yokonohananikki's blog

花と遊ぶ。

ヤツデ

2007-11-06 22:11:27 | 樹木
遅くなりました。
昨日、昼前から、一日中雨が降っていました。
今日も、雨の予報で、夜のうちに、
「明日は、お休みにしようね」と決めて、
久しぶりの寝坊をしました。

でも、昼からは勉強会で、やっぱり、ガーデンに行くのです。
植物はみんな、雨の恩恵を受けて、
生き生きしていました。

勉強会では、代表的な木の剪定の時期を教えていただきましたが、
そのあと、久しぶりに、先生を囲んだ2次会を開きました。
ここでも、話題は、花の話ばかり・・。
ほんとうに、みんな好きなんですねえ、花が・・。
アルコールが入ったら、もう、仲間なんですから、
もっと、他の話もあってもいいのに、
結局は、講義になってしまう・・。

そこで、耳にした話。
「カイズカイブキの剪定は、2月にする」

カイズカイブキというのは、杉のような葉っぱをした木です。
よく、生垣に使ったりします。
この木は、時期を知らずに剪定すると、
白くて固い枝が伸びてくるのです。

これを角に見立てて、
「鬼が来るのは、節分の2月と覚えるんだよ」
なんて、こんなにくだけて、教えてもらえるのは、
酒の効能でしょうか・・。

今日のは、まだ、つぼみです。でも、花が開いてもあまり変わりません。
植物の名は、ヤツデと言います。ご存じですよね。







日陰でも成長する木のことを陰樹、日向でしか育たない木を陽樹というのですが、
このヤツデは、陰樹の代表的な花です。
陰樹というのは、林や森の中で、大きな木の下で生きてゆくために、
少ない光でも光合成できるように、進化したのです。

だから、ヤツデは、むかしのトイレにはなくてはならない木だったのです。
むかしの「便所」というのは、溜めておくものでしたから、
ウジムシがわきました。
この木のヤツデサポニンという成分が殺虫剤となりました。
もう、水洗が当たり前になって、出番はなくなりましたが、
日本庭園には、必要な木です。
光沢のある葉は、美しいですからね。

ところで、この葉を数えてください。
7枚しかありません。もっと大きい葉でも、9枚です。
偶数の8枚ということは、ないのです。
この場合の「八」という数字は、「たくさん」という意味だと思いますよ。


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