野田内閣は政策の決定権限を政府から党政調に移した。政調会長の前原氏の責任は重い。
前原氏は、野党対策を重視するあまり、マニフェストの見直しを野党の言いなりに進めることが予想されるが、それでは党内合意が得られない。
プライドが高く、単純“脳”細胞の前原には、党内の多様な意見をまとめることは不可能だ。途中で必ず投げ出す。いつものことだ。
□ □ □
早ければ年内に政権崩壊の危機
日刊ゲンダイ 2011年9月1日(8月31日発行)
党運営は親小沢に委ね、政策は反小沢に託す--両勢力に花を持たせて二兎を追うような党三役人事に、大マスコミは「挙党体制へ異例の起用」と“ご祝儀報道”一色である。
あたかも滑り出し順調といった感じだが、本当に野田の狙い通りにコトは運ぶのか。政治の世界はそんな甘いモノではない。この人事は両刃の剣だ。扱い方を誤れば、即座に火の粉となって政権運営に大ダメージを与えかねない。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「幹事長、政調会長という重要ポストは、無難な線では中間派の川端達夫前文科相や、代表選を戦った鹿野道彦農相の起用もあったはず。あえて輿石さんと前原さんという両極端な2人を起用したのはあまりに危険な賭けです。2人が執行部内で互いに牽制し合うことで、党運営は常に分裂のリスクが付きまとうことになります」
それでも、野田が今回の人事に踏み切ったのは、ドジョウなりの思惑があってのことだ。
「輿石さんを党役員として人質にとっておけぱ、場合によっては親小沢派の分断も誘発できる。前原さんの場合はスキャンダル隠し。閣僚に起用すれば野党の集中砲火を浴びますからね。かといって、人事で優遇しなけれぱ前原さん自身が政権運営の火種となりかねません。本人の希望もあって、野田さんは前原さんを党三役にせざるを得なかったのです」(浅川博忠氏=前出)
特に危険なのは前原だ。野田が「マニフェスト修正」の3党合意を自公に約束した以上、政調会長として党内を「見直し」路線でまとめなければいけない。
党内から袋叩きに遭うのは必至で、本人は「下足番でも庭掃除でも何でもやる」と殊勝なことを言っていたが、早くも「プライドの高い前原氏に“汚れ仕事が務まるのか」(民主党関係者)と危ぶむ声が聞こえてくる。
「輿石幹事長で『党内融和』を、前原政調会長で『野党協調』を図るといえぱ聞こえはいいですが、親小沢派と自民党ではマニフェストの扱いが百八十度違います。野田首相が双方に尻尾を振っても、あちら立てればこちらが立たずで、結局『何もできません』と宣言しているような人事なのです」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
野田は詩人・相田みつをの「おまえさんな、いま一体何が一番欲しい。あれもこれもじやだめだよ」という一句を読み返した方がいい。
党内はグチャグチャ、自公との関係もギスギスという、思惑と正反対の展開になる可能性の方が高いのである。
9/1 「財務相の言いなり、自公の思いのまま」の野田政権は12月に崩壊する・・・
9/1 野田 VS 前原 殴り合い寸前バトル 一部始終 前原の政調会長起用は命取りに
9/1 まだあった、前原氏の違法献金 ドジョウはドロ(疑惑)の中でしか生きれない
8/30 幹事長に輿石東氏が決定 どうなる、ノーサイド挙党体制・・・
8/30 野田氏・・・人柄はともかく、キレがない、センスがない、深みがないで、一言でいえば、“バカ”
8/30 野田氏は「自分で責任を取る」親分肌 しかし実力が不足 その結果、同僚議員が自殺
8/29 野田氏が直面する3つの困難 早晩、行き詰まる
8/29 野田新代表 挙党体制のポイントは人事
8/29 「ノーサイド」は無理
前原氏は、野党対策を重視するあまり、マニフェストの見直しを野党の言いなりに進めることが予想されるが、それでは党内合意が得られない。
プライドが高く、単純“脳”細胞の前原には、党内の多様な意見をまとめることは不可能だ。途中で必ず投げ出す。いつものことだ。
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早ければ年内に政権崩壊の危機
日刊ゲンダイ 2011年9月1日(8月31日発行)
党運営は親小沢に委ね、政策は反小沢に託す--両勢力に花を持たせて二兎を追うような党三役人事に、大マスコミは「挙党体制へ異例の起用」と“ご祝儀報道”一色である。
あたかも滑り出し順調といった感じだが、本当に野田の狙い通りにコトは運ぶのか。政治の世界はそんな甘いモノではない。この人事は両刃の剣だ。扱い方を誤れば、即座に火の粉となって政権運営に大ダメージを与えかねない。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「幹事長、政調会長という重要ポストは、無難な線では中間派の川端達夫前文科相や、代表選を戦った鹿野道彦農相の起用もあったはず。あえて輿石さんと前原さんという両極端な2人を起用したのはあまりに危険な賭けです。2人が執行部内で互いに牽制し合うことで、党運営は常に分裂のリスクが付きまとうことになります」
それでも、野田が今回の人事に踏み切ったのは、ドジョウなりの思惑があってのことだ。
「輿石さんを党役員として人質にとっておけぱ、場合によっては親小沢派の分断も誘発できる。前原さんの場合はスキャンダル隠し。閣僚に起用すれば野党の集中砲火を浴びますからね。かといって、人事で優遇しなけれぱ前原さん自身が政権運営の火種となりかねません。本人の希望もあって、野田さんは前原さんを党三役にせざるを得なかったのです」(浅川博忠氏=前出)
特に危険なのは前原だ。野田が「マニフェスト修正」の3党合意を自公に約束した以上、政調会長として党内を「見直し」路線でまとめなければいけない。
党内から袋叩きに遭うのは必至で、本人は「下足番でも庭掃除でも何でもやる」と殊勝なことを言っていたが、早くも「プライドの高い前原氏に“汚れ仕事が務まるのか」(民主党関係者)と危ぶむ声が聞こえてくる。
「輿石幹事長で『党内融和』を、前原政調会長で『野党協調』を図るといえぱ聞こえはいいですが、親小沢派と自民党ではマニフェストの扱いが百八十度違います。野田首相が双方に尻尾を振っても、あちら立てればこちらが立たずで、結局『何もできません』と宣言しているような人事なのです」(法大教授・五十嵐仁氏=政治学)
野田は詩人・相田みつをの「おまえさんな、いま一体何が一番欲しい。あれもこれもじやだめだよ」という一句を読み返した方がいい。
党内はグチャグチャ、自公との関係もギスギスという、思惑と正反対の展開になる可能性の方が高いのである。
9/1 「財務相の言いなり、自公の思いのまま」の野田政権は12月に崩壊する・・・
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8/30 野田氏・・・人柄はともかく、キレがない、センスがない、深みがないで、一言でいえば、“バカ”
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8/29 「ノーサイド」は無理