備忘録として

タイトルのまま

The Holiday

2009-08-07 23:20:16 | 映画

今週初め、ケイト・ウィンスレット(Iris)とキャメロン・ディアズ(Amanda)主演の恋愛映画をMoviePlus(ケーブルテレビ)で観た。ケイト・ウィンスレットは1997年のジェームズ・キャメロン監督“タイタニック”の時は、小太りで悲劇のヒロインとしての魅力に欠け、配役ミスだと思ったが、この映画の彼女は魅力的だった。今年、彼女は“The Reader(愛を読むひと)“(未見)でアカデミー主演女優賞を取ったように、その後さらに成長したのだろう。
ロンドン郊外とLAに住む見ず知らずの二人の女性が、失恋の傷を癒すために、お互いの家をクリスマス休暇中交換するというもので、それぞれの休暇先で新しい出会い(a "meet cute")がある。Amandaの相手はジュード・ローで、奥さんと死別し二人の子供を育てているという設定は同情票稼ぎが見え見えで、かっこ良すぎる。Irisの相手のジャック・ブラックはIrisと同じく不誠実な恋人と別れ、同じ境遇で引かれあうという設定が安易すぎる。
二人の新しい恋より、昔オスカーを受賞した老いた脚本家が良かった。彼は歩行器なしでは歩けず世間から隠遁した生活を送っていたが、Irisによって心を開いていく。この老人が、“Here’s looking at you, kid.”(邦訳では、“君の瞳に乾杯”という名訳で有名)の映画“カサブランカ”の名セリフを考えたという設定になっている。その他、ニューシネマパラダイスが流れたり、ダスティン・ホフマンが通りすがりに出てきたり、遊びが満載だった。
The Holiday(2006)監督:ナンシー・メイヤーズ 出演:キャメロン・ディアズ、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロー、ジャック・ブラック ★★★☆☆
注:"meet cute"とは、ロマンチック・コメディにおいて、まったく関係のない男女が不思議な縁で出会うこと。”It happens one night”で、クラーク・ゲーブルとクローベット・コルベールがバスの席をめぐって争うことから始まる出会い

アメリカ映画協会(American Film Institute)に名画100年名セリフトップ100というのがあって、カサブランカのハンフリー・ボガードがイングリッド・バーグマンに言う“Here’s looking at you, kid.”は、第5位にランキングされている。1位は“風と共に去りぬ”でクラーク・ゲーブルが言う“Frankly, my dear, I don't give a damn”(うちにあるDVD邦訳”知らないね。勝手にするがいい“)。2位はゴッド・ファーザーの” I'm gonna make him an offer he can't refuse.“で、マーロン・ブランド扮するビトーが弟に言って聞かせる怖いセリフ。3位もマーロン・ブランドで”波止場“のセリフなので、セリフとマーロン・ブランドの個性がマッチしたということだろう。波止場は観ていないが、学生時代に観た”ラスト・タンゴ・イン・パリス“でタンゴを踊りながら自身の股間を指して叫ぶ、”This is my happenis!“は、よく覚えている。でもこの下品なセリフはトップ100にはなかった。
100位内の主なセリフ
8位 "May the Force be with you." スター・ウォーズでハン・ソロの言う、“ルーク、フォースのあらんことを“
13位 "Love means never having to say you're sorry." “愛とは決して後悔しないこと”これは当時、私が高校生の時、映画のポスターや原作本「Love Story(ある愛の詩)」の帯広告に使われた。
31位 "After all, tomorrow is another day!" “風と共に去りぬ“でビビアンリーが最後に言う名セリフ
37位 “I’ll be back”ターミネーター
85位 “My precious”ロード・オブ・ザ・リングのゴラム
洋画の長いセリフは聞き取れないから、短いセリフばかりなのは御愛嬌。

私の邦画名セリフは、何といっても“七人の侍”の次の二つである。
「他人を守ってこそ自分を守れる。己のことばかり考える奴は、己をも滅ぼす奴だ」
勘兵衛(志村喬)が、離れの農民が自分の家を諦めることが不満で戦列から離れようとするのを、抜刀して追いかけ一喝する場面は、最も好きな場面の一つである。これで一気に勘兵衛への求心力が高まり、集団が一体となり戦闘モードに入るのである。
最近、仕事で使った。

「自分の首が危ないときに、髪の毛の心配をしてどうする」
侍を村に入れることで風紀が乱れることを心配する藤原鎌足に、藤堂国典扮する村長がたしなめるセリフである。
これも仕事で使った。

寅さん”の
「おう? お前、さしずめインテリだな」
この前買ったAERAの姜尚中の話で思い出した。

引き続き、翌日”There's Something About Mary(メリーに首ったけ)”を観た。
これはかなり下品な映画だったが、キャメロン・ディアズが若くきれいだった。監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー 出演:キャメロン・ディアズ、ベン・スティーラー、マット・ディロン ★★☆☆☆


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