映画日記-アビエイター(11/398)

2010年11本目、映画日記398本目

映画「アビエイター」（原題"The Aviator", 2004年）を観ました。

航空機黎明期のアメリカ。テキサスの富豪ハワード・ヒューズ（レオナルド・ディカプリオ）は前代未聞の航空映画を制作中。既に高額の費用を惜しみなくつぎ込み、細部にわたってこだわりを見せる姿に周囲は嘲笑する。
しかしながら迫力ある映画は大絶賛を受け、ハワードは実業家としての名を轟かせる。
有名女優キャサリーン・ヘップバーン（ケイト・ブランシェット）と交際しつつ、ハワードは次の事業である巨大航空機の開発に乗り出す。
一方、生来の潔癖症であったハワードは、それが異常なまでに進み、ドアノブなどの人が触れたものにさえ触れることができなくなる。

実話です。
高名な実業家で、次々と事業を成功させる一方、異常な潔癖症が次第に彼自身をむしばんでいく姿が絶妙に描かれています。
「1時間以内に誰それをここに連れてこい！」とか、相手が電話に出ないと出るまで何度も掛け続けるとか、同じ言葉を何度も何度も繰り返すとか。
以前に、仕事でそういう人を見かけたことがあります。

もっとも、一方で、ビジネスを成功させるための大胆さは興味深いものがあります。誰もが思いつくような方法ではなく、誰もが思いつかない、あるいは誰もが無理だと思うような方法で、困難を乗り越え、本社や周囲の経理担当などから、予算オーバーや事業の中止を何度も諌められながらも果敢に挑戦していきます。

エキセントリックな実業家ハワードを公演したのはレオナルド・ディカプリオ。このあたりから雰囲気のある演技を見せるようになりました。
ケイト・ブランシェットは、ベンジャミン・バトン 数奇な人生やロード・オブ・ザ・リング、エリザベスなどに出演。往年の名女優を演じる女優というのもなかなか大変なのではないかと思います。
そのほか、アレック・ボールドウィンやジュード・ロウなども出演しています。