神戸の路地裏にひっそりと暮らした。ただ春の夜の夢のごとし。
ネコノキオク
ウィーン旅日記#6 欧州で2番目に古い陶磁器工房
ウィーン旅日記のさいごは、陶磁器工房「アウガルテン」と、ウィーン街並み写真。
【アウガルテン】
欧州で2番目に古い歴史を持つ陶磁器工房。
一番古くかつ一番有名なのはマイセン。アウガルテンはその次であることを自負している。
ガイドブックに載っている詳細は省略しますが、
マリアテレジアの夫フランツ1世がテコ入れ。
アウガルテンはハプスブルク家の磁器すべてを取り扱う。
ということで、
ウィーンの中心部にある「銀器コレクション」の陶磁器コーナーでは、過去にハプスブルク家に納められたアウガルテンを観ることができる。
「銀器コレクション」に納められていたのは、明らかにマイセンの影響を感じる作品や、細密画のように細かい豪奢な絵皿。
ハプスブルク家御用達になったことで力をつけたアウガルテンの現在の工房。
ここでは、庶民の私であっても、ちょっとがんばれば手が届きそうな、
豪奢過ぎることのない、可憐な作品の製造工程をみることができます。
小さなパーツを流し型で成形し、それらを接着して1つの作品になります。
皿でさえ、現在も手作業。彼は1日に、小皿で約150枚を成型するとのこと。
例えばカップや皿は、1度目の素焼き後、手作業で1つづつ検品し、
底のザラつき等を磨き、なめらかにしてから再度釉薬を刷毛で塗る。
窯焼きの温度は1回目930℃、2回目1400℃。
2回の窯焼き後、検品に合格したものだけを絵付け工程へ。
絵付け後、さらに何回も窯焼きを繰り返し鮮やかな発色が完成する。
【アウガルテン 工房見学ツアー】
月曜-金曜、朝10時 (6ユーロ)
ウィーン中心部からは[U2](地下鉄2番)Taborstrasse下車、徒歩約5分。
【ウィーンの街】
地下鉄は、たとえ言葉がわからない旅行者であっても容易。
これはホテルの部屋から見た街並み。深夜でも明るい。
マリアヒルファー通り(mariahilfer strasse)に面したホテルで、ウィーン中心部の王宮までは徒歩圏内。
ウィーンに行ってから知ったのですが、
ここはシュテファン通りのようなブランドショップとみやげ物店が並ぶ景色とは違う。
「マリアヒルファー通りは、別の名をショッピング通り」とホテルのオーナーが言うように、
リーズナブルなショップや飲食店が並ぶ。ホテルの窓は(防寒対策でもあると思いますが)2重サッシなので、にぎやかな通りに面している割に、部屋内は静かだった。
ウィーンはオーストリアの首都ですが「都会の雑踏」という言葉があてはまらない。空が広い。
「車」「自転車」「歩行者」に分かれている道路。
私の街が、もしもこんなふうになれるのなら、
「車」も「自転車」も「歩行者」も、三者 共にストレスが減るのになぁ。
これで今回のウィーン旅日記を終わります。
(オランダ上空。畑、風車)
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ウィーン旅日記#1 旅のはじまり
ウィーン旅日記#2 王宮礼拝堂のミサ
ウィーン旅日記#3 シシィチケット
ウィーン旅日記#4 葦毛の馬、美しい図書館、皇帝一族の心臓
ウィーン旅日記#5 花栽培場は6万平方メートル
ウィーン旅日記#6 欧州で2番目に古い陶磁器工房
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