日々是好日

懐かしき過去、期待の未来を希んで!

憶えば65年前の今日、涙をのんで陸士を復員、故郷へ

2010年08月30日 | Weblog
 終戦の詔勅を拝受して、隠忍自重再度の本土決戦を期待し、髀肉の嘆を託ちながら雌伏すること2週。中隊長、区隊長から、遂に「復員して故郷に帰れ!そして待機せよ!」との命令が下った。涙を呑んで複雑無念の思いを胸に、ひとまず故郷に帰るべく軍装で、新鹿沢から鳥居峠を下り、信越線で鴻巣駅に下車して、バスで加須駅に下車した。久し振りの故郷、人目を忍び!ひっそりと自宅に帰った次第である。残念無念遣る方なし!! その時代背景並びに心境たるや、計り知れ無し! 何と65年前の今月今日である。感慨一入で無量の極みである。あれから、歯科医師、医師、医大教授、短大学長、そして現職の医療技術専門学校の学院長となり,今現実にそれらを元気でこなしている。有り難き幸せと言うべきであり、お世話になった両親、兄弟、娘、息子、孫そして友人、先輩、後輩、弟子達に感謝したい。
 帽子は陸士在学時代の体操帽であり、数年前迄は、毎年日比谷公会堂で行われた旧制高校寮歌祭に交じり陸士・海兵と共に出場、陸軍士官学校として整斉堂々校歌を合唱した。その時に、冠って軍歌演習をした時のものである。懐かしい。
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