エヌのブログ - 永田町激動記 & 東日本大震災記録

2011.8.30新首相誕生に伴い、≪エヌのブログ - 東日本大震災記録≫を、( ↑上記↑ )に改題

緊急インタビュー  司法と大メディアによる「人物破壊」、先進国ではありえない

2011-10-30 17:55:48 | 小沢一郎
緊急インタビュー
カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は 小沢裁判をどう見ているか
日刊ゲンダイ 2011年10月25日(24日発行)~27日(26日発行)


「誰が小沢一郎を殺すのか?」(角川書店)-オランダ人のジャーナリスト、カレル・ヴァン・ウォルフレン氏は今春、この本を出して話題を呼んだ。小沢一郎という異能の政治家を検察、メディアがよってたかって潰そうとしている実情を描き、日本の特殊性、異常を浮き彫りにしたのである。

さて、その後、陸山会事件では元秘書3人に有罪判決が下り、小沢氏本人の裁判も佳境を迎える。司法判断、それを報じるメディアの姿勢、小沢氏本人の対応について、改めて、冷徹なジャーナリストに聞いてみた。


<上> 小沢氏のカネの出所? 「それがどうした」と言いたい
日刊ゲンダイ 2011年10月25日(24日発行)

司法と大メディアによる「人物破壊」
先進国ではありえない




<中> 秘書3人の「推認」による有罪は司法による“大量虐殺”だ
日刊ゲンダイ 2011年10月26日(25日発行)

日本のスキャンダルは作為的
小沢は反米ではない




<下> 大マスコミは「小沢たたき」をやり過ぎたと分かっている
日刊ゲンダイ 2011年10月27日(26日発行)

官僚を使いこなせる政治家
日本社会の歪の修正に期待









感情論だけの中世の魔女狩り裁判  この国の腐った司法とマスコミは、今や世界の笑いもの

2011-10-15 23:01:57 | 小沢一郎
幼稚過ぎ、文明国とは思えぬ暗黒裁判
特捜検察の脅迫取り調べテープの内容だけでも、この国の司法権力の中世的野蛮度が世界中に暴露されてしまった

日刊ゲンダイ 2011年10月17日(16日発行)


もう、こんな無意味な裁判は即刻、中止した方がいい。

きのう(14日)聞かれた小沢元代表の第2回公判。元秘書の石川知裕議員が隠しどりした取り調べ内容が法廷で再生されたのだが、「これが本当に文明国での出来事なのか」と耳を疑うような会話の連続だった。

「平成17年3月ごろ、小沢先生に対し、収支方一覧表をもとに収入総額や支出総額などを読み上げて報告した……」

取り調べ担当の田代検事が、調書に記載する内容を一方的に読み上げる。石川が「3月じゃなくて12月です」と異議を申し立てても、田代は「ここで変わるとおかしいから。12月だろうが3月だろうが変わんねーから。なんで変わったのってメンドクセーからさー」と聞き入れない。

さらに、「(小沢に)細かい説明はしていない」と石川が何度も小沢への「報告・了承」を否定するが、田代は脆弁を弄して、巧妙に誘導していくのだ。検察に都合のいい調書が“作文”されていく様子がマザマザと伝わってくる。

「マスコミが言う報告・了承と、ここで言ってる報告・了承は違うじゃない」

「報告・了承といっても、ガチガチに共謀で認定できるような報告・了承の中身になっていないわけだから」

「法律家であれば、ちょっと共謀の認定としてはキツイよね、というくらいの話はしたじゃない」

どうしても調書に「小沢に報告し、了承を得た」と書きたかったのだ。呆れちゃう場面は他にもある。田代は、石川に勾留中の供述を維持するよう、小沢の強制起訴をチラつかせながら、こんな具合に畳み掛けるのだ。

「小沢さんに言われて(供述を)変えたと思われる」

「世の中の人はいろいろ勘繰るから」

「(供述を)覆したら、議決は強制起訴決議になるよね」

「あなたが審査員だったらどう思う? 絶対権力者(小沢)の面目躍如ってふうに見えますよね」

「従前の供述を維持しちゃうことが一番無難だって」

「今までの話を維持している限り、(小沢は)起訴にはならないと思うんだよ」

普通の人間なら、ここまで言われたら「そんなものか」と思ってしまうだろう。

この録音記録は、検察が脅しや利益誘導による違法な取り調べを繰り返していたことを示すものだとして、小沢弁護団は石川らの供述調書はすべて任意性に疑問があると訴えている。

ジャーナリストの魚住昭氏も言う。

「検察官が執拗に供述維持を誘導しているのは明々白々で、この調書は違法に作成されたもの。そもそも小沢氏は、石川の『小沢一郎に虚偽記載を報告し、了承を得た』という調書を根拠に、検察審査会に強制起訴された。その調書が違法なのだから、『小沢無罪』が当たり前だし、こんな裁判をやっていること自体がおかしいのです」

別の司法ジャーナリストも「石川調書は陸山会事件に続いて、小沢裁判でも証拠採用されないだろう。これだけロコツに誘導している以上、任意性が認められるとは思えません」と言っている。だとすると、裁判自体が本当に前提のない空虚なものになってしまう。アホらしいの一語ではないか。

それなのに、大マスコミは相変わらず「4億円の出どころを説明しろ」とか「秘書の調書が無効でも状況証拠で小沢は有罪」とか書き立てている。感情論だけの中世の魔女狩り裁判さながらだ。

この国の腐った司法とマスコミは、今や世界の笑いものだ。





【小沢被告第2回公判(9)完】 検事と2人で「はははっ」、机を突然「ドン」

2011-10-14 20:23:02 | 小沢一郎
【小沢被告第2回公判(9)完】
検事と2人で「はははっ」、机を突然「ドン」 石川議員に不利な録音も

MSN産経ニュース 2011.10.14 18:37

  (1/4ページ)

(15:30~16:5)

《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第2回公判。元秘書の石川知裕衆院議員(1審有罪、控訴中)が取り調べの様子を「隠し録音」した音声が再生されている》

《石川議員が小沢被告に「報告」「了承」した部分についての○○検事とのやり取りだ。供述調書の表現をめぐって調整をしているようだ》

○○検事「『小沢先生から積極的な指示があったということはありませんでした』」

石川議員「『短い時間』が取れている。(調書の)4ページのところで」

○○検事「『短時間ではありましたが』と入れておけばいい?」

石川議員「できれば、3分とか時間入れてほしいですけどね」

○○検事「それは根拠ないでしょ。『短い時間でしたが、報告しました』」

《このやり取りの後、2人の笑い声が響いた。隠し録音のためだろう。○○検事の音声は、石川議員の声に比べて聞き取りづらい》

《ここで音声の再生は終了。続いて、指定弁護士が録音内容を書き起こした「反訳書」の一部を読み上げていく》

《音声のなかには、石川議員が自分にとって不利益となる事実を認めるシーンもあり、指定弁護士側はこうした発言をピックアップすることで、弁護側が主張する検察側の「威圧」「誘導」を打ち消したい考えのようだ》

  (2/4ページ)

《指定弁護士が書面を手に立ち上がり、早口で石川議員らの発言を読み上げていく》

指定弁護士「石川『あとは裁判長の判断。無罪になるわけではない』」

《続いて、指定弁護士は石川議員が笑い、それに合わせて○○検事が「ははっ」と笑う様子などを読み上げる。また、石川議員が建設会社関係者の供述内容に腹を立て、机をたたき「許せない」と発言した部分も紹介した。さらに読み上げを続ける》

指定弁護士「石川『本件と関係ない話で時間を取ってもらってすいません。外に向けて言えないが、有罪は覚悟している』」

《指定弁護士は書面を手に次々と読み上げる。口調は早く、聞き取りづらい》

指定弁護士「石川『辞職できたらしたい』、○○『うん』、石川『最高裁に行っても2年ちょっとでしょ』」

指定弁護士「石川『離党したら今後、小沢さんの所に(矛先が)向かうから離党も難しかった』」

《さらに指定弁護士は、西松建設事件の発覚で、別の秘書から政治資金収支報告書を修正した方がよいと助言されたが、石川議員が「外部に騒がれることを恐れ、修正しなかった」と発言したシーンについても紹介した》

《指定弁護士はさらに読み上げを続ける。これによる○○検事と石川議員の主な発言は以下の通りだ》

○○検事「石川さんに技術を授けて調書にした部分がある」

  (3/4ページ)

    ◇

石川議員「私にとって今日できることって何なんですかね」

○○検事「一番無難なのは従前の供述を維持しちゃうことが一番無難だって」

    ◇

石川議員「また逮捕されるのではないかとおびえて生きていますよ」

○○検事「そんな具体的な動きがあるわけじゃないからね。普通にやっておけば、そんなことにならないと思うけど」

    ◇

石川議員「今日の調書は検審(検察審査会)も見るわけですよね」

○○検事「だってそのために見るわけだから」

《指定弁護士による読み上げが終わった》

《続いて、弁護側が指定弁護士側の冒頭陳述に対し、「意見にすぎず、予断と偏見を与える」などと異議申し立てをしていることに対し、指定弁護士が反論する》

《異議申し立てがあったのは、陸山会の不動産購入について「『国民の浄財』である政治資金の使途として合理性に疑問」とした部分で、指定弁護士側は陸山会の関係団体がほかにもマンションなど複数の不動産を購入、一部に使用実態のない不動産があることなどを挙げて反論した》

指定弁護士「異議申し立てに対しては理由がないと思量します。弁護人の主張は4億円の出所に一貫性、合理性を欠いている」

《大善文男裁判長は左陪席の裁判官と話し込む。その間、弁護側にもこの反論を記した文書が渡されたが、小沢被告は紙をちらっと見て、小さくうなずいただけだった》

  (4/4ページ)

裁判長「弁護人は何かご意見がありますか」

弁護人「いま話を聞いたばかりですが、大反論したい点がございます」

《裁判長が言い終わるやいなや、弘中惇一郎弁護士が立ち上がり、指定弁護士に反論する姿勢をみせた》

弁護人「まず(陸山会が所有する)多くの不動産が使われていないというが、その証拠も出していない。証拠に基づかない反論なので、再反論したい」

《早口でまくし立てるように続ける》

弁護人「検察審査会で言っていることと、冒頭陳述の内容に乖離(かいり)があり、検審の意見を冒頭陳述に使う点にも反論したいと思います」

《大善裁判長が双方の意見について「次回の公判で判断する」と告げ、予定していた審理の終了を告げた》

裁判長「次回は元秘書の石川証人を呼び、証人尋問します」

《続けて大善裁判長は小沢被告に問いかける》

裁判長「被告も出頭していただけますね」

被告「はい。はい、わかりました」

裁判長「それでは閉廷します」

《閉廷後、小沢被告は弁護側の席に座ったまま、傍聴席で様子をうかがう報道陣をにらみつけるように凝視していた》


  【小沢被告第2回公判(1)】 「体調はどうですか」「大丈夫です…」 やつれた顔の小沢被告
  【小沢被告第2回公判(2)】 “原則論”を覆す異例の契約変更、不動産担当者「困ったな…」
  【小沢被告第2回公判(3)】 「が…、学歴ですか」 意表つく質問に証人たじたじ “無罪請負人”の狙いは?
  【小沢被告第2回公判(4)】 司法書士は「お人好しのおじいちゃん」 登記手続きめぐり「分からない」連発
  【小沢被告第2回公判(5)】 弁護側「異議あり!」連発 4億円融資めぐり法廷紛糾
  【小沢被告第2回公判(6)】 衆院内銀行の“スタンス”「立ち入った話は聞かない」 4億円融資で
  【小沢被告第2回公判(7)】 裁判所の召喚状に気づかず放置…「電話ぐらいできる」と弁護側が激怒 小沢被告はリラックス
  【小沢被告第2回公判(8)】 「小沢さんは水谷嫌い」隠し録音で石川議員が発言 小沢被告は「?」
  
【小沢被告第2回公判(9)完】 検事と2人で「はははっ」、机を突然「ドン」 石川議員に不利な録音も






【小沢被告第2回公判(8)】 「小沢さんは水谷嫌い」 隠し録音で石川議員が発言

2011-10-14 20:18:05 | 小沢一郎
【小沢被告第2回公判(8)】
「小沢さんは水谷嫌い」隠し録音で石川議員が発言 小沢被告は「?」

MSN産経ニュース 2011.10.14 17:23

  (1/4ページ)

(15:05~15:30)

《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第2回公判。30分間の休廷をはさみ、再開された。いよいよ取り調べの録音データの再生が始まる》

《小沢被告はいつもと同じように、傍聴席から向かって左側の扉から入廷。大善文男裁判長に向かって一礼して、弁護側の席に腰を下ろした》

《法廷では、検察官役の指定弁護士側が証拠請求した元秘書の石川知裕衆院議員(1審有罪、控訴中)が東京地検の任意の取り調べを「隠し録音」した音声の再生が始まった》

《昨年5月17日の○○検事(法廷では実名)の取り調べを石川議員が録音した内容のうち、まずは2分30秒から14分10秒にあたる部分の音声が再生された》

《静まりかえる法廷内。何かに隠したまま録音したせいか、法廷内には「ガサガサ」という音が響き渡る》

○○検事「よいしょ。どうですか、その後…」

石川議員「ああ、あのいろんなことがありました」

《裁判所側が、操作を間違えて再生機のボリュームを下げてしまい、突然音声が聞き取りにくくなる》

  (2/4ページ)

○○検事「…」

《再びボリュームを上げ、石川議員の話が始まる。隠し撮りのせいか、音声は聞き取りづらい》

《音声のなかで、石川議員は「もし最高裁まで争うようなことになれば、衆議院選挙に間に合わない」などと主張する》

石川議員「判決が出て、あのー、失職の可能性が高いですよね。5年でやると2回出れない」

○○検事「あれ、執行猶予期間?」

石川議員「だからそれを3年になるような努力をしないとねって」

《任期4年の衆院選の話をしているのだろう》

○○検事「情状面だからね~。うん」

石川議員「言うべきところは言って、あとは裁判官の判断に任せますよ」

《石川議員の口調は明るいように聞こえる。また、取り調べとはいえ、重々しい雰囲気ではない。2人はときおり、笑いを交えながら、話を進めていく》

石川議員「ざっくばらんな話、無罪になる訳じゃないですよね」

○○検事「補足すべき点は補足して」

石川議員「でも、自分の名誉として、びっくりしましたよ。水谷建設の件は…」

《その後、2人は、石川議員に5千万円の裏金を渡したとされる水谷建設の関係者らについての会話を行っているようだが、音がこもり、やりとりがよく聞き取れない》

○○検事「目撃者がいるから」

  (3/4ページ)

石川議員「許せないのは、水谷の××(法廷では実名)」

《突然、机をたたくような音が聞こえる。石川議員の声がよりいっそう大きくなる》

○○検事「■■(同)は石川さんを接待したと言っていたが、××さんは石川さんはいなかったと言っている」

《その後、○○検事の声が流れるが、その内容までは聞き取れない》

石川議員「小沢さんが1億もらうかなあ」

《また検事の声。だが、聞き取れず…》

石川議員「小沢さんは水谷(建設)が嫌いですからね」

○○検事「当時からその危機感があったのかな」

《「水谷嫌い」発言に、音声を聞いていた小沢被告は、首をかしげるようなしぐさを見せた》

《音声では、石川議員と○○検事が、別の建設会社からの現金のやりとりについて話をしている。複数の建設会社の名前と金額が漏れ聞こえるが、音がこもって詳細は分からない》

石川議員「なんで5千万円もらってるって、執拗に言っているのか分からない。私からすると固められているのかなって。印象の薄い顔だったので。だいたい5千万円もの受け渡しを、『石川、おれがいけなくなったから、お前行け』なんて、言いますかね」

○○検事「検察の証拠としては、全体としては否認するから、(関係者の)証人尋問もすると思うんだよ」

  (4/4ページ)

《続いて、録音データのうち、3時間30分から3時間36分にあたる部分のやりとりが再生される》

《沈黙の後、○○検事が供述調書らしきものを読み上げる。平成16年の政治資金収支報告書についての石川議員の発言内容の確認をしているようだ》

○○検事「うんうん。でも、そこは具体的な話してないから、あのー、12月だろうが3月だろうが変わんねーからさ。また変わると、なんでじゃあ変わったのってなっちゃうからさー。めんどくせーからさ。うん」

石川議員「…分かりました。なんか忸怩(じくじ)たる思いが…まあまあ仕方ないです」

《供述調書の内容の変更を迫る石川議員に対し、○○検事が発言内容を変えないよう説得しているように思える》

《さらに、3時間57分37秒からの音声の再生された。虚偽記載の動機について話をしているのだろうか。聞き取れない部分が多いが、次のような内容だ》

○○検事「本人分からないから表に出せないのかなと思う?」

石川議員「…」

○○検事「自分で言うのもなんだけど、うまい表現だと思っているよ」

石川議員「私自身はどういう疑問も持ってないです」

○○検事「こんな漠然とした理由で金を隠すかって。簿外の金で隠す必要もない金かもしれないじゃない」

石川議員「これも水掛け論になっちゃんうんですよね」

《沈黙の後、検事が再び調書のようなものの読み上げを始める》


  【小沢被告第2回公判(1)】 「体調はどうですか」「大丈夫です…」 やつれた顔の小沢被告
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【小沢被告第2回公判(9)完】 検事と2人で「はははっ」、机を突然「ドン」 石川議員に不利な録音も






【小沢被告第2回公判(7)】 裁判所の召喚状に気づかず放置…

2011-10-14 20:14:14 | 小沢一郎
【小沢被告第2回公判(7)】
裁判所の召喚状に気づかず放置…「電話ぐらいできる」と弁護側が激怒 小沢被告はリラックス

MSN産経ニュース 2011.10.14 16:26

  (1/2ページ)

(14:30~14:40)

《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第2回公判。陸山会に融資した銀行の元支店長への弁護側の証人尋問が終わり、検察官役の指定弁護士が再尋問する》

指定弁護士「1点、お伺いします。裁判所からの呼び出しですが、なかなか届かなかったということですが」

証人「知っています」

指定弁護士「どのような事情で?」

証人「名古屋に単身赴任しておりまして、そこに届いていました。郵便受けには公共料金のお知らせくらいしか入ってきませんので、月1回くらいしか確認しません。1度召喚状が届きましたが、(郵便局の)留め置き期間が過ぎてしまいました。そこで、再び郵送してもらって確認しました」

指定弁護士「弁護人が先ほど、通知をしたが、なかなか返事がなかったと言っていましたが、同じような理由ではないですか?」

証人「そうです」

指定弁護士「気付いたのはいつですか」

証人「10月上旬です」

指定弁護士「私があなたから聞いたとき、『昨日気付いた』と言っていましたが」

証人「はい」

《元支店長のこの証言に対し“カミソリ”の異名を持つ弘中惇一郎弁護士がふたたび襲いかかる》

  (2/2ページ)

弁護人「紙には電話番号も書いてあったでしょう」

証人「はい」

弁護人「そうであれば、連絡くらいはできたんじゃないですか」

証人「はい」

弁護人「連絡しませんでしたね」

証人「はい」

《続いて、裁判官からの質問が行われた。左陪席の男性裁判官は元支店長に陸山会への融資時の金利を確認した》

証人「短期プライムレートから0.5%を引いた1.125%ということです」

裁判官「(平成16年)10月29日に今回の陸山会の口座に関係団体から多数のお金が移動していますが、これは承知していますか」

証人「はい」

裁判官「振り込みの場所や人は分かりますか?」

証人「出金ですか、入金ですか?」

裁判官「いや、出金は他の金融機関もあるでしょう。振り込みです」

証人「分かりません」

裁判官「支店の窓口でやったということでは?」

証人「分かりません」

《右陪席の裁判官が小沢被告と会った場面について確認。これで元支店長への証人尋問が終了した》

《大善文男裁判長が休廷を告げた。再開は午後3時5分からで、いよいよ石川知裕衆院議員が取り調べの様子を「隠し録音」した音声が再生される予定だ》

《小沢被告は休廷が告げられると、リラックスした様子で弁護団と会話を交わし、笑顔を見せた。スーツの胸元を持ってあおいだ。暑かったのだろうか》


  【小沢被告第2回公判(1)】 「体調はどうですか」「大丈夫です…」 やつれた顔の小沢被告
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  【小沢被告第2回公判(8)】 「小沢さんは水谷嫌い」隠し録音で石川議員が発言 小沢被告は「?」
  
【小沢被告第2回公判(9)完】 検事と2人で「はははっ」、机を突然「ドン」 石川議員に不利な録音も






【小沢被告第2回公判(6)】 衆院内銀行の“スタンス”「立ち入った話は聞かない」

2011-10-14 20:10:23 | 小沢一郎
【小沢被告第2回公判(6)】
衆院内銀行の“スタンス”「立ち入った話は聞かない」 4億円融資で

MSN産経ニュース 2011.10.14 16:12

  (1/4ページ)

(14:00~14:30)

《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第2回公判は、土地代の支払い直前に、陸山会に4億円を融資した銀行の元支店長に対する、検察官役の指定弁護士による証人尋問が続いている》

《陸山会の預金の出入記録が場内の大型モニターに映し出され、指定弁護士は元支店長に一つ一つの記載の意味を尋ねていく。融資契約から1年後の平成17年10月、融資担保の半分にあたる定期預金2億円が解約され、利息約9万円が陸山会口座に入金されたことについて質問する》

指定弁護士「(利息を)陸山会の口座に入れたのは、銀行側の独断ですか」

証人「お客さまの了解…。指示によります」

指定弁護士「お客とは」

証人「陸山会です」

《政治資金収支報告書に記載されていない資金の移動の主体が、小沢被告個人ではなく陸山会であることを強調する指定弁護士側。借り入れは小沢被告名義だが、実質的な帰属先は、収支報告書への記載義務のある「陸山会」にあったと印象付けたいようだ》

《ここで弁護士が代わり、ここまでの質問について補足の確認を行う》

指定弁護士「政治団体、資金管理団体に融資することに、ためらいや躊躇(ちゅうしょ)はありますか」

  (2/4ページ)

証人「ないです」

指定弁護士「小沢さんへの融資と陸山会への融資、どちらが好ましいですか」

《弘中淳一郎弁護士が立ち上がる》

弁護人「質問の趣旨が分からないし、『好ましい』という抽象的な言葉の意味が…」

《大善文男裁判長は質問し直すよう促す》

指定弁護士「どうして陸山会ではなく、小沢さん名義で借り受けたのか、と思いませんでしたか」

証人「預金を担保にするということだったので、衆議院支店では立ち入って聞かないスタンスだった」

《ここで指定弁護士側の主尋問が終わり、弁護側の反対尋問に移る。小沢弁護団を率いる弘中弁護士が立ち上がり、午前と同様に証人の『最終学歴確認』から質問を開始。続けて“詰問口調”で元支局長に尋ねていく》

弁護人「指定弁護士と尋問の打ち合わせをしていますね。いつ、どのくらいしましたか」

証人「10月5日に、1回、1時間弱でした」

弁護人「弁護側からも証人テストをしたい、と9月に連絡をしましたが、応じましたか」

証人「いいえ」

弁護人「私たちには返事すらしなかった。片方とだけ打ち合わせをした理由は?」

証人「証人としての請求は指定弁護士から受けた、と理解しています」

弁護人「誰かと相談しましたか」

証人「会社の顧問弁護士と相談しました」

  (3/4ページ)

《弘中弁護士は、顧問弁護士の下の名前まで細かく確認。元支店長は反対尋問から、にわかに緊張が増した様子で、返答までに沈黙する時間も長い》

《ようやく事件についての質問に移る。弁護側は冒頭陳述で、元秘書の石川知裕衆院議員(1審で有罪、控訴中)について「政治団体の経理事務担当者だが、小沢被告の私設秘書としての『二面性』もある」と強調。小沢被告からの4億円について、経理担当者の立場ではなく秘書として受け取ったため、陸山会の政治資金収支報告書には記載する必要がない、と主張している》

弁護人「石川さんが融資を申し込みましたね。小沢さんの秘書として来たんですか」

証人「はい」

弁護人「陸山会の経理担当者と言っていましたか」

証人「覚えていません」

弁護人「聞いた記憶はないということですね」

証人「はい」

弁護人「『今日は陸山会の経理担当として来た』などと説明はありましたか」

証人「なかったと思います」

弁護人「では、陸山会が定期預金を担保として提供する意向を、どうやって確認したんですか。融資までに確認していないんですか」

証人「確認していません」

《腕を組んだりほおに手を当てたりして質問を続けていた弘中弁護士の声が一段高くなる》

  (4/4ページ)

弁護人「ほお。権利者の意向を確認せずに融資をするんですか」

証人「石川秘書から『陸山会の会計担当者』という文言はなかったが、今までも石川さんは陸山会の会計窓口だった。当然陸山会としての申し出だと思いました」

《不動産売買の決済が銀行支店内で行われたことなどを確認した後、融資が行われた時間について質問する》

《土地購入の支払いが行われた16年10月29日、土地購入が午前に行われた一方、4億円の銀行融資は午後に行われており、「土地購入代金の原資になりえない」との指摘がある》

弁護人「前日の28日の夕方に融資申し込みがあり、29日の午前10時までに融資が実行可能と思っていましたか」

証人「思いました」

弁護人「なぜですか」

証人「窓口は10時からですが、事務は8時から可能です。書類をもらえれば、実行可能だと思います」

弁護人「小沢さん側の提出が遅れて午後になったのですか」

証人「はい」

《弘中弁護士は、元支店長が社内の別の担当者とも話をして「定期預金を担保に小沢被告が借り入れし、陸山会に転貸する」スキームには問題がない、との返答を受けていたことについても確認した。小沢被告は終始、無表情を貫いている》


  【小沢被告第2回公判(1)】 「体調はどうですか」「大丈夫です…」 やつれた顔の小沢被告
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【小沢被告第2回公判(5)】 弁護側「異議あり!」連発 4億円融資めぐり法廷紛糾

2011-10-14 20:04:24 | 小沢一郎
【小沢被告第2回公判(5)】
弁護側「異議あり!」連発 4億円融資めぐり法廷紛糾

MSN産経ニュース 2011.10.14 16:02

  (1/5ページ)

(13:28~14:00)

《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第2回公判は休憩をはさみ再開した。陸山会に小沢被告名義で4億円を貸し付けた銀行の元支店長の男性の証人尋問が始まる》

裁判長「被告に入廷してもらってください」

《大善文男裁判長が指示すると、小沢被告が指定弁護士の後ろのドアから入廷した。足取りはしっかりしており、疲れもなさそうだ》

裁判長「それでは開廷します。証人に入ってもらってください」

《大善裁判長に促され、黒っぽいスーツ姿の白髪の男性が入廷する。陸山会に4億円を融資した大手銀行の国会内の支店で当時、支店長を務めていた男性だ。指定弁護士の要請で証人として出廷することになった。定期預金を担保に新たに4億円を借り入れる不自然さを印象づけたい考えとみられる》

《大善裁判長が名前などを確認した後、指定弁護士による質問が始まる》

指定弁護士「いつから支店長を務めていましたか」

証人「平成16年4月から17年11月末までです」

指定弁護士「支店では16年10月29日に4億円を融資しているが、あなたは関与しているか」

証人「はい」

指定弁護士「融資の申し込みは誰がどこで受けましたか」

証人「16年10月28日に石川(知裕)秘書から支店の応接で受けました」

指定弁護士「あなたも立ち会った?」

証人「はい」

指定弁護士「記録にも残っていますか」

証人「はい」

《証人は指定弁護士の質問によどみなく答える。小沢被告は午前中の様子と変わらず、前方の一点を見据えている。指定弁護士は証拠として提出した銀行内の資料を示したうえで、質問を続ける》

  (2/5ページ)

指定弁護士「甲213号証の資料1です。これはなんですか」

証人「支店長日誌です」

指定弁護士「予定を記載するのか、結果を記載するのか」

証人「結果を記載します」

《別の証拠を取り出す》

指定弁護士「次に資料2を示します。これは何ですか」

証人「課員の週間スケジュールです」

指定弁護士「次に資料3です。これはなんですか」

証人「役責日誌です」

指定弁護士「役責とは誰ですか」

証人「(書類の)上に押印している私を含めた5人です」

指定弁護士「ここから対応者が分かりますか」

証人「私とマネジャーが対応したことがわかります」

指定弁護士「10月28日ですか」

証人「はい」

指定弁護士「資料2では?」

証人「『10月28日』の下の方に、小沢一郎事務所と記載がありますので分かります」

指定弁護士「内容は?」

証人「預金担保で4億円の融資の申し込みがあったことが分かります」

指定弁護士「申し込んだのは、石川(知裕)さんですか」

証人「はい。『小沢事務所 石川秘書』とあるので分かります」

指定弁護士「ここから(面会した)時間まで分かりますか」

証人「週間日誌の下の方に記載してあるので、午後の遅い時間だと思います」

《指定弁護士は融資の申込日を確認した後、当時の詳細な経緯を質問する》

指定弁護士「融資の申し込みがあったとき、借り入れるのは誰ということになっていましたか」

証人「小沢先生です」

指定弁護士「何に使うと言っていましたか」

証人「陸山会が世田谷に秘書寮のための土地を購入するということで、陸山会に転貸しすると」

指定弁護士「今の話だと陸山会に融資をしてもいいと思うが、銀行は陸山会への融資には消極的だった」

  (3/5ページ)

証人「いいえ」

指定弁護士「過去にも銀行が、陸山会に融資したことはありますね」

証人「はい」

指定弁護士「では銀行側から持ちかけた…」

《指定弁護士の質問を遮り、弁護人席から鋭い声が飛ぶ。“カミソリ”の異名を持つ弘中惇一郎弁護士だ》

弁護人「それは誘導だと思う!」

《法廷内のやりとりが一瞬途絶え、しんとした空気が流れたが、指定弁護士は気を取り直して、質問を続ける》

指定弁護士「えー、質問を変えますが、小沢先生の借り入れにするというのは誰の意向だった?」

証人「石川秘書からの申し出です」

指定弁護士「融資は何を担保に?」

証人「陸山会の定期預金です」

指定弁護士「融資の申し込みがあったとき、定期預金はあった?」

証人「なかった」

指定弁護士「改めて定期預金を組むことで融資を申し込むということか」

証人「はい」

指定弁護士「陸山会に転貸しする前に、(4億円の)資金を用意できるということだったのか」

証人「はい」

指定弁護士「土地の代金は用意できるのに、わざわざ融資を受ける説明はありましたか」

証人「ないです」

指定弁護士「その融資の申し込みをする理由はなんだと思いましたか」

《質問が終わるや否や、再び弘中弁護士が怒声を飛ばす》

弁護人「意見を聞くのは意味がないと思うが」

《たまらず指定弁護士が反論する》

指定弁護士「申し込みを受けた当時の意見を聞いているだけです」

裁判長「異議を棄却します」

《裁判長が異議を退け、審議が再開すると思いきや、再び弘中弁護士がかみついた》

証人「以前(別の)融資の稟議書を見た際に、世間的…」

弁護人「異議があります! 稟議書の内容は伝聞であり、不適切だ!」

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指定弁護士「証人が直接見たものであり、伝聞ではない」

弁護人「書かれたものを証拠にしないと!」

《指定弁護士と弁護人の激しいやりとりに、質疑は一時中断。たまらず大善裁判長が「議論がかみ合っていない」と、両者をとりなし、質問を再開させた》

指定弁護士「(定期預金を担保に融資を受けるという)その申し込みを受けたとき、どのような考えを持ちましたか」

証人「以前の(銀行内の)稟議書に『(陸山会は)世間的な影響を考えて、融資金で購入する』という記載があったので、今回も同じ理由かなと思いました」

《元支店長は銀行内の引き継ぎ文書に、陸山会が土地を購入する際、「世間的な影響を考慮して」融資金を使うとの記載があったと説明した。これは陸山会がマンションなどの不動産購入のたびに、複雑な資金操作を行っていたことを示唆する内容だ》

《これに対し、再び弘中弁護士が吠える》

弁護人「稟議書の内容は伝聞だ!」

指定弁護士「記載はあった。その内容を証人が実際に見て、そう考えたという『事実』だ」

《裁判長が左陪席の裁判官と何か短いやりとりをする》

裁判長「異議を棄却します」

《双方のやりとりが落ち着き、具体的な融資の内容や手続きに話題が移る》

指定弁護士「返済期限はどのようなものだった?」

証人「2年ぐらいで、というものだった」

指定弁護士「現実的には2年だったが、申し込みの時は1年だった?」

証人「はい」

指定弁護士「銀行側の決済権限は誰だった」

証人「私です」

指定弁護士「申し込みの際は即答した」

証人「していません」

指定弁護士「どのように答えた」

証人「『後ほどご連絡します』と言って帰ってもらいました」

  (5/5ページ)

指定弁護士「その後、どういう協議をしましたか」

証人「支店で協議してクレジットオフィサーに相談しました」

指定弁護士「クレジットオフィサーとは?」

証人「融資に助言、アドバイスする人間です」

指定弁護士「なぜ相談した」

証人「スキームに問題があるかどうか、第三者的な意見を聞きたかった」

指定弁護士「問題はなかったか」

証人「なかった」

《次に指定弁護士は小沢被告が融資について知っていたかどうかについて、小沢被告の押印と署名がある融資申込書について質問を移す》

指定弁護士「これは融資申込書ですね」

証人「はい」

指定弁護士「小沢さんの押印ですね」

証人「はい」

指定弁護士「あなたの目の前で小沢さんが書いたもの?」

証人「違います」

指定弁護士「あなたは融資について小沢先生に確認した?」

証人「時期は覚えていないが、小沢先生に会った時に『融資をご利用いただきまして』と話した」

指定弁護士「小沢先生は何と」

証人「『お、おう』と」

指定弁護士「どういう意味だと理解した?」

証人「融資について知っているということだと理解しました」

《弁護士同士の激しい対立のなか、元支店長への質問が続く》



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【小沢被告第2回公判(4)】 司法書士は「お人好しのおじいちゃん」

2011-10-14 19:57:37 | 小沢一郎
【小沢被告第2回公判(4)】
司法書士は「お人好しのおじいちゃん」 登記手続きめぐり「分からない」連発

MSN産経ニュース 2011.10.14 14:09

  (1/4ページ)

(11:00~11:30)

《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第2回公判は、土地の売買を仲介した不動産会社の男性社員に対する弁護側の証人尋問が続いている》

《小沢被告は弁護側の席に座り、無表情のまま、微動だにしない》

《弁護団を率いる弘中惇一郎弁護士は、担当者の男性に土地売却の経緯について尋ねていく》

弁護人「何のためのアパートか聞いていますか」

証人「断定した話ではないですが、小沢さんの元で勉強したり仕事をする人のためのアパートを用意してあげられたらと言っていました」

弁護人「それ以外は?」

証人「聞いていません」

弁護人「陸山会ではなく小沢さんが必要としてる話は聞きましたか」

証人「聞いていません」

《弘中弁護士は、担当者の男性が、大久保隆規元秘書、石川知裕衆院議員(ともに1審有罪、控訴中)らから連絡を受け、土地を仲介する際の社内でのやりとりや、司法書士とのやりとりなどを細かく質問している》

弁護人「10月の最初に(陸山会側から土地を探しているという)連絡を受けた?」

証人「はい」

弁護人「課長に上げて指示を仰いだ?」

証人「しました」

弁護人「課内で検討は?」

証人「上司に相談して、最終的には上司からの指示に従いました」

《弘中弁護士は、次に契約内容を変更する際のやりとりを尋ねる》

弁護人「契約の一部変更の申し出を(陸山会側から)受けたのは証人ですか」

証人「曖昧ですが、私か上司です」

弁護人「契約の一部変更については、社内で細かく検討しますか」

証人「細かくします」

弁護人「(土地を所有する)不動産会社にも相談しましたか」

証人「相談したと思います」

  (2/4ページ)

《弘中弁護士は、仲介会社の書類の確認に厳しい基準があることなどを確認する》

《続いて、弘中弁護士は、陸山会と不動産会社の間で結んだ「仮登記の委任状」を担当者の男性に見せる》

弁護人「(委任状には)平成16年10月5日に売買予約と書いていますね」

証人「この書類については分かりません。司法書士に聞いてもらわないと…」

《続いて、弘中弁護士は担当者の男性も立ち会った10月29日の決済の様子について尋ねる》

弁護人「(10月29日は)どこで行われましたか」

証人「国会の近くの銀行です」

弁護人「誰がいましたか」

証人「小沢さんの方(の担当者)は石川さんだったと思います。あと何人かいました。不動産会社側は、経理のおばちゃんと担当の男性がいて、私と司法書士の先生と、銀行の方がちょくちょく出入りしていました」

弁護人「銀行のどこで行いましたか」

証人「応接室みたいなところです」

弁護人「広さはどれくらいですか」

証人「狭いと思いました。6畳くらいだったと」

弁護人「全員のやりとりは、確認できる状況でしたか」

証人「それぞれにやることがあったので、見てないかもしれませんが、見ようと思えば見られる状況でした」

弁護人「その場で決済の方法を確認して銀行送金をする、という方法にしましたね」

証人「現金じゃなくて、そうですね」

弁護人「間違いなく金が入ったことは確認しましたか」

証人「不動産会社の(経理担当の)おばちゃんが電話で確認していました」

《弘中弁護士は続いて、登記のやりとりについて質問する》

弁護人「本登記のやりとりはしていないですか」

証人「私は分かりません」

弁護人「本登記はどうやって確認しましたか」

証人「不動産会社の会話の中で、終わったということを聞きました」

  (3/4ページ)

弁護人「陸山会には確認していないのですか」

証人「私はしていないです。司法書士からは連絡が入っていると思います」

弁護人「不動産の仕事でうその登記内容とか、虚偽の登記をすると刑罰に処せられることを知っていましたか」

証人「分かりません」

弁護人「司法書士から、こういう登記はまずいと聞いたことがありますか」

証人「ありません」

《弁護側は初公判で、不動産取引の適法性を繰り返し主張している。司法書士というプロが手続きを「適法」と判断したことを強調したい狙いのようだ》

弁護人「司法書士はどんな人ですか」

証人「お人好しのおじいちゃんという感じです」

弁護人「以上です」

《弘中弁護士の証人尋問が終了した。ここで指定弁護士の1人が「1点だけ」と立ち上がり、再び、証人に質問する》

指定弁護士「今問題になっている土地の移転登記ですが、平成17年1月7日に売買と記載されています。あなたは売買が1月7日であるというふうにお考えでしょうか」

《証人が黙っていると、指定弁護士が再度、同じ質問を証人にぶつけた》

《弁護人の1人が「異議がある」と立ち上がる。「証人には法的な評価ができない」と質問の却下を求める》

《一方、指定弁護士は「認識を聞いているだけだ」と主張し、質問が認められる》

指定弁護士「あなたの経験に照らして1月7日に売買があったと思いますか」

証人「僕の認識ですと、売買は(売買契約書を交わした)10月5日だと考えています」

《代金を完済した「10月29日」とする回答を期待していたのだろうか。指定弁護士は証人にもう一度同じ質問をするが、再び「10月5日」と回答したため、尋問を終えた》

《弘中弁護士が再度質問する》

  (4/4ページ)

弁護人「検察の調べの中で、あなたが石川議員から聞いたことということで、小沢さん本人が『犬の散歩中に土地を見て、いいと思った』と言った、という話がありましたが、そう聞いていますか」

証人「私は聞いていません」

弁護人「あなたが聞いていないということは、調書は事実に反するということですか」

証人「聞かれたときにうろ覚えの内容を『そうですね』と言ったかもしれないが、私自身はその話は聞いていません」

《弘中弁護士は念押しをするように、証人に再度同じ内容を質問。同じ回答を引き出したうえで、尋問を終える》

《続いて傍聴席から向かって右側の裁判官が証人に質問する》

裁判官「陸山会から登記を遅らせてほしいと連絡をしてきたのは、石川さんですか、大久保さんですか」

証人「はっきりと覚えていませんが、大久保さんだと思います」

《その後、裁判官は、「登記を年明けにしてほしい」と頼まれた証人に、なぜ遅らせる理由を聞かなかったのか尋ねる。証人は黙り込んでしまい、裁判官が「質問の意味が分かりますか」と尋ねる。証人はいらついた様子で「司法書士に任せていたので…」などと答えた》

《続いて大善文男裁判長が質問する》

裁判長「当初、大久保さんと思われる人から『引き渡しを延ばしてほしい』と言われたんですか? それとも登記を?」

証人「どっちかというわけではなく、全体を延ばしてほしいと言われ、登記と残金決済が別だということを大久保さんも知らなかったんだと思います。不動産会社に相談したら、全体はだめ、お金は回収したいということだったので、では登記だけ、残金決済は10月29日に、ということになりました。登記は延ばしてほしいということになりました」

《証人は上司に報告後、司法書士に相談し、登記を延ばすことになったと話した》

《証人尋問が終わり、証人が退廷する。小沢被告は証人に向かって小さく会釈した》

《大善裁判長が休廷を告げる。午後1時半に再開し、陸山会への融資などを担当した銀行の元支店長が証人として出廷する》



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