yokonohananikki's blog

花と遊ぶ。

ハナショウブ

2008-09-29 23:32:24 | 
昨日の夜から、降り始めましたね。
今朝も、濡れるかどうかというぐらいの雨でした。

一昨日、昨日の掃除や草抜きで、
ゴミ出しが溜まっていました。
あれだけは、出しておかないと、とガーデンに出かけました。

ゴミを出し終わったころ、相棒さんが来て、
力持ちさんも来て、
「雨で、何もできないねえ」と、
もう、はじめから、お茶の時間です。

廊下にテーブルを出して、
雨に濡れている緑を眺めているのも、いいものです。
熱い紅茶が、肌寒い日には、とても、美味しい。

今日は、この間、定植したハナショウブがあまりに美しかったので、
お見せしたいなあ、と思いました。
こんな豊かな緑の色を、写真に閉じこめるのは、難しいですけど。







みんな、スーッと伸びていますが
背の高いもの、低いもの、いろいろです。
成長が悪かったわけではありません。

ハナショウブは、おおざっぱに分けて、「肥後系」「江戸系」「伊勢系」があります。

江戸時代の後期。
旗本だった松平左金吾が、熱心に花菖蒲の改良に取り組み、
現在のハナショウブの基を作ったと、言われています。
おもに、野外に群生させて、眺めるためのものでした。
この系統を「江戸系」と言います。

その左金吾に願い出て、株を譲ってもらったのが、肥後の殿様、細川斉護公。
熊本に持ち帰り、武士のたしなみとして、花菖蒲の栽培を奨励しました。
鉢に1本立ちに咲かせ、、金屏風の前に飾り、
正座をして、観賞する、と聞いています。
それだけに、花が顔の前に来るように、
背丈が高く品種改良されました。
これが「肥後系」です。

一方、伊勢・松阪では、紀州藩士吉井定五郎が、
松阪の商人が持ち帰った花菖蒲をもとに、
花びらが垂れて変化する花ショウブを作り上げました。
花丈は、低く、葉っぱの中で、花が咲きます。
これが「伊勢系」と呼ばれるものです。

こんな風に、品種を改良されていくうちに、
背の高いもの、低いもの、いろいろできてきたのです。

この他にも、「長井古種」と呼ばれるものがあります。
山形県長井市で、発見された野ショウブです。
40程の種類があるのでしょうか。

yokoは、伊勢で、ノショウブの群落を見ました。
天然記念物として、保護されていましたが、
確かに花は小さいけれど、その花色は、
引き込まれそうな美しい紫でした。

そうですね、一番下の写真の斑入りのハナショウブ、
名前は、シマショウブというのですが、
一番似ている気がします。
そのシマショウブ。今年が一番いい出来でした。
来年が楽しみです。


カリブラコア

2008-09-28 21:38:17 | 
寒い・・・。最高気温20℃。
まだ、9月ですよ。
寒がりのチビ猫チャーは、コタツがいるようです。
yokoの体にぴったりくっついて、膝に乗ったら下りません。
ビビでさえ、足もとに来て、寝るといってききません。
yokoは、身動きできませんので、
とうとう、猫用のコタツを出してきました。

今朝は、西の庭を掃除しました。
草抜きをして、落ち葉を掃いて、これから、ここをどうしようと考えました。
ここは、もう、冬を待つだけの庭なのです。

ボタンは、葉を落とすでしょうし、
デュランタは、茂りすぎています。
ここには、何の球根が入ってるのか考えなければね。

家に帰って、昼ごろ、相棒さんから、電話がありました。
「ベランダに置いてた倉庫を持って行っていい?」
話は、聞いていましたから、yokoも出かけました。

90cm平方ぐらいのヨドコウの物入れです。
相棒さんのお兄さんが、
一度解体して、運んできて、ガーデンの隅っこで、組み立ててくださいました。
こればかりは、男の仕事だなあ、と作業を見ていました。

今までの倉庫は、もう、いっぱいで、
ここには、肥料や、薬剤を入れるつもりです。
探し物が楽になるかな?

今日の花にしましょう。
久しぶりに、言えました。



カリブラコアと言います。
流通名は、ミリオンベル。

挿し芽で育てたので、
そのまま、水だけで育てていました。
8月くらいから、このままでは、枯れてしまうな、と思って、
茎をつめて、仕立て直しました。

少しだけ、8:8:8の肥料を入れて、
1週間に1度くらい、2000倍のハイポネックスをやりました。
肥料って、すごいです。
枝が伸び、葉っぱが緑を取り戻し、花が咲き始めたのです。

肥料は、やりすぎては、ダメ。
絶対にダメ。
これくらいやろうかな、と、思うのの、半分でいい。
半月たっても、変わらないようなら、
また、残った半分を、やればいい。

たとえば、マグアンプKという肥料があります。
植える前に土に混ぜて使います。
粒の大きさによって、効力は違うのですが、
おおよそ、半年くらい効きます。
こういうのを、緩効性肥料と言います。
これは、効き目が穏やかなので、多い目の与えても、大丈夫です。
もったいないだけです。

それに対して、ハイポネックスなど、水に溶かして使うものは、即効性です。
効き目が早い分、濃度が濃いと、葉っぱが黄色くなって、
根っこが茶色くなって、枯れてしまいます。
草花にやるには、1000倍~2000倍です。
1週間に一度、1000倍をやるくらいなら、
5日に一度、2000倍をやるほうがいい。

すぐ効く割には、効き目が長続きしません。
5日ぐらいでしょうか。
だから、水に溶かしたまま、翌日に使うというのは、感心しませんね。

あれっ、肥料の話になってしまいました。
けど、とっても大切なことなので、
覚えておいてくださいね。

 





伏見・中書島にて

2008-09-27 22:18:12 | でかけてみたら
やっと、終了しました。
ハナショウブの植え付けは、案外時間がかかりました。
済んで、大きくホーッっと、息をして、
思い切り腰を伸ばして、Vサインです。
これで、心おきなく遊べるというものです。

遊ぶ? そうですねえ。
今日の午後から、学生時代の同窓会です。
京都・伏見の酒処。中書島に行ってきました。
この歳になると、集まるメンバーもあまり変わりません。
年に1回か、2回のワイワイ騒ぐ日かもしれません。
懐かしいというのではなくて、
まだ、みんな元気だよ、と報告会かもしれませんね。

それで、この中書島に、何があるかと言うと、
ご存じ竜馬の「寺田屋」です。



あれは、「鳥羽伏見の戦い」で、燃えてしまって、
今の建物は、その後に建てられたものだ・・・。
という議論がカマビスシイのですが、
いい宣伝効果を生んだようです。
観光バスが横づけ状態です。
人って、本当に、たくましい。

もう一ヶ所はここ。



「月桂冠」のお酒の醸造元です。
この中書島に来るのは、ここを見学するためと言ってもいいところです。
ここで、案内役が付いてくださって、
奥の蔵まで、見せてくださいました。
何回か行ったのですが、初めての経験で、
実に丁寧な説明で、
お酒ができる過程の難しさ、微妙さを教えられました。

たとえば、元となる稲の種類。



右側の3品種。祝 山田錦 五百万石。
祝は、京都の酒米。
山田錦は、まだ、これ以上の品種はない酒米。
ただし、兵庫県の明石大橋の北側、三木市あたりで採れるのが最高。
そして、五百万石は、全国で作られている酒米。

この酒米は、左側の穂(日常食べてる品種)に比べて、
背丈が高く、倒れやすいので、栽培が難しいなど。

面白かったですね。

ついでに、さすが月桂冠です。
庭にしっかり、月桂樹が植えられていました。





上が雄株。下が雌株ということだそうです。
固くって、しっかりした葉っぱでした。

ギリシャ。オリンポスでは、
この枝を冠にして、勝者に贈ったのは、有名ですよね。

で、日ごろから、気になっていたものの疑問も解いてくださいました。



この杉玉。玄関で、見ました。
奥の蔵にもありました。

これ、酒屋さんのしるしなんですね。
この杉は、吉野の杉。
汚れたものが入ってきて、酒を腐らせないようにと、吊ってあるそうです。
お正月の注連縄(しめなわ)のようなものでしょうね。

庭師さんは、この杉玉が作れると、1人前とか?
本当か、嘘かは知りませんが・・・。

お酒を造るのは、たいへんです。
そして、すっごく、おいしそう。
それなのに、飲めないyokoって、情けない・・・。

ここから、十石船に乗って、川を楽しみました。





まだ、桜の木は若かったけど、
柳の木は、大きく茂って、水辺すれすれに垂れていました。
そう言えば、ヤナギは、水を好む植物。
水のほとりだと、生き生きとしています。
ガーデンのヤナギにも、たっぷりと、水をやらないとね。






ハギ (萩)

2008-09-26 23:06:34 | 樹木
朝には、歩けるほどに、回復していました。
ポツポツ降る雨は、たいしたことないし、
やっぱり、出かけました。

ハナショウブの植え替えは、yokoは、座りっぱなし。
相棒さんと、力持ちさんを、顎で使って、
ちがった、力仕事はお願いして、
なんとか、あと4ケース(20×4=80株)になったところで、
雨が、大降りになって、終りです。
でも、明日には、終わります。
やっぱり、1週間かかってしまいました。

今日の花は、
一生懸命に撮ってきたんですけど、みんなピンボケ。
かろうじて、2枚、見てください。





ハギの花です。
こぼれるような小さな花は、枝を流れ落ちます。
この花を、ガーデンで探すのは、難しいです。
前庭のはじっこ、フヨウや、背丈を越えたカンナの向こう、
隠れて、見えないところで、
ひっそりと揺れています。

赤花もあるはずでしたが、見当たりませんでした。
今年は、この白花に負けてしまったのかもしれません。

この花は、新しい枝に花が付きます。
だから、冬になると、根際で、バッサリと、切り落としてしまいます。
倒れてしまうからと、途中で切ってしまうと、花は、見られなくなってしまいます。

マメ科の植物ですから、肥料は入れません。
特に、窒素分の多い肥料をやると、枯れることさえあります。
(マメ科の植物は、根っこに、自分で、窒素分を作るのです)

ハギ(萩)は、中国、朝鮮半島、日本の固有の植物です。
万葉集には、萩の花を詠んだ歌が一番多いとか。
けど、yokoの知ってるのは、

一家(ひとつや)に 遊女も寝たり 萩と月  松尾芭蕉

これくらいかな。






フイリヤブラン

2008-09-25 22:20:55 | 
あーあ、やっちゃった・・!
1ケースのハナショウブを植え込んで、
土を作ろうと、赤玉土を持ち上げた途端、ギック・・・!
う、う、やっちゃった・・・。動けない・・・。

ギックって、本当に音がするんですよね。
相棒さんに助けてもらって、立ち上がったものの、
今度は、座れない。

今日中には、終わるはずだったのに。
馬鹿なことしちゃいました。

娘に湿布を貼ってもらって、
なんと、アンカを出してきて、腰を温めて、
やっと、なんとか、体の自由を確保しました。

ところで、今日は、25℃ほどしか気温が上がりませんでしたね。
アンカの温かさが、なんとなつかしく、気持ち良かったことか。
この様子では、すぐに寒くなりますよ。

ギックリ腰になる前に、撮りました。







斑入りのヤブランです。
いつだったか、普通の緑のヤブランは紹介しました。
この斑入り(フイリ)のヤブランは、
去年、一昨年あたりから、御堂筋に花代りに植えられています。
淀屋橋から、難波まで。

斑入りだと、華やかで、藤色の花がきれいですよ。
ガーデンで咲いてるってことは、
きっと今頃、一面だね。
腰の痛みが治ったら、行ってこよう。

いや、もうすぐ、行くから、見てこよう。
覚えてるかなあ。