日々是好日

懐かしき過去、期待の未来を希んで!

65年前の今日、陸士将校生徒として、本土決戦を前に故郷へ!

2010年08月05日 | Weblog
 65年前の今日、8月5日は陸士将校生徒として、最初で最後の故郷訪問だった。思えば弱冠18歳、本土決戦を間近に控えて、故郷の父母兄弟、山河に別れを告げるため許された最期の外出であった。早朝点呼後陸士校門を発って朝霞より山手線を経て、地下鉄浅草駅より東武戦で加須駅に下車、改札で兵士の敬礼を受けびっくり、急ぎ稲荷神社で記念の写真を平山真写真館主に撮ってもらい、出来上がったら生家へ届け保存しておくようにお願いした。懐かしの生家へ11時過ぎ到着した。早速、父母に陸士の生活、今後の戦況により生死は不明と報告し説明した。早々と昼食に白米と3采、その上お萩を食べ、直ちに不動尊、親戚、小学校、友人を訪ね覚悟の別れを告げた、記憶に残る、慌ただしい一日であった。
 今朝はメイを連れて鎮守様にお詣りし、お礼と一家の平穏健康を祈願して来た。“陸士の憶い出記念日としての私の行事”である。顧みると終戦後、歯科医師、医師、医学部教授、短大学長、現職の医療専門学院学院長として、85年の生を享けた今、一応健康である。有り難い限りで、今更ながら父母、家内、兄弟、娘夫婦、息子夫婦、孫達に感謝したい。これも陸士教育の成果で、よくぞここまで、頑張ってきたものだと、吾ながら思う。