鞄に演劇をつめこんで

観劇者が立ち上げた小劇場演劇を広めたいためのブログです。
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2021年観劇のまとめ

2021年12月31日 | そのほかのこと

2021年の観劇を通じて、特に印象に残った作品や演者さんその他諸々をまとめました。


【2021年の観劇数など】

2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大が続きましたが、1年間で観劇・鑑賞した本数は、演劇240本、映画が58作品、合計298本でした。観劇では最も多い月は26本、最も少ない月は13本で、平均すると月20本になりました。なお6団体公演は6団体6作品ですが3本(1本で2団体上演)の扱いになります。
 緊急事態宣言との関係をみると、2020年は絶えず休業要請のリスクやクラスターへの懸念を抱えながらの上演だったと思いますが、2021年は5月12日をもって劇場等に対する要請内容が無観客開催要請から収容人数や終演時間等の短縮に改められたことで、国からの要請による上演中止の懸念はある程度減った気がしました。
 しかしながら、8月前後を中心に、日ごとに増える感染者数にあわせ、公演中止を余儀なくされた団体もあり、稽古を重ねられた演者さんはじめ関係者の皆さんの無念を思うと、何度か胸が痛んだ時期もありました。
 宣言が解除された10月以降は、一日あたりの感染者数も少なりなり、しっかりした感染対策の下、演劇の灯がかなり戻ってきた気がします。 
 1年を振り返ると、こうした感じでしたが、作品に関しては、2020年にたまってたものを吐き出すかのように、2021年は、印象に残る面白い新作公演を打ち出した団体さんと多く出会えたような気がします。

【2021年に特に印象に残った25作品】

 今年も、「特に」印象に残った作品として、観劇した本数の約1割にあたる25本作品をあげさせていただきました。
毎年のことですが「特に」の基準は、単に「良かった」「面白かった」「楽しかった」というよりは、刺さったり・響いたり・突き落とされたり・温かくなったり・笑い殺されそうになったりと、自分の心をどこか大きく動かしたり、感覚を呼び起こしたものでしょうか。
当たり前ですが、順位や点数はありません。

<25作品 タイトル(公演団体・公演月)>

〇 グレーのこと (ONEOR8 1月)
〇 少女都市からの呼び声 (唐組 1月)
〇 いつ高シリーズvol6 グッドモーニング (ロロ 1月) ※文化の家風のホール(愛知県)公演 
〇 ピーチオンザビーチノーエスケープ (キ上の空論 2月)
〇 今日もしんでるあいしてる (悪い芝居 2月)
〇 先の綻び (水中ランナー 2月)
〇 いとしの儚 (東京夜光 3月)
〇 逢いにいくの雨だけど (iaku 4月)
〇 チャンバラ茶番 (劇想からまわりえっちゃん 4月)
〇 夜から夜まで (劇団競泳水着 5月) 
〇 Smells Like Milky Skin (MCR 5月)
〇 サマー (玉田企画 5月)
〇 プツンパツンプシン (CHAiroiPLIN 6月)
〇 夜光会 (鵺的 7月)
〇 二等兵物語 (北区AKTSTAGE 7月)
〇 うわさにきく風2020-2021 (やみあがりシアター 8月)
〇 ガムガムファイター(8月)
〇 娼婦奈津子 (新宿梁山泊 9月)
〇 ストレスレベルゼロ (コンプソンズ宝保企画 9月)
〇 30歳の制服デート (サキサク 10月)
〇 ビニール袋ソムリエ (山口ちはるプロデュ―ス 10月)
〇 スケールⅡ (劇団献身 10月)
〇 どうしよう孤独だ困ったな (第27班 11月)
〇 青いポスト (アマヤドリ 12月)
〇 山羊の会 (ワクチンの夜 12月)

【2021年 特に印象が深い役者さん】

〇 堀靖明さんSMELLS Like Milky Skin (MCR)ほか】
 まくしたてるような台詞の場面では、笑いながらも、聞き入って納得してしまう説得力と空気を作り出せるのが凄い。今年に限らず安定感抜群なのだが、今年はMCRで見せた口論のシーンなど舞台を相当面白くされていて支えていたのが印象に残る。

〇 チカナガチサトさん【うわさにきく風2020-2021(やみあがりシアター)ほか
 声の良さに加え、台詞がある場面でもない場面でも細かい表情や仕草で観客をみせる。やみあがりシアターでみせた中学生役はめっちゃ印象に残す好演。毎年活躍の場が広がっていて、来年はザ・スズナリ出演で下北でまた観れるのが楽しみ。

〇 三浦真由さん (ピーチオンザビーチノーエスケープ、五反田怪団、INHERTHIRTIES ほか
 オフィス上の空などの作品で良く観てきた、冷静な役が似合う女優さん。キ上の空論での代役での好演もあるが、今年は、違うジャンルの自分がこれまで観てきた団体で観劇することもあり、幅広くご活躍されていた。来年も様々なジャンルや団体での活躍を楽しみにしたい。

〇 大江裕斗さん 【売春捜査官(北区AKTSTAGE)
 2020年の北区の熱海でのモンテカルロバージョンの木村伝兵衛がピッタリだった大江さんですが、大山金太郎役としてシアター711での売春捜査官でみせたシボリ出しきった熱演は、本当に楽しく、強く印象に残った。また違う役でもみてみたい。

〇 つかささん 【ストレスレベルゼロ、GLIDE(映画)
 所属劇団のコンプソンズでの公演では受付をされることが多いが、とある映画企画がきっかけだっただろうか、主演級での映画をよくみるように。彼女しかない空気感を生み出せるのが魅力。今年は同じ劇団の宝保さん企画で、演劇でも好演を観ることができた。年末にも出演映画が上映され、映画、演劇とも今後の活躍が楽しみ。

【演劇の分析等のこと】

 自分の課題である考察では、、第1弾のアンケート(2020年)に引き続き、本年は、第2弾として当日パンフレットについて考察し、100団体の分析結果や理想の当パンについて書きました。考察3部作のラストは、フライヤー(チラシ)の予定です。

 演劇をみたことがない方などをお誘いする観劇企画はコロナの関係で思うように進まなかった2021年でした。いくつか環境が整うことが必要で、来年も厳しい状況が想定されますが、ご縁があれば実施したいと思います。
 またできる範囲になりますが、映画も含め、団体等の活動支援を様々な形で行っており、来年も実施していきます。

【最後に】

 様々な不安を抱えながらも、それを乗り越え、劇場に観客を入れ上演されたすべての団体とスタッフ、出演された役者の皆さんに敬意を表したいと思います。楽しい時間を過ごさせていただいたことに深く感謝です。
 来年も、充実した観劇・鑑賞の生活が送れるよう精進していきますとともに、すべての方々の益々のご活躍を心からお祈りします!


2021年12月 観劇の感想 その3

2021年12月31日 | 呟きの記録

2021年12月の観劇
合計 演劇 23本 映画28本

その3のみ 演劇3本 映画1本

12月30日
映画 灯せ
池袋ロサ

映画「#灯せ」を鑑賞。緊急事態宣言が発令され、映画や演劇、音楽ができなくなった時の、監督や役者らのやるせなさを描く。まだ受け止めきれず不安だけで、光が見えない時だった。 ムーラボでお馴染みの安楽涼監督、D EGさんだが、円井わんさんが出演とあって駆け込んだ。今だから観れる作品かも。



<演者>
円井わん

12月30日
あんよはじょうず 地獄変をみせてやる
TACCS1179

#あんよはじょうず#地獄変をみせてやる」観劇。地方カルト教団で暮らす少年に起こった事件を残された者が描く。理解が追いつかない場面もあるが高畑亜実さんの世界観を味わった。テントや下北でよく観る久保井研さん金子清文さんや、インパクトがある演技が楽しみな中村ナツ子さんの好演を楽しんだ。

<演者>
久保井研
金子清文
中村ナツ子

12月30日
マチルダアパルトマン ばいびー23区の恋人
駅前劇場

#マチルダアパルトマン#ばいびー23区の恋人」を観劇。23区に一人づつ彼氏がいる女が、友人と一緒に、お別れの旅にでる。外苑前などで何回か観た作品で面白いのは折り込み済み。織田奈那が出演とあってどんな感じになるのか観てきたが、明里役の見里瑞穂さんの好演がうまく支えていて、楽しかった。

<演者>
織田奈那
見里瑞穂

12月29日
マチルダアパルトマン マンホールのUFOにのって
OFFOFFシアター

#マチルダアパルトマン#マンホールのUFOにのって」を観劇。宇宙人みたいな不思議な女の子と彼女を好きになったUMA研の男の子の話。#マチアパ らしい恋愛作品で前半の笑いからの後半の少し切なくなる描き方が楽しい。大垣友さんの生ギターが良かった。御飯ゆかりさん早舩聖さんらの声質も好み!

<演者>
大垣友
御飯ゆかり
早舩聖

 12月の観劇の感想その2へ


2021年12月 観劇の感想 その2

2021年12月31日 | 呟きの記録

12月の観劇 その2
合計 演劇23本 映画28本
その2のみ 演劇14本 映画9本

 

12月28日
秘密兵器 さやえんどう
シアタートップス

#秘密兵器#さやえんどう」観劇。妻と死別した百姓が仏の力を借りて子供の幸せを見届ける。今回は一本モノ作品で、毎回楽しみな関連コントからの本篇は観られないが、五十嵐和弘さんの安定の脚本は面白いし、余韻を吹っ飛ばす余興も、アイドルが出演してもオジサンがしっかり楽しむエンタメも健在!

<演者>
五十嵐和弘

12月25日
πTOKYO 東京虹子、7つの後悔
πTOKYO(赤坂)

#πTOKYO#東京虹子、7つの後悔」を観劇。どもりからクラスで空気のような存在の女の子が見つけてくれた友達を巡る出来事に、声を出せないまま大人になっていく。中島庸介さん主宰企画が上演した作品。終盤などその空気感を味わえ楽しかった!國森桜さん樹乃さん松原怜香さん遠藤三貴さんが印象深い。

<演者>
國森桜
樹乃
松原怜香
遠藤三貴

12月25日
ハトノス 毒の島には近づかない
現代座スタジオ

#ハトノス#毒の島には近づかない」を観劇。うさぎ島として観光地化しているが、戦前は毒ガス製造が行われていた大久野島の知られていない歴史を伝える。面白かった!単に歴史を紐解くだけでなく伝えることを大切にしている描き方に共感する。村山新さん林揚羽さんが好演で、語る声に聞き入っていた。

<演者>
村山新
林揚羽

12月24日
小林光の忘年会 天国への階段
浅草リトルシアター

#小林光の大忘年会#天国への階段」を観劇。作演家小林光さんが自身の一年を振り返り忘年会を開くまでを描く。まちだまちこさんの生演奏や星澤美緒さんの歌なども含め、こばぴさんらしい演劇で沢山笑った。が、もうその事はいいんじゃないと思う場面も。青木真美さん宮越虹海さんも良かった。

<演者>
まちだまちこ
星澤美緒
小林光
青木真美
宮越虹海

12月24日
大川企画 Sit at the table
ラビネスト高田馬場

#大川企画#sitatthetable」を観劇。気軽に楽しめる短編中編3本で構成。#私服デート はとトランスジェンダーを隠す高校生がつきあい始めた女の子に浮気と誤解されるコメディ。何回か観てきた後味の良い好きな作品。中井川雄介さんが好演!芳田遥さんのあの表情から笑いを誘う一言はパンチあったな。

#大川企画 「#宇宙からの婚約者」はウルトラマンであることを理由にプロポーズを断り別れを突きつけた女と彼氏とのラブストーリー。宇宙人設定からの結ばれないロジックが面白いしラストのやるせなさに冨坂友さんの本の上手さを感じた。青柳美希さんの好演が印象深い。

#大川企画 「#あっち向いて本意」は離婚する二人が、二人のモノをどちらがが所有するでジャンケンを繰り返す。浅見紘至さんの舞台は楽しい!に尽きる。笑わせて貰った。国崎恵美さんもいい味でてた。 美術は岡田竜二さんだし井本みくにさんなど良く観る役者さんの好演を観れ、いい年末の作品だった。

<演者>
中三川雄介
芳田遥
青柳美希
浅見紘至
国崎恵美
井本みくに

12月22日
映画 GLIDE
シネクイント渋谷

映画「#GLIDE」を鑑賞。親から離れ兄と渋谷で暮らす妹がその環境、関係を断ち切ろうとする。面白かった。冒頭からほぼスクエアの映像に興味をもったが、部屋のシーンやラストの交差点に納得!兄妹の関係が面白いし、ビートにあったテンポが心地よい。最近映画も演劇も観るつかささんの熱演を楽しんだ。

12月21日
feblabo  疚しい理由2021
シアターミラクル

#feblabo#疚しい理由2021」を観劇。とある女が保険外交員を連れ保険勧誘のため友人宅を訪ねる。面白かった!笑いから徐々に恐怖に変わるお手本のような展開で再演を重ねるだけある。星澤美緒さん浅見臣樹さん小野里茉莉さん3人がピッタリの役で好演!星澤さんのいい人いればの場面は良かったな。

<演者>
星澤美緒
浅見臣樹
小野里茉莉

12月20日
MOOSICLAB
大田原愚豚舎スニークプレビュー
アップリンク吉祥寺

#MOOSICLAB#大田原愚豚舎スニークプレビュー」を鑑賞。ある小学生が祖父母の家に滞在した夏休みを描く。こういう映画とわかって観るのならいいが、前情報なくムーラボだから観た作品で、千幾ら払って何を楽しんでいいかわからないし、周りは何を面白いと思っているのかまるでわからなかった。

12月19日
映画 アリスの住人
池袋ロサ

映画「#アリスの住人」鑑賞。ネグレクトを受けている子らが生活する支援施設の話。重いテーマに真摯に向き合う素晴らしい作品!自分を穢すことでバランスを保つ場面や終盤のカラオケ後の展開など説得力が半端ない。るい乃あゆさん山谷ノ用心さんらの熱演も嬉しい。大石将弘さんには驚いた。お薦め!

12月19日
私たちは息をする しまい
アトリエ5-25-6

#私たちは息をする#しまい」観劇。姉が買ったエンディングノートをきっかけにこれまでやこれからを語る姉妹の話。こういう演劇はあるが優しい姉妹の会話を観てただけでもう展開にメリハリがあって響かせたいものがあると良かった。でも最後の最後でとても素敵で大事なものを見せて貰った。#私息姉妹

12月19日
排気口 菊地穂波企画公演 金曜日から
阿佐谷プロトシアター

#排気口 #菊地穂波企画公演#金曜日から」を観劇。とある企業の超能力研究所で働く研究員や被験者らを描く。2場面で構成。この作品は作品で主宰らしい本で、波世側まるさんの安定の破壊力に加え、ケンタウロス骨さん菅野姉妹さんの好演に、倉里晴さん土橋銘菓さんなど演者が揃っていて楽しめた。

<演者>
波世側
ケンタウロス骨
菅野姉妹
倉里晴
土橋銘菓

 

12月18日
MOOSICLAB
辻占恋慕
アップリンク吉祥寺 

#moosiclab #辻占恋慕」鑑賞。ミュージシャンの男がライブハウスで偶然出会った同業の女の才能にひかれ、彼女のためにサポートを続けるもそれが彼女を苦しめる。ベタさもあるがいい作品!川上なな実での出演映画を早々観られるとは思わなかったし原宿でみたことがある西山小雨さんの演奏も良かった。

12月18日
MOOSICLAB
ハッピーエンディングス
アップリンク吉祥寺 

#MOOSICLAB#ハッピーエンディングス 」を鑑賞。即興で撮った短編2本。#鳥を見に行く は幼馴染の女優に誘われた旅行先を舞台に分かり合える男女の関係を描く。#はじめての映画 は映画制作に意気投合した高校生だったが四角関係であることを知ってしまう。演劇で観る細井じゅんさん出演。面白かった。

12月18日
果てとチーク
害悪
楽園(下北沢)

#果てとチーク#害悪」を観劇。招集され戦死した者をアンドロイドにして暮らせる戦争世界でのある三姉妹の話。 父親との関係など重い話は80分で描くにはかなり短く、もっと深く共感できると良かったかも。Q本かよさん福井夏さんの好演で、怖さもあるが日常のなかの危うやを感じらたのが良かった。

<演者>
Q本かよ
福井夏

12月17日
アマヤドリ 青いポスト
シアタートップス

#アマヤドリ#青いポスト」観劇。最も悪人は消される選挙で選ばれた双子の姉妹の話。めっちゃ素晴らしかった!本も良いが明らかに相葉るりさん相葉りこさんの好演はじめ大塚由祈子さんら演者さんの熱演や見事な群舞があってのこと。村山恵美さんが表情に細かい自然な仕草があって凄く良い!超お薦め!

<演者>
相葉るり
相葉りこ
大塚由祈子
村山恵美

12月17日
長谷川企画実験劇場 この感情の捌き方わからん
中野アクトレ

#長谷川企画実験劇場#この感情の捌き方わからん」観劇。売れないまま演劇を辞めた脚本家が自分の置かれた環境に整理ができず苦しむ。自分には共感できる台詞や場面が多く楽しめたが、作品としては繋ぎの単調さや荒さを感じて惜しい。川畑光瑠さんが印象深い。杏実えいかさんの終盤の熱演も良かった。

<演者>
杏実えいか
川畑光瑠

12月16日
アマヤドリ 水
シアタートップス

#アマヤドリ#水」観劇。ある女が奇病で亡くなるまでを夫やお笑いでしか繋れない友人らを通じて描く。詩的で不思議な本だが終わりに対するそれぞれの気持ちの描き方が面白い。久々に観た群舞が好みで心地良い。徳倉マドカさん冨永さくらさんの好演が印象に残る。右手愛美さんの熱演も久々に観れた。

<演者>
徳倉マドカ
冨永さくら
右手愛美

12月15日
MCR あの部屋が燃えろ
OFFOFFシアター

#MCR#あの部屋が燃えろ」を観劇。とある男の部屋に群がる友人や恋人、ヤクザなどから展開する。本が面白いし台詞一つひとつに笑わされ響くところはしっかり響いてホントに楽しい作品だった。澤唯さんの空気感が良い!後藤飛鳥さんの熱演が印象深い。加茂井彩音さんの好演をMCRで観れたのは嬉しい。

<演者>
澤唯
後藤飛鳥
加茂井彩音

12月14日
MOOSICLAB 
最悪は友達さ
まあるくなあれ
stilldark

#MOOSICLAB#最悪は友達さ」鑑賞。役者で売れたい男が、売れた同期やYouTuberの友人の姿に自分を見失うも、そんな彼を見離せない周りの仲間が支える。ベタさもあるがこんな時期だから観ていたくなる作品。下北の舞台でよく観る田中爽一郎さんがピッタリの役!「#まあるくなあれ」とも日下玉巳監督
#MOOSICLAB#stilldark」鑑賞。料理人を目指す全盲の青年が洋食屋の門を叩き本採用試験までの修行の日々を描く。着想がいいし料理の世界の厳しさもその先の一歩も伝わる後味のよい面白い作品だった。どこかの単館で紹介され気になっていたが、まさかムーラボで観れるとは。永田健さんが印象深い。

12月13日
映画 二代目はクリスチャン
テアトル新宿

#角川映画祭#二代目はクリスチャン」を鑑賞。つかこうへいの脚本で修道院で育った女が組長を襲名するも、シマの抗争に巻き込まれる。秋に続けて舞台を観て、締めくくりは映画でと決めていたが、笑いの中に仁義がしっかりあって面白かった。志穂美悦子と柄本明、かたせ梨乃がいい!井筒和幸監督

12月12日
gekidanU家公演  おいてきぼりの桜の園
2-25-6スタジオ

#gekidanU家公演#おいてきぼりの桜の園」観劇。主催者が居座る南千住の一室に集まった心の悩みを抱える女性らを描く。来年取り壊し予定の劇団スタジオとチェーホフを重ねたアイデアが面白い。目の前での麻生実希さんらの熱演を楽しみながら、野外劇等を懐かしんでいた。持田千妃来さんが印象深い。

<演者>
持田千妃来

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2021年12月の観劇記録 その1

2021年12月31日 | 呟きの記録

2021年12月の観劇
合計 演劇10本  映画20本
その1のみ 演劇 演劇6本  映画18本 

12月12日
三匹と三羽
新生館スタジオ北池袋

#三匹と三羽#野良犬」観劇。営業職の男とオーナーシェフを夢みる友人、その彼女との崩れていく関係を通じ縛られる生き方を描く。#猿博打#かるがも団地 合同企画。中盤までのベタさから後半面白さが加速する展開に本の上手さを感じた。岡野桃子さんの好演でまりもが作品を相当面白くしていた。

<演者>
岡野桃子

12月11日
映画 早春物語
テアトル新宿

#角川映画祭#早春物語」を鑑賞。母親を亡くした女子高生が偶然出会った42歳の商社マンに引かれるが、彼が母親を捨てた元恋人だと知ってしまう。赤川次郎原作。改めて観たら、少女の感情の整理がつかない心の不安定さがよく描かれていた。中ボーの頃は恋愛より主演の原田知世しか観てなかったかも。

12月11日
映画 メインテーマ
テアトル新宿

#角川映画祭#メインテーマ」を鑑賞。元幼稚園の先生と、好意を寄せる妻帯者、旅で知り合った男手品師、女シンガーの4人が交錯する恋愛を重ねメインテーマに辿り着くラブストーリー。片岡義男原作、森田芳光監督。薬師丸ひろ子主演で野村宏伸のオーディション時代の作品。桃井かおりがとにかく良い。

12月11日
映画 Wの悲劇
テアトル新宿

#角川映画祭#Wの悲劇」を鑑賞。オーディションに落ちた劇団研究生の女が、大物女優のスキャンダルの身代わりになる代わりに光を浴びる女優の座を掴む。夏樹静子の原作で、 蜷川幸雄が監修。女優への憧れやライバルへの嫉妬などが凄く上手く描かれていて、改めて今スクリーンでみてもお薦めの作品。

12月7日
MOOSICLAB
アクトレスモンタージュ
トーキョーサンライズ
アップリンク吉祥寺

MOOSICLAB#アクトレスモンタージュ」を先日鑑賞。女優を目指し上京する高校生やオーディションを落ち続ける事務所女優らを描く。未成年の枕にはどうなの?とかもあるが、悩み苦しんでも女優の夢にしがみつく彼女らの姿に「女優」という職業の輝きと怖さを感じた。星野梨華さんが印象に残る。

#MOOSICLAB#トーキョーサンライズ」を鑑賞。緊急事態宣言が解除される夜、夢を捨てたタクシードライバーが失業者やおかまなど、コロナ禍を生きる様々な乗客を送り、明け方の東京に何かを思う。好感が持てる作品だった。



12月7日
映画 MOOSICLAB 
TORCH 
MAHOROBA
不安定なせいかつ
ミーンミーンミーン
アップリンク吉祥寺

#MOOSICLAB#TORCH」を鑑賞。音楽の夢を諦めた女性が、出演してたライブハウスを訪ね、再び走り出す。凄くわかりやすく作品で結末も現実には難しいけれど、だからこそ、映画の世界ぐらいは、ハッピーを共感したいしできて良かった。「#MAHOROBA」はムーラボに珍しいアニメ作品で、面白かった。

#MOOSICLAB#ミーンミーンミーン」を昨夜鑑賞。母親の再婚に向け群馬を離れることになった少年と親友たちの夏を描く。子役たちが主演でムーラボでは異色の作品。台詞などいかにも演技だが、本や映像の良さもあって徐々に引き込まれ楽しく観てた。スタンドバイミーとは全く違うが空気感は大事だな!

#MOOSICLAB#不安定なせいかつ」を鑑賞。彼女の浮気現場に遭遇して家を出た男が、彼氏がいる女の子に拾われて一緒に暮らす。石橋夕帆監督。男女の関係にならない不思議さが素敵に思えるし、でも最後は寂しさを感じてしまった。大塚由祈子さんの出演に今日もサプライズ。三上由貴さんの出演も確認!


12月7日
うさぎストライプ みんなしねばいいのに
アゴラ小劇場

#うさぎストライプ#みんなしねばいいのにII 」を観劇。看護士や隣人の恋人たちが終わらないハロウィンの騒ぎの中で何かを失っていく。面白かった!ハロウィンをコロナに重ね閉塞感の中でどうでも良くなっていく描き方が面白く笑いと怖さを感じてた。清水緑さん幡美優さん伊藤毅さんら皆さん好演!

<出演>
清水緑
幡美優
伊藤毅

12月6日
MOOSICLAB
something in the air
ほとぼりメルトサウンズ
アップリンク吉祥寺

#MOOSICLAB#somethingintheair」を先日鑑賞。 地元で雑誌をつくる若者が、地元で公演する憧れの人気バンドを取材し、傷つきながらも自分の感情に気づく。本はムーラボらしいのに、音楽や演奏ではなく、音楽を生み出す姿でひきつけようとするのが面白い。hibikiさんが印象深い。

#MOOSICLAB#ほとぼりメルトサウンズ」を鑑賞。祖母の空家を訪れた女が庭に居座る老人らに出会い、彼らと今を生きる音を集め被災した家族のために土に届ける。東かほり監督の本がよく作品自体が映画として抜群の安定感。鈴木慶一さんがとにかく魅力的だし、主演のxianyuさんの空気感も良い。

12月6日
MOOSICLAB
つーか祈りのあと8%ちょう指向性の銃
光の輪郭と踊るダンス
アップリンク吉祥寺

#MOOSICLAB 「つーか祈りのあと8%ちょう指向性の銃」「#光の輪郭と踊るダンス」を鑑賞。岡本昌士監督。前者は全て募集した自撮り動画が素材の作品。後者は昨年上映した短編の完全版。短編はスッと入ってきたが完全版はぶっ飛んだ世界観でただ驚いてた。山脇辰哉さんの好演を今年も舞台と映画で観れた。

12月5日
映画 
MOOSICLAB
謝肉祭まで
たまつきの夢(完全版)
アップリンク吉祥寺

#MOOSICLAB#謝肉祭まで」鑑賞。神々から選ばれた3人の神が、死と引き換えに人々を救い崇められる神となれる2人を決めるまでの七日間を描く。映像センスがとにかく良いしダンスや本の結末、ロケ地なども素晴らしく面白かった!円井わんさん大山真絵子さん豊満亮さん好演!イリエナナコ監督。

#MOOSICLAB#たまつきの夢」を鑑賞。2019年に短編で上映した作品を完全版としたもの。前情報なくムーラボだげで観てるので、しばらく、どこかで観たような。と思い出していたが台詞にそれほど響くものがなく、空気感と寺尾紗穂さんの曲のマッチが好みで短編の方が印象深く記憶に残る。田口敬太監督。

 

12月5日
エリア51 カモメ
浅草九劇

#エリア51#カモメ」を観劇。チェーホフの戯曲カモメを日本版で上演する座組をカモメに重ねて描く。戯曲や演劇へのこだわりや演出手法の工夫などが随所にみられた。円井わんさん土屋いくみさんの好演が印象深い。かなり重層の構成で観劇慣れないと厳しいかも。12月も森田ガンツさんを観れて良かった!

<演者>
円井わん
土屋いくみ
森田ガンツ

12月5日
映画ねらわれた学園
テアトル新宿

#角川映画祭#ねらわれた学園」を鑑賞。不思議な力を身につけた女子高生が通う高校が、宇宙を支配しようとする魔王子に狙われる。大林宣彦監督。懐かしいに尽きる!クラシック音楽の中でのあの映像手法を初めて観たときの衝撃はいまでも覚えている。本はドラマ版の方が好みだな。薬師丸ひろ子主演。

12月5日
映画 時をかける少女
テアトル新宿

#角川映画祭#時をかける少女」を鑑賞。筒井康隆の原作で原田知世の初主演作品。とあることからタイムトラベルの能力を持った女子高生が、好意を寄せた男の真相に気づく。大林宣彦監督の尾道3部作の一つで、尾道市の石段の光景にホッコリ。実験室やラベンダー、弓道など懐かしいシーンを楽しんだ。

12月4日
山羊の会 ワクチンの夜
星のホール(三鷹)

#城山羊の会#ワクチンの夜」を観劇。ワクチン接種を終えた夫婦の家を舞台にしたブラックコメディ。今作も安定の面白さ!誤解と下心から生まれる笑いの連続を楽しんだ。岩本えりさん岩谷健司さん岡部たかしさんら皆さん流石の好演。春原愛良さんの熱演が印象深く、沢山傷つけられる役で、沢山響いた。
<演者>
岩本えり
岩谷健司
岡部たかし
春原愛良

12月4日
劇団晴天 曇天短編集3
上野ストア

#劇団晴天#曇天短編集3」を観劇。別れをテーマにした短編3本で構成。どれも青木晟雄さんらしい本で角田悠さんらの熱演を楽しめた。感情の外への出し方がどれも似てる感じで、短編集だけにもう少し違う刺さり方も味わいたかったかも。鈴木彩乃さんの台詞がなくても息を呑んじゃう好演が印象深い。

<演者>
鈴木彩乃

12月3日
映画 お別れの歌

#MOOSICLAB 映画「#お別れの歌」鑑賞。末期癌と思い込んだ祖父が望む生前葬のため、孫の男と同棲する女が祖父の過去の別れを訪ねにいく。本や台詞が面白いと思ったら下北で観る細川洋平さんの脚本だった。最後はしてやられた!古物店や家も絵になってる。小室安未さんが印象に残る。今泉佑唯が熱演。

<演者>
小室安未
今泉佑唯

12月3日

AmmO 太陽は飛び去って
サンモールスタジオ

#Ammo#太陽は飛び去って」を観劇。平塚らいてうが退いた女性解放運動に携わる女性を描く。これはこれで考えさせられる見解で楽しめたが、将来という言葉にいまを考えるヒントが感じられるとより良かった。本にピッタリな吉村公佑さん堤千穂さんらの好演を観てて団体のセンスの良さを改めて思う。

<演者>
吉村公佑
堤千穂

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2021年11月 観劇の感想 その2

2021年12月31日 | 呟きの記録

2021年11月の観劇
合計 演劇 18本  映画14本
その2のみ 演劇7本 映画6本

11月29日
映画 探偵物語
テアトル新宿


#角川映画祭#探偵物語」を鑑賞。赤川次郎の原作。渡米前の女子大生が彼女をガードするために雇われた探偵に興味をもち、逆に彼が巻き込まれた事件を解決しようとする。改めて観ても展開が上手いし、松田優作と薬師丸ひろ子の共演をまたスクリーンで観れたのが素直に嬉しい。主題歌がまたいいい!

11月29日
映画 花のあすか組

#角川映画祭#花のあすか組」鑑賞。暴力と薬が支配する世紀末都市歌舞伎町を舞台に少女がストリートギャングらに立ち向かう漫画が原作のバイオレンス作品。初めて観たが暴力シーンと主人公の真っ直ぐなハートで楽しめる時代だったんだな。主演と準主演のつみきみほと武田久美子を観たのは貴重かも。

11月29日
映画 晴れ時々殺人
テアトル新宿

#角川映画祭#晴れ時々殺人」を鑑賞。コールガールの死体を目撃したことをきっかけに亡くなった女社長の娘が自宅を舞台に事件の真相に迫る。赤川次郎の原作。タイトルの面白さと渡辺典子の主演で話題になった記憶があるが今日改めてみて本より演出の面白さが印象に残った。浅香光代の熱演も楽しい。

11月28日
くべる 革命日記
劇団グスタフ


#くべる#革命日記」観劇。平田オリザさんの本で日常に潜む左翼集団の実行前の夜を描く。面白かった!活動家の心情を浮き彫りにする本が素晴らしく木村梨恵子さん後関貴大さんら演者さんの好演とのバランスが絶妙!立花の重要さを的場裕美さんの熱演が引き出し津嘉山珠英さんの演技で晴美も印象深い。

<演者>
木村梨恵子
後関貴大
的場裕美
津嘉山珠英

11月28日
メロトゲニ 伍愛の薫香
劇小劇場

#メロトゲニ#伍愛の薫香」観劇。ヤクザになりたい彼氏をもつ孫娘の夢に組長だった祖父が現れ導く。題材が好みな分、本自体がヤクザ作品で大事にして欲しい要素が緩く思えて集中できず、山谷ノ用心さんまちだまちこさんらの熱演は楽しめたが、見せたい部分部分を寄せ集めた印象を抱いてしまった。

<演者>
山谷ノ用心
まちだまちこ

11月27日
goodmorningNo5 異常以上ゴミ未満又は名もなき君へ
B1小劇場

#goodmorningNo5#異常以上ゴミ未満又は名もなき君へ」を観劇。とある家で執筆する作家がみた夫婦の別れ話を描く。が、澤田育子さんの安定の作演は、爆笑の連続に包まれたストーリーで繋がったり笑いとともに消えてったり。とにかく楽しい90分だった。高久えり子さんの表情が印象に残る。 #gmn5

<演者>
澤田育子
高久えり子

11月27日
映画 セーラー服と機関銃
テアトル新宿

#角川映画祭#セーラー服と機関銃」を鑑賞。赤川次郎の原作。組長に就任した女子高生と組員らが巨大組織とのトラブルに巻き込まれていく。薬師丸ひろ子がまさにヒロインで、うん十年ぶりにスクリーンでみた「快感」に痺れた。ラストのマリリンモンローも懐かしい。「さよならは…」を口ずさんで退館

11月26日
ガラカム 神威少女パンク
ウェストエンドスタジオ

#ガラカム C「#神威少女パンク」観劇。劇団員2名を殺害した主宰の裁判を傍聴する。鳥居志步さんの出演回を選んだが村山あきさんら女優陣6名が好演で楽しめた。枝葉の笑いが面白いし幹も悪くないが、何故あそこで興ざめリスクが高い内輪感を選択したのか、本にカバーできる力がなく本当にもったいない。

<演者>
鳥居志歩
村山あき

11月24日
ナイロン 100℃ イモンドの勝負
本多劇場

#ナイロン 100℃「#イモンドの勝負」を観劇。実母と愛人に毒を飲ませられ、孤児院で育った男が強者の祭典に出場する。会話での言葉の重ね方といい笑わせ方といい、久々にナイロンならではの面白さを味わった。展開は不条理というかかなりハチャメチャなんだが満足感が高いのは流石というしかない。

11月23日
映画 角川映画祭 スローなブギにしてくれ
テアトル新宿


#角川映画祭#スローなブギにしてくれ」鑑賞。片岡義男の原作で、家を飛び出した少女の生き様を、男友達と彼らの女と暮らす中年男や同棲する男らとの関係を通じて描く。小悪魔感溢れる浅野温子の体をはった熱演も山崎努の格好良さもスクリーンで観れてホント良かった!南佳孝の名曲も久々に聴いた!

11月21日
映画 宮田バスターズ
池袋ロサ

映画「#宮田バスターズ(株)」を鑑賞。老舗の宇宙生物駆除会社が技術革新の波にのまれる話。設定は宇宙生物だが、生き残りに苦しむ中小企業を匂わせるような作品で面白かった。大須みづほさんの好演を観に急遽駆けつけたが、宮崎美子さんが登壇されビックリ!ユミコテラダンスさんが印象深い。

<演者>
大須みづほ

11月21日
第27班 どうしよう孤独だ困ったな
王子小劇場

#第27班#どうしよう孤独だ困ったな」観劇。離婚や浮気など恋愛を巡る人間関係を描く群像劇の再演。セットがガラリと変わり笑いの要素がパワーアップしてて楽しんだ。大垣友さん三浦葵さん鈴木あかりさん辻響平さん岡野康弘さんら皆さん好演で沢山笑い沢山響いた。もりみさきさんの熱演が印象深い。

<演者>
大垣友
三浦葵
鈴木あかり
辻響平
岡野康弘
もりみさき

11月21日
MTERS 全てを捨てる勇気があれば
ウッディ―シアター

#MTERS#全てを捨てる勇気があれば」観劇。捨てられない者たちの住むシェアハウスを舞台に心を縛るものからの解放を描く。少しベタだがどの世代も気軽に観れる作品で、中野あきさんのツッコミや終盤での好演が相当面白くしていた。所属では熱量ある演技が多い白濱貴子さんのこの役は貴重で嬉しい。

<演者>
中野あき
白濱貴子

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