チャレンジ富士五湖当日の早朝、
まだ真っ暗な2時半か3時くらいに物音がして目が覚めた
どうやら100kmか112kmのランナーが数名ホテルをチェックアウトしていくところらしい。
『う~~
100km以上のランナーはこんな時間に出発しなきゃいけないのか
ぜったいイヤやわ
考えられへんわ
あー良かった、72kmで
まだまだ寝れるやん
』
と幸せを噛みしめ2度寝
再び目覚めたのはお日様ものぼった朝の5時半
寝ながら窓を見やると雲ひとつない富士山がどーんとそびえていた
ようし
行くぞー
相変わらずレースのお天気運だけは良く、この大会も良い天候に恵まれた
いそいそ仕度をしてホテルをチェックアウト。
ホテルにお迎えに来たバスに乗り込み会場へ向かう道中、
100kmと112kmのトップランナー達に遭遇
バスの窓から見たそのランナー達はさすがすんごい速かった、、
100km走るっちゅーのにそんなにとばすのか
ゆうのハーフマラソンくらいのスピードでしょうか? いや、もっとでしょうか??
すごい人たちがいるものだ。
会場についたのはスタート40分前くらい。
手荷物を預けトイレを済ませ、スタート地点に向かうとラン仲間のIちゃん&Mさんに会えた。
写真をとってエール交換
をした。
スタートゲート越しに富士山が臨めて、またまた気合いが入る
そして、ゲストの猫ひろし&エリック・ワイナイナに見送られていざスタート
あんまりペースは意識せず自分が一番楽ちんなスピードで走り出す。
IちゃんとMさんとも少しの間は一緒に走っていたけれど、2人のペースはちょっと速め。。。
お2人は並んでしゃべりながら、さっさと前へ走り去ってしまった
まぁいいや
私はスロースターターやし、きっと後半で追いつくやろ
コースはしばらく林道を走り、町中に出るとすぐ100km&112kmのランナーと合流する
100km&112kmを走る猛者ランナー達と合流するところ↑
赤T着てるのがあたし。 なんかえらく太ってみえる・・・
普通の町中を信号を守りながら歩道を走る というフルマラソンなどでは見られない
ウルトラ独特のレースに新鮮さを感じながら、マラニック気分で楽しく走行
こんな感じ↑で皆、ストレッチしながら信号待ちするのだ
距離表示はところどころに設置してある。まだまだ元気いっぱいの7.3km地点。
体は元気やけど『あと10倍かぁ~』と思うと気持ちは一番しんどいかもしれんね。
そして10kmをすぎると富士山+湖+満開の富士桜を一目に臨める絶景コース、河口湖へはいる。
みんな足を止めて夢中で写真をとるくらい素晴らしい景色
でもこの頃、早くも右の土踏まずに靴ずれのような痛みを覚えた。
普段走ってるような、わずか20kmほどの距離でなんで・・・
まだ50kmも残ってるのに今からこんなじゃこの先一体どうなるんやろ・・・
不安に思いながらもとりあえず足を止めて靴下脱いで絆創膏で応急処置をすることに。
でも、よかった、患部は少し赤くなってるだけで、まだそれほどヒドいことにはなってなかった。
絆創膏がうまく補強になってこの先痛みがぶり返しませんように
祈りながら再スタートした
(幸いこの後、痛みが出ることはなかった)
コースは河口湖に続いて西湖沿いを走る。
風がきつくなってきて、日差しも強くなってきた。
100kmや112kmランナーの中にはそろそろツラそうにしてる人も出てくるころ。
72kmにしてみればまだまだ序の口
エイドで、うどん・きのこの山・グミ・梅干し等を補給しながら走る。
フルマラソンとは違ってエイドではしっかり食べる。
きのこの山は2箱分くらい食べたかも・・
で。西湖を走り終えた頃には早くも100kmや112kmのトップランナーとすれ違った
速いわ、やっぱ。 走り方もスピード感もまるで違う
さすがです。
全く別競技みたいやな、、と思いながら、こちらはマラニック気分で歩を進める。
次に精進湖をまわり、預けた荷物を受け取れる42km地点の大エイドを目指していた頃、
同じく関西から遠征してきて100㎞で参加している
ラン仲間のKちゃんとすれ違う
早々に折り返してくるイカツいランナーに交じって、ふんわり登場したKちゃん
「あ、ゆうちゃん!」と声をかけてくれて、ハイタッチ
をした。
めっちゃ元気でた
そしてさらに、42㎞エイド直前で、先に走っていたMさんと
100㎞で参加しているDさんにたて続けにすれ違った。
ここでも元気をもらう。仲間と出合うとテンションあがるわ
元気をもらってすぐに42kmエイド到着。
巨大カステラ2切れをほうばり、ウルトラ川柳に投稿をして、トイレいって、
預けていた荷物を受取って、日焼け止め塗りなおしたり、
サプリメントをポーチに補給したり、給水したり・・・ けっこうゆっくり
15分ちかくは休憩しただろうか。。。
ちょうどフルマラソンの距離を走ったことになるが、
フルのレース後とは違い、まだまだ足は元気だった
さあ、あとは引き返すだけ
残り30㎞
再び走りだす。
帰りはどちらかというと上り基調。
どこで嵐山の時みたいに足が棒になり始めるかと構えてたけど
どこまで進んでも足はけっこうしっかり動いてくれて、
きついといわれる登り坂もラクに走れた。
残り20㎞をきったころ、Dさんに追いついた。
Dさんは去年からこの大会をすごく勧めてくれて、今回の参加のきっかけを作ってくださった人。
後ろから声をかけると「あ、やっぱり追いついてきた。先いっていいよ」と言ってくれた。
「あと何キロくらいですかね?」と聞くと「16kmくらいかな?」って。
16㎞と聞くと短く感じた。
大丈夫、足もまだ元気な様子だし、この後もし急に足にガタがきても完走は確実っぽい。
そっかーじゃあガンバろ と声掛けあって、先に行かせてもらう。
風はさらに強さを増してたけど、湖沿いのコースが本当に気持ち良い
終始景色が楽しめて、72kmもあるのに飽きることなく走れる
まぁ、ただ、完全に足にきたランナーにとってはまた違ってうつるんだろうな。。
ラスト13㎞くらいのところにある長くて急な下り坂では
前ももが悲鳴を上げて痛くて仕方なかったけど(もともと登りより下りが苦手
)
下り坂の途中にあるエイドで『下りが無理~、前もも痛い~』と叫んでると
エイドスタッフさんや同じランナーさんが笑って話しかけてくれた。
言葉を交わして笑顔を交わして再び走りだす。
がんばれと見送ってくれる人がいて、がんばろうと一緒に走る人がいる。
1人で練習ランする時より元気に走れちゃうわけだね。
それに今回はゴールで待っててくれる人までいるわけだしね
そんなこんなでラスト4kmまでは気持ちよく走ってこれた。
問題はラストの強烈な登り。わずか3㎞弱の間で210mほど登るらしい
登りに差しかかる手前のエイドでスタッフの方に『いまから登り4㎞がんばって』と言われる。
あれ?事前情報では強烈な登りは"2㎞"と聞いてたんだけど??
思わず「え?4㎞もあるんですか
」と聞き返してしまった
けっきょく4㎞というのは、このエイドからゴールまでの距離であって、
強烈な登りはそのうち2㎞だったんだけど、そうとは知らず
4㎞ひたすら登るんだ
とハラをくくって登り始める
下から上を見上げると、9割のランナーは歩いてるやんけ。
いや、でも100㎞や112㎞ランナーが歩いてるからって、
72㎞の私が一緒になって歩いてたらあかんやろ、、てか足は残ってるし、動いてくれてるし。
そんな思いですんごいゆっくりやけど、ちまちま走って登る
歩いてる人とそれほどスピード変わらない気もするけど
それでも着実に前の人たちを抜きまくることができた。
そしてラスト2㎞になったころ、スタッフの方から
「あと300mで登りは終わりです!残りは下りだけですよ!」という声をかけてもらった。
下りが苦手とはいえ、あまりの登りのキツさに、登りの終わりを知って大喜び
やったぁ、まじで
テンションアップして登りを一気に駆け上がり
そのまま前ももが痛いのも忘れてゴールまでの下りを駆け下りる
ゴール会場に近付くにつれ、ゴールでのアナウンスが耳に入り、徐々に応援も増えてきた。
72㎞の疲れも完全に忘れて会場に入る
ゴールまでの道の両端にたくさんの人がいて声援を送ってくれる
「おかえりー」とか「あと少しー」とか。
まわりに他のランナーがいなかったこともあって、
声援を一身に受けられて、なんとも気持ちの良いこと
笑顔で手を振りながら声援に応えて走る走る
ゴール手前でTちゃんが見えた
はるばるこの瞬間に立ち会う為に来てくれたのだ
笑顔で手を振ってゴールへ一直線
ゴールタイムは8時間4分6秒
なんとか8時間台でゴールしたいと思っていたからよく出来た結果でしょう
ゴールでTちゃんや数分前にゴールしたMさんとしゃべった。
涙を流して感動するほどではないけど
(ウルトラはよく感動して泣きながらゴールする人がいるらしい)
めっさ気持ちの良い達成感。
嵐山へのスーパーロング走や36㎞超のLSD、がんばってよかった。
そして何より応援してくれる仲間やボランティアスタッフや
一緒に走る見知らぬランナー達に支えられたと思う。
みんなのおかげで初ウルトラデビュー戦はとても楽しい良い思い出に終わった
この後 数日間、
発熱とかつてない猛烈な筋肉痛でちょっとした地獄をみることになるのだが・・・
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