ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

しょせんメディアミックスにすぎないと思うのだけど

2007-02-16 21:41:34 | 雑記
別に前の記事の続きというわけではありませんが、
パチスロ打ちとしては気になる記事がありましたので、私の意見を書いておきます。
あ、今日はツインエンジェル打って4K勝ちました。

TERRAZINE - 作品の魂をパチンコに売ってしまうような権利者は死んでしまえばいいのに
作品の魂をパチンコに売ってしまうような権利者も「死ね」とまで言われるのはかわいそう(琥珀色の戯言)

アニメやらコミックのパチンコ化というのは、しょせん一種のメディアミックスです。
アニメがゲーム化されるのと似たようなものです。
どちらも、ある作品からより多くの利益を出そうとして手を広げただけのことですから。
にも関わらず、なぜパチンコ(パチスロ)化の場合にかぎって「作品の魂を売った」とか、そういう感情を引き起こすかについて考えてみます。

1.原作のストーリーやキャラの魅力を引き出さず、単なる素材としてのみ扱っている

いわゆる「原作に対するリスペクトが足りない」というやつです。
私が打った中では、具体的な名前を出すのはどうかと思うんですけど、
たとえば平和のヤッターマン関係は面白くなかったです。
これについては、単に演出の「バランス」が悪かっただけっぽいんですが。

一方で、リバイバルブームを呼んだ「北斗の拳」の「パチスロ」の完成度はかなり高かったです。
パチスロよりも先にパチンコで出てたんですが、そっちはいまいち。
「エヴァ」も、うちの父親が名前を覚えるくらい打ったほどなので、相当できはいいです。
最近では、雑誌で「『めぞん一刻』を打ってから原作を読んだら、すごい名作だった」という話も書かれていました。

パチンコのファン層とアニメ・コミックのファン層はあまりかぶらないので、
(私のように萌えでパチスロ打つ人間もいますが、おそらくは少数派です)
うまく行けば新たなファン層を開拓できる可能性が両者にあります。
どんな名作も「知られなければ意味がない」わけですが、
パチンコとアニメ・コミックの融合は、
「知らない人に『新たな喜び』を提供する」という点においては、
非常に相性がよいと私は考えています。

少し話はそれますが、別のジャンルでも同じようなケースがあります。
最近は、演歌歌手やかつてのアイドルをフィーチャーしたパチンコ台が増えていて、
それで昔の名曲に触れた若年層がCDを買ったりする効果が生まれているのです。
ピンクレディーのリバイバルヒットには、パチンコ台のヒットが大いに貢献していました。

そんな感じで、パチンコ化されたものが原作をぶち壊しているかは機種によりけりです。
先に挙げた例のとおり、原作を知らなかった層に対してアピールし、
原作のすばらしさに触れてもらうことができたとするなら、
メディアミックスとしては成功でしょう。

逆に、ゲームのアニメ化とかで「原作ぶち壊し」と言われるケースもありますね。
とりわけゲーム自体がマイナーで、声優が変更された場合とか(笑)。
ですので、この問題はパチンコでも起こりえますが、パチンコ特有の問題ではないと考えます。

2.ギャンブルという人間をダメにする娯楽に手を貸すことが許せない

パチンコ特有の問題として考えられる要素としては、
こちらのほうがより大きいと思われます。
「タバコのパッケージイラストにプリキュアが使われた」
くらいのインパクトだと思えばいいのでしょう。
いろいろな意味でありえませんが。

パチンコというレジャー(ここではあえてレジャーと言う)のタチの悪いところは、
「比較的短いスパン(たとえば1日)で、庶民が『大金』と感じられる程度の金額(10万円くらい)が手に入る確率が決して低くなく、ほぼ毎日近隣で遊戯することができる」点です。
宝くじみたいに「ほとんど当たらない」とわかっていれば、
借金してまで買ったりしないんですけど、
パチンコみたいに、10人打ったら誰かひとりは大勝ちしてしまうようなスペックだと、
たまたま最初に大勝ちに当たっちゃった人間が、
「パチンコってちょろい」と勘違いすることも大いにありえます。
で、ある日10万負けても、
「明日10万取り返せばいい」と思いはじめたらアウトです。
そういう人間を生み出すような悪魔のマシーンに、自分の大好きな作品を利用されたと思うと、
確かに「魂を売り渡した」と言いたくなる気持ちもわかるような気がします。

ただわかってほしいのは、ギャンブルする人間のみんながみんな、
借金抱えて生活費までかけて遊んでいるのではないということ。
たいていの人間は、お小遣いの範囲内で小銭が減ったり増えたりするドキドキ感を味わっているにすぎません。
「ギャンブルする人間は、みんな生活費までかけてのめりこんでる」というのは、
「オタクはみんな生活費までグッズにまわしてのめりこんでる」というのと同じです。
ほとんどの人は節度を守って趣味を楽しんでいますし、
節度を守れない人は、ギャンブルにかぎったことではなく、どういうジャンルを趣味にしている人でもいるはずです。

ギャンブルが趣味というのは、その程度のことで、
生活までかけてしまうとそれはもはや趣味ではありません。
ならば、パチンコで日頃楽しんでる人が、
自分の好きな作品のタイアップ機を打って、もっと楽しい気分になって、
さらに原作そのものにまで興味をもってくれたとしたら、
これは多くの人にとって幸せなことだと私は思います。

というわけで、山佐はぼちぼちアイマスでパチスロ作ってください(結局オチはこれ)。

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