心霊ムックにまつわる怪異談

メール投稿の蔵出しです。投稿者はキャスパーちゃん。

事の発端は、コンビニで見かけたDVD付きの雑誌『○○○○』でした。
よく 怪奇系の雑誌をみて「たたられる」とか言う人がいますが、基本的に私は
信じない人です。
でも今回は、その雑誌から何となく変な感じを覚えたのと、2年程前の体験を思い出したからでした。

『○○○○』はオフセット製版ですが、始めは全編カラー・DVD付きではあるもの
のホチキス製版でした。
(これは山口さんのほうが詳しいことと思います)
その1冊目、『○○○(ってタイトルだったと)』を買ったときでした。たいしてビビリもせず、新しい都市伝説の蒐集として買ったのですが、まあ内容は・・・面白いけどやらせっぽい、ホラーにゴシップ週刊誌があるならこんな?みたいな印象でした。
普段ならまあこんなもんよ、とムーでも見るようにうっちゃっておく(オイ)ん
ですが、この本は少し違っていました。
掲載されている写真がとにかく厭なのです。なんかおぞましいというか、忌まわ
しいというか・・・
DVDの内容抜粋からも同じような印象を受け、しかもDVDには本誌未掲載のもっと
ヤバイ画像があるときた。
『これは・・・やばい物なんちゃうやろか・・・』
咄嗟にそう思いました。
(※一番やばそうに思ったのは、DVD収録の心霊写真、それから『呪いの映像』と
やらですかね。後者は米のシリアル・キラー、ジョン・ウェイン・ゲイシーを想起させる映像も入っていたりして、作ったやつは考えてるな、悪趣味っつーか人をやな気分にさせるのが上手いわと考えたっす)

さて、私がその本を買った頃ってのは、おりしも大学が冬休みに入るところであ
りました。私はその頃、休みになるとよく友達の何人か(全員♂、同じ大学の4人)と集まって遊んでいました。
オカルトや妖怪についても興味を持ってる奴等だったので、その本をあまり長い間手元に置いておきたくなくなった私は今度 そいつらと遊ぶとき、ちょうど良いから誰かにあげてしまおう・・・そう思っていました。
ところが、です。
そう考えてから、急に遊ぶ予定が立ち行かなくなりました。メンバーの誰かに急な用事が入って欠け、同時に予定も流れるようになったのです。

予定を空けていたのにバイトの急なシフトが入る、それも絶対大丈夫な日を選ん
でいたはずなのに。
それが3度ほど続いたとき、さすがに気持ちが悪くなりました。
こんな事は今まで無かったのに。あの本を譲ろうかと思ってからは。
『まさか・・・私の元を離れたない言う訳ちゃうやろな・・・』
馬鹿馬鹿しい、んな実録ホラー物にありがちな事があるわけないやろ、そう思っ
て私はすぐに考えるのを止めました。
そして、また次の予定を立てました。今度こそは何としてでも会って、雑誌を渡
すんだと考えて。
他県の友人も交えて遊ぶ約束をした日の前日、私は見納めにと雑誌を読み返して
から休みました。
その夜、私はひどくうなされて目を覚ましました。頭が重いし痛いし、首や胸が
圧迫されているようで・・・
慌てて電気をつけて起き上がると、枕もとにあの雑誌があるのが分かりました。
枕もとに置いたっけ? と思いながらも、私は動揺を抑えられませんでした。
今まで抱いてきていた疑念が確信に変わった気がしました。
私はとりあえず枕もとから足元に雑誌をやって、兎に角休もうとしましたが
空気が重くてとても眠れません。ずっと気分が悪いままです。
『そうや、仏さんや・・・!』
何とかしようと考えていた私の脳裏に、あるものが浮かびました。
それは学研から出ている密教の本で、赤い表紙に同じく真っ赤な愛染明王の写真
が大きく掲載されているものでした。
私は布団から這い出し、その本を手にとって、それをクリスチャンよろしく胸に
抱いて寝たのです。
不思議と、それからはすぐに寝付くことが出来ました。
朝、起きて出かける準備をしていると、携帯に連絡が入りました。またメンバー
が2人欠けたという知らせでした・・・
もう大体予想がついていたので、私は「とにかく行くから」と伝えて、待ち合わ
せ場所に向かいました。
私は休んでしまったメンバー以外に今までの一部始終を話しました。信じてもら
えなくてもいいと思いながら。
(実際私が聞き手だったら、信じていなかったと思います)

委細を話し、雑誌は友達がもらってくれることになりましたが、DVDは気持ちが悪
いから捨てようということになりました。
念には念を入れて、ディスクを割ることにしたのですが。薄い雑誌の付録なので、割れにくいように作ってあるのか、かなり柔らかく曲がるばかり。
最終的に、カッターでスジを入れてから友達が力任せに割ると、はずみで飛んだ鋭利な破片が下まぶたを直撃・・・眼球まで、数cmなかったように思います。

そんな体験をしたのが2年程前。
未だにこのシリーズ出てたんだ~、とか思いながら立ち読みしようと手に取りま
したが、本を見て感じたのは、1冊目よりもさらに増した厭な感じでした。
守護霊の件により、そういう感覚に多少鋭敏になったために感じたのですが、
『これは・・・前より何か、やばなっとる・・・;』
厭な予感がむちゃくちゃしました。が、中を熟読したくて・・・結局、買っちゃ
いました(爆)
とはいえ、痛い目に遭ってるんで捨てる気満々、金をドブに捨てる気持ちで買っ
てましたが。
しかし、初めにその本をコンビニで見たときに思った厭な感じは、やはり『危険
信号』だったようで・・・購入を決めて手に取ったら、『後ろの人』が怒っているのが分かりました・・・


ちなみに自分的には、あの本 内容は薄っぺらさ2割増、忌まわしさは5割増、
みたいな感じでした(爆)。つー訳で内容的に目に付くものは無かったんですが。
読後は何だか部屋の空気が重く、冷たいように感じました。
不思議なことに、日が落ちるとなおのこと、その雰囲気が強くなっていきます。
守護霊の件があってから、「妙だな」と思った時は『気配を見る』ようにしてい
るんですが、横に置いた雑誌の辺りから奇妙な気配がこちらに迫っているのを感じました。(具体的に言いますと、青黒いもやや霧のようなものが私に向かって触手を伸ばしている感じです)

私には霊感の強い友達(Sさん(仮)♀)、見えるわけではないが霊的なものに敏感
な友達(Kさん(仮)♀)がいます。
彼女らにメールで委細を伝えると、まず「あの本買ったの!?」と言われてしま
いました。
コンビニで出たばかりだったので、2人とも存在は知っていたようですが、2人ともとても手に取る気になれなかったそうです・・・忌まわしくて。霊感の強い友人曰く、「遠目にも『変なもの』が渦巻いている気がした。気持ち
が悪くて、近づけたもんじゃない」・・・
さらには
「部屋をちょっと覗いてみたけど・・・君の部屋、すごい事になってるよ! 変
な物が沢山いる!」
彼女は霊視めいたものが少しはできるので、私よりもっと部屋の状況が分かった
のでしょう。
言えるのは、あの本が確実に『何か』を引き寄せており、私の部屋はその影響下
にある事。更に、私の部屋と彼女らの部屋を繋げているメールを介して、私の部屋にいる『何か』が彼女らの部屋まで伝播しているという事・・・
その日は2人の友人に「とにかくその本捨てろ」と言われて終わりました;
1日でポイかー、もったいねぇな~とか思いながらその日は就寝しました。
2年前のようにうなされることも無く、朝までぐっすりと(笑)。
朝はえらくスッキリ目が覚めて、部屋の雰囲気も夜とは比べ物にならないぐらい
明るかったのを覚えています。

その日、友人から「どうだった?」とメールがありました。「いや~バッチリ寝れた」と返すと、彼女は「マジで?」と聞き返してきました。友人曰く、あまりにも妙な物がメールを介して伝わってきたので、心配になって夜中にもう一度部屋を覗いたのだそうです。
彼女が私の部屋で見たものは・・・溢れんばかりの青白い人、人、人・・・それが狭い部屋の中にひしめき、飛び交い、蠢きあっている光景・・・
「よく、あんな所で寝れたねぇ・・・」そう、友人に言われてしまいました。友人2人とも、その晩は『妙なもの』に悩まされつづけたそうで、Sさんは一晩追い払いどおし、Kさんは「何かにかかとやくるぶし辺りを噛まれた!」
と・・・
私が休むことが出来たのは、ひとえに『後ろの人』達のお陰だったのでしょう。
彼女ら曰く、「君の後ろの人は、忠義に溢れてて好戦的だから大丈夫だったんだ
よ」との事でした。
・・・分からなくもないですw 一度書きましたが、鎧武者ですもんねぇ、うち
の後ろの人。
************
以上が、あの雑誌にまつわる私の体験の一部始終です。
さて、私はその雑誌を処分しました。つーても、清めるとかでなしにコンビニの
ゴミ箱に突っ込んだだけですが。
DVDと雑誌の分別はしときゃよかった(言ってる場合か?)

また、
> 実を言うと、先週同じような話の体験が別の人から来たのです。
> どうも、本自体は違うようですが、なんか妙な一致点がありました。
との事ですが。日本には「怪を語れば怪に至る」という言葉があります。まぁ、百物語とかの事です
けど。
それを踏まえて勝手に分析させていただきますと、
雑誌のジャンル上仕方が無いのかもしれませんが、ああいう雑誌は
話題作りのために、とにかく何でもやってまえ~・・・と言うことをしてはいけ
ないんじゃないかと思います。
怪を語れば怪に至る。怪に怪が寄ってくる。更に、澱んだものに怪は集まる。
ただでさえも集まりやすいものに、邪念が入ればさらに余計な邪念を呼ぶことに
なるのは間違いないわけで・・・

ホラーなネタとして見れば、面白いんすけどね(←懲りてない(爆)
女の子の友人含めまして、うちら3人にはどうやら『後ろの人』がいるようで、
一度掲示板に書いてから更に面白いことになっていますし(笑)

分からないこと、補足等ありましたら、随時連絡をください。


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