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2017/10/06公開 日本/キューバ 124分
監督:阪本順治
出演:オダギリジョー、永山絢斗、フアン・ミゲル・バレロ・アコスタ、ロベルト・エスピノーサ・セバスコ、ジゼル・ロミンチャル
世界は変えられる。
STORY:日系ボリビア人の青年フレディ前村は、祖国の貧しい人々のために医師になることを決意し、キューバに留学する。しかしボリビアで軍事クーデターが起こると、フレディは“革命支援隊”への参加を決意、やがてゲバラから“エルネスト”の戦士名を授けられ、ボリビアでのゲリラ活動へと身を投じていくのだったが... (allcinemaより)
キューバ革命の英雄エルネスト・チェ・ゲバラと共に戦い、ゲバラから戦士名として“エルネスト”を授けられた日系人のフレディ前村の数奇な人生を映画化した日本・キューバ合作作品。監督は『闇の子供たち』『亡国のイージス』『北のカナリアたち』などの阪本順治。
チェ・ゲバラと行動を共にした日系人がいたことは、今回の映画化で知りました。久々のオダギリジョー出演作を観ましたが、今回のフレディ前村役のために12キロも減量して、さらに全編スペイン語という難しい役に挑戦してます。スペイン語はわからないけれど流暢にしゃべってて違和感がアリませんでした。かなりの苦労があったと思いますが素晴らしいです。
冒頭はチェ・ゲバラが広島を訪れたエピソードでした。
ちょうど先月に、写真家としてのチェ・ゲバラが撮影した写真展に行ってきまして、広島の平和記念公園での写真を観てきたこともあって感慨深いものがありました。
原爆慰霊碑に献花をして原爆資料館を見学、用意された観光をやめて原爆病院を訪れ、広島での行動が描かれていました。劇中ではチェ・ゲバラの印象的な台詞がいくつかありましたが、特に“アメリカにこんなひどい目に遭っても怒らないのか”というセリフが印象に残りました。
それにしても日本政府の対応がよろしくなかったようで、さらに広島県知事との面会時間に比べて大臣の面会時間の短さにもびっくり。
そして舞台はキューバへ。
ここからはフレディ前村の医師になるためにキューバに留学する所から始まりました。その後、チェ・ゲバラと出会い、“エルネスト・メディコ”としてチェ・ゲバラの部隊に参加し故郷ボリビアでのゲリラ活動にいたるまでが描かれてました。
予告編を見た限りでは、てっきりゲリラ活動がメインになるのかと思ってましたが、ほとんど戦うシーンは描かれてませんでした。日系ボリビア人のフレディ前村という人物の半生を描いたもので、フレディが医師を目指したのになぜチェ・ゲバラの部隊に参加するまでにいたったのかが丁寧に描かれてました。チェ・ゲバラとフレディは志など似てる所があるなと、だから“エルネスト・メディコ”という名前をもらったのかもしれませんね。今回の作品でフレディ前村という人を知ることができて良かったです。
前にスティーヴン・ソダーバーグ監督の『チェ 28歳の革命』『チェ 39歳 別れの手紙』の二部作を観てたのでとりあえず時代背景はついていけました。もう一度見直したくなりました。
鑑賞日:2017/10/06
オダギリジョーが演じていたからなのか、
やっぱり優しさが伝わってきました。
フィデルの原動力は怒りという言葉に対して、
怒りを持とうと思ったのか・・・気になります。
阪本監督が言っていました。
そこまでしなくても現地の俳優使えば簡単だったのでは?
なんて思わなくもなかった(^^)/
ラストで老人たちがフレディーたちの霊廟に参拝しますが私は余計だったと思います。処刑されて終りだと切なすぎるから救いを求めているのかもしれませんが劇の中で厳しく完結で十分だという個人的感想を持ちました。
怒り....どうなんでしょうね。
普通にスペイン語でも大変なのにさらに大変そうですよね。
現地の俳優....た、たしかにそのほうが早い 笑
それじゃ映画としての盛り上がりが、、、
ラストの参拝のシーンはいかにも日本らしい終わり方だなと思いました。内容が内容なので切ない終わり方もアリかと思いますけどね。