神戸の路地裏にひっそりと暮らした。ただ春の夜の夢のごとし。
ネコノキオク
ウィーン旅日記#3 シシィチケット
様々なチケットがあり迷いましたが、その中から私たちが購入したのはシシィチケット(Sisi-Ticket)。
一枚のチケットで以下の施設を回ることができ、価格はウィーンカード割引後20ユーロ。有効期限1年。
・皇帝の部屋(Kaiserappartements)
・シシィミュージアム(Sisi Museum)
・銀器コレクション(Silberkammer)
・王宮家具博物館(Hofmobiliendepot)
・シェーンブルン宮殿(Schonbrunn)
最初の3つは隣接しているのでいっぺんに回り、家具博物館とシェーンブルンはそれぞれ少し場所が離れていますので別の日に訪れました。
【銀器コレクション】
「銀器」はもちろん大量にあります。ナイフ、フォーク、スプーンなど。
そのほかにも、金のセンターピースや陶器の皿など、皇帝が晩餐に使用したものから、個人的なコレクションまで、どさどさ置いてあります。
金細工の技術はフランスから
シシィ皇女のコスチュームのレースなど非常に細かい細工
マイセンの影響がみうけられる花柄の皿
皇帝一族の中には、日本の焼き物を好んだ方もいらして、「有田焼」それも、ただものではないとシロウトにもわかるような豪華な有田焼に出会うこともできます。
【王宮家具博物館】
王宮で皇帝一族が実際に使用した家具をどさどさ置いています。
きらびやかな王冠
実際に皇帝が座ったイス
チェストですが、象嵌細工がすごすぎて、もやは家具には見えない・・・
豪華な品々だけではなく、ベビーベッドや子供用衣類といった ほのぼのする品も展示されていて楽しかったです。
【シェーンブルン宮殿】
有名だし、ガイドブックにいくらでも解説があるので、色々省略して写真2枚だけ。
グランドツアーには日本語オーディオガイドがついていますので、聞きながら宮殿内を回るだけで歴史の勉強になります。
カール1世が29才で皇帝に即位して2年後の1918年、カール1世はいやだったのだけど、オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊に伴い、退位表明にサインをせざるをえず、宮殿を去った。
約700年のハプスブルク家のオーストリア支配が終焉を迎えた。
シェーンブルン宮殿をはじめ皇帝一族の所有物はオーストリア共和国政府の管理下におかれ、宮殿は保存、モノは博物館に整理され、現在のオーストリアの観光資源となっている。
観光客の我々は、ほんの約90年前にフリーズしたハプスブルク家代々の所有物を、お金を払って観ているに過ぎない。
例えて言うなら、
1867年の大政奉還の時に徳川一族のものをフリーズして、
城は保存、モノは博物館のガラスケースに整理し、外国人観光客を呼ぶようなものか。
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ウィーン旅日記#1 旅のはじまり
ウィーン旅日記#2 王宮礼拝堂のミサ
ウィーン旅日記#3 シシィチケット
ウィーン旅日記#4 葦毛の馬、美しい図書館、皇帝一族の心臓
ウィーン旅日記#5 花栽培場は6万平方メートル
ウィーン旅日記#6 欧州で2番目に古い陶磁器工房
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