原題:QUANTUM OF SOLACE
公開:2009/01/24
製作国・年度:イギリス/アメリカ、2008年
上映時間:106分
鑑賞日:2009/01/17先行
監督:マーク・フォースター
出演:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト
STORY:愛する人を失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。(シネマトゥデイより)
新007シリーズ第2弾。実はコチラが本日1本目でございます。私にとっては前シリーズとは全く別のお話だと思っているので第2○弾とは言いません、ハイ。ここにちょっしたこだわりがあるのだ。
前作「カジノ・ロワイヤル」の1時間後から始まるという続きもので、カジノが前編なら慰めは後編というところですかね。しかし続きものなくせに前回のおさらいが一切ないので今回初めて観るという人にはやさしくない設定となっております。事前におさらいしといたほうがよさそうです。今回は任務と個人的な復讐との葛藤を描いたもので前回以上にシリアスでかなり硬派なボンドでした。
監督は今回が初のアクションものだそうですがアクション映画としてはかなり満足できる内容でした。陸・空・海すべてそろったアクションシーン満載。ボンドが追跡する建物から建物へ屋根から屋根へ・・・のシーンはあのボーンシリーズを思わせます。いやそれ以上かなぁ。お約束のボートチェイスもあり、カーテェイスもあり、空からのダイビングありでファンとしては盛り沢山で楽しめました。ダニエル・クレイグのCGに頼らない身体張ったアクションシーンは見応えあり。
しかし私にとってのボンドといえばすべての女性を愛し、ユーモアがあってダンディ、すぐやられるが最後はキッチリ締めるというジェームズ・ボンドがあまりにも定着しすぎてます。新シリーズだから見方を変えては見ましたが今回はあまりにも復讐心が出過ぎてたように思いますねぇ。しかもボンドガールはお色気ではなく同志みたいな感じ。オルガ・キュリレンコはきれいだしスタイルも良くてずいぶん出世したなーと。
個人的には007シリーズとしてはイマイチ乗れなかったけれど、スピード感あるスパイアクションとしてはとても楽しめました。ただアクションシーンにこだわり過ぎたような気もします。アクションにつぐアクションでそこに頼っちゃった感じ。もうちょっと人同士の駆け引きやスパイらしさが欲しかったですな。
相変わらず悪役はすぐにわかるような俳優さんを使ってるのは良かったですけどねー。同じドミニクでも「潜水服は蝶の夢を見る」とはえらく違っててちょっとビックリ。
そして最大に残念だったのはあの決めセリフがカットされてたことですよ。あのシーンがあってこそのボンドなのに~(泣)
またしても・・・Qの登場はなし。
新シリーズはどういう方向へいくのでしょうか・・・
そうそうゴールドフィンガーを思わせるワンシーンにはニヤリです。ブラックでしたけどー。
※追記※
次の日、細かいトコ気になって前編を観ちゃったんですがお話としてはそっちのほうが好きです。激しいアクションは少なめですがスパイものらしかった気が。毒盛られてさぁ大変なシーンはかなり好きですね。
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