリン・オタクの世界

魅力あふれる主人公ジャンニの人柄に惹かれていく一方で、パガニーニの生涯や作品についても詳しくなるし、グァルネリやストラディヴァリの知識も得られる・・・という、クラシックファンにとっては一粒で二度美味しい作品だ。

ジャンニが語るイザベッラとロッシーニの部分は、ミステリーを読んでいることを思わず忘れてしまう。

美術品ディーラーの死、黄金製の箱、その中に入っていたパガニーニに宛てた古い手紙・・・ジャンニの友人でありクレモナの刑事でもあるアントニオとの楽器をめぐる推理談義はなかなか奥が深くて楽しい。

続けて読んだ 「ヴァイオリン職人の探求と推理」(原題:The Rainaldi Quartet)は、同業者であり親友でもあるトマソ・ライナルディの殺害をきっかけに、悪徳ディーラーや贋作がはびこる楽器業界の舞台裏を描く。

やや複雑なストーリーながらもすべてが明解で説明も簡潔、とても読みやすいが、海外の作品は登場人物が多くなると私の場合は途中で確認作業が必要だ^^;。
それにしても、単なるヴァイオリン職人がここまで体を張り命がけで捜査に協力するなんてスゴイなぁ・・・いや、それ以前にジャンニがいなかったら事件が解決できないってどうよ!とツッコミを入れたくもなる(笑)

ライナルディの孫娘ソフィア(音楽院の学生)にジャンニがグァルネリの "デル・ジェス" を渡すラストシーンは感動的。

クラシック音楽に造詣が深いポール・アダムと青木悦子さんの名訳が生んだ本邦初登場のヴァイオリン職人ミステリー。
ジャンニの心理を描く部分では心に響く言葉も沢山あった。
続編が出ることを期待したい。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

2冊を読み終えてグァルネリやストラディヴァリへの興味が高まっていた時、タイミングよくNHKの「スタジオパークからこんにちは」に千住真理子さんが登場することを偶然知った。千住さんが語る「デュランティ」(1716年製のストラディヴァリウス)への思いやエピソードがこれほど興味深く感じたのもこの本格ヴァイオリンミステリーのお陰かもしれない。

そして、久しぶりに弦楽四重奏のあのシブ~イ世界にも浸りたくなった
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バナップル vs ピーチパイン

2015年05月02日 | ベジフル日記
4年近くいろんな果物をザクザクとカットしてきたが、職業病ともいえる腰痛、背中痛、腱鞘炎、立ちダコなどなどが次から次へとわが身を襲うので、希望を出して売り場で活躍(?)させてもらうことになった。

カットフルーツで学んだ技術はまたどこかで活かせたらいいな、と思っている。



売り場に出たら出たで、この季節は柑橘類のかけ合わせを覚えるだけでもひと苦労。

「南津海(なつみ)」はポンカン×カラマンダリン。
「せとみ」は清見×ポンカン(せとか×ポンカンじゃないところが紛らわしい^^;)。

というように、親の味を頭に入れておくと新種の柑橘も味を伝えやすい。

食べたことのないものはネットで調べるだけじゃなく、自分の舌でも確認しておきたいので買って帰って食べてみる。

ということで、数年前から話題のバナップルを食べてみた。



実はあまり関心がなかったので食べるのは初めて。

バナップルは "バナナとアップル" の造語で 「リンゴのような味わいのバナナ」 ということらしいが、"バナナとパイナップル" だと勘違いしている人は意外と多いかも^^;。

とても小ぶりでパクパクパクと3口くらいで食べられちゃいそう。



言われてみればかすかにリンゴの香りがするかなー
モグッとかじると爽やかな食味。
バナナらしいねっとり感はなくさっぱりとした歯ごたえ。

シュガースポットは出ないらしいので食べ頃を見極めるのはちょっと難しそうだが、バナナ独特の匂いや食感が苦手な人にはいいかもしれない。

食べたあと、原種に近い品種だと知ったら、妙に胃が重たく感じてきた(←へんなところでデリケートな私

個人的には普通のバナナで十分かなー、と(笑)

せっかくなのでピーチパインもご紹介しておきたい。
こちらはその名の通り桃の風味が楽しめるパイナップル。

パイナップルというとほとんどがフィリピン産だけど、このピーチパインは国産(主要産地は沖縄)ということで人気もあって私も大好きなフルーツのひとつ。
通常のパイナップルより小さくてコロリとかわいらしく、果皮はオレンジ色がかってきれいなので観賞用に飾っておきたくなる。



果肉はよく見るパインより白っぽいので "まだ熟してないのかな?" と思ってしまいそうだけど、優しい桃の香りがして見た目以上の甘さを感じる。
とってもジューシーなので冷やして食べるとさっぱりと美味しいデザートに

ピーチパインはこれから夏にかけて美味しくなるので、どこかで見かけたら是非お試しあれ。

あ、皮をむいたあとの写真も撮っておけばよかった~
・・・と後悔した時にはもう全部胃袋の中だった
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