備忘録として

タイトルのまま

Sherlock The Abominable Bride

2016-02-29 22:32:47 | 映画

ディカプリオがアカデミー主演男優賞を獲った。19歳のとき「ギルバート・グレイブ」で助演男優賞にノミネートされ、以降主演男優賞に何度もノミネートされながら受賞を逃してきた。彼を有名にした「タイタニック」は1997年封切まもなく12月24日クリスマスイブにシンガポールの映画館で家族と見た。イブなのに仕事が長引きひとり10分ほど遅れ冒頭場面を見逃したので映画を観た日付まで覚えている。船が沈み、ディカプリオがケイト・ウィンスレットをいかだに乗せて自分は冷たい氷の海に沈んでいく場面は涙なしでは観られなかった。にもかかわらず「タイタニック」を観終わってすぐは、ディカプリオもケイト・ウィンスレットもミスキャストだと意味もなく思っていた。二人ともオスカーをとり名実ともに大スターになった。ポスターと写真はいずれもIMDbより。

「Sherlock The Abominable Bride 邦題:忌まわしき花嫁」2016、監督:ダグラス・マッキノン、出演:ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、マーク・ガティス、アマンダ・アミントン、BBCテレビの「Sherlock」が19世紀末のヴィクトリア時代を舞台に死んだはずの花嫁が夫を殺すという奇怪な事件に挑む。後半では花嫁の謎は一応解けるが、そのあたりから現代と過去、現実と幻覚が錯綜し、何が真実かわからなくなる。死んだはずのモリアーティとライヘンバッハの滝で対決する場面も、モルヒネを皮下注射した影響でモリアーティの幻想を見ているのか、モリアーティは実は死んでなかったのかさえわからなくなり映画は釈然としないまま終わる。続きはテレビの次のシリーズで観ろということか。Mrs. Watsonはいつのまにか兄のマイクロフト配下のスパイとして働き、夫のワトソンより存在感があり活躍する。SherlockがIrene Adler(Lara Pulver)の写真を懐中時計に隠し持っているのを、Dr. Watsonが見つける。映画の出来は今ひとつだと思うが、Sherlockが期待にたがわず秘蔵写真を持っていたのでおまけの、★★★☆☆

「The Intern」2015、監督:ナンシー・メイヤーズ、出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、一度引退した老人が、若者中心のファッション会社にインターンとして雇われ、アナログ能力で渋く同僚や社長を助ける。老人力は捨てたものでなく社会の役に立つのだ。こんな老人になりたいものだ。★★★☆☆

「The Walk」2015、監督:ロバート・ゼメキス(「Back to the Future」)、出演:ジョセフ・ゴードン・レヴィット、シャーロット・ル・ボン、今は無きワールド・トレイド・センターのツインビルの間を綱渡りした男の話である。綱渡りをするまでの主人公の人生を描き、最後の綱渡りの場面では観客をハラハラさせる。綱渡りという面白くないテーマなのに一応視聴者の手に汗握らせたゼメキスの手腕はさすがだとは思ったが、根本的に主題がつまらない。高所恐怖症の人は観ないほうがいいし、主人公が綱の上で寝ころび流れる雲を見る場面でも爽快感は感じられなかった。★★☆☆☆

「Manglehorn」2014、監督:ディヴィッド・ゴードン・グリーン、出演:アル・パチーノ、ホリー・ハンター、孤独で偏屈な鍵屋の老人の退屈な日々を見せるだけで、彼の生き方に共感できず感動的なストーリーもなく盛り上がりのない退屈な映画だった。観て数日しか経っていないのにもうあらすじが思い出せない。アル・パチーノは偏屈な老人役にハマってはいるが脚本がだめだ。★☆☆☆☆

井之頭五郎が実にうまそうに食べるだけの番組「孤独のグルメ」は第1シリーズから欠かさず見ている。番組で紹介された店のうち自宅や職場に近い店には行った。行列を並んで食べた実物は残念ながら自分好みでなくはずれだった。テレビを通して垂涎するのが正解かもしれない。

ところで、今日2月29日はFukuの誕生日である。Fukuが14歳で亡くなって1年以上が経った。喪失感は癒えず今も夢に出てくる。


最新の画像もっと見る