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この実何の実 身になる実?

2008-10-10 11:04:46 | 花・植物・自然界

     
 秋葉街道,R152の長野県と静岡県の県境を結ぶはずの幻の国道青崩峠。一帯にサルナシの蔓が多いのに気づいて実を探してみた。
 が、見つかったこの実はサルナシではなかった。よく似てはいるが形状はマタタビに近く、しかし味はサルナシにははるかに劣るがマタタビほど不味くはない。

 ミヤママタタビにはまだお目にかかったことがないが、図鑑などで見る限りこのようにお尻が尖っておらず枕形である。尻が尖っている点はむしろマタタビに近いが、マタタビは広島では8月下旬にはもう黄色く熟していて軽く摘んでもぐじゅぐじゅに潰れ、食べると酸っぱくてピリ辛くお世辞にも美味しいとは言えない。

 ネットで調べるとサルナシ,マタタビ,ミヤママタタビには葉にそれぞれ特徴があるようなので、葉や蔓をしっかり確認すればよかったと後悔中。
 即ち、『サルナシの葉には光沢があり、ミヤママタタビとマタタビはよく似ている』とある。自分はマタタビとサルナシの違いはよくわかるが、サルナシと思っていたものの中に葉の光沢がなくて弱々しい感じのものがあるような気がしていた。さらに『ミヤママタタビの枝の色は赤みが強いのに対して,サルナシは灰色がかった褐色である』とあった。もう一度機会があればしっかり見てこようと思う。 
 なお、『マタタビは葉の先端から中央部にかけて白くなることが多いが,ミヤママタタビでは同じ部分がピンク(はじめは白)になる』とあった。
 観察眼がいい加減だとつくづく思う。写真を撮ってよしとするのがマイナスになっている。スケッチする習慣をつけないとは思うのだが・・。 

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6 コメント

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お久しぶりです (ルンバルンバ)
2008-10-10 18:50:10
木偶さん、お久しぶりです。
今年は本当に山に行けていなくて、まだまだ忙しい日々が続いています。
シマサルナシも気になるところなのですが、春に見たときに木が枯れかけていたので今年はもうダメかもしれません。
この実について調べてみましたが、どうもミヤママタタビのようですよ。黄緑色に熟すと僕の図鑑には描いてありますし、実の形状も似ています。他に当てはまりそうなものはありませんでした。
山登りには絶好の時期なのですが、今年はあきらめています。
ミヤママタタビ (木偶野呂馬)
2008-10-10 21:17:52
 こんばんわ やはりそう思われますか・・。18日にもう一度行くので、事前研究をしてよく調べてきます。
 サルナシの実はなかなかゲットできません。以前,よく採っていた木は高いところからぶら下がっている蔓を引っ張って実を落としたのが祟ったのか、枯れてしまいました。
 乱暴な採り方をしてはいけないですネ。責任大で反省しています。
マタタビについて調べてみました (豆狸)
2008-11-08 21:47:10
こちらへはずいぶん久しぶりにコメントします。豆狸です。ご無沙汰です。

マタタビについて、詳しそうな年輩の知り合いと樹木が専門の大学院生に聞いてみました。

まず、ミヤママタタビですが、分布が本州中部以北となっており、私の住む関西には生えていないそうです。どおりで見たことないわけです。
しかし、写真を見る限りマタタビよりはなんとなく実がふっくらしているように思いますので、この実はミヤママタタビではないかと思います。

次に、マタタビですが、マタタビには雄花だけ咲く木と雌花だけ咲く木と両方が咲く木があり、雄花が咲く木に虫こぶの実が出来、雌花が正常な形のマタタビの実になるそうです。
で、虫こぶの実は雄花として咲く前に既に虫こぶとなり、そのまま早い時期に成育して、8月下旬頃から熟す前に落果するとのことです。
正常な実は、10月頃から熟し始め、11月頃まで木になっており、熟す前に落果することはないそうです。

以上のような感じでした。やはり以前の木偶野呂馬さんの広島での話とは、正反対の結果となってしまいました。

なんでかしら?
やはり・・ (木偶野呂馬)
2008-11-09 01:30:48
 豆狸様 コメントありがとうございます。
 やはりミヤママタタビのようですネ。実は葉と蔓だけ見た段階ではサルナシかと思いながらも、サルナシにしては全体の色が薄く、植物体全体から受ける印象もやや弱々しい感じでおかしいなとは思っていました。
 実を見たときに初めてサルナシでないことに気がついたと言う次第で、私も実物を見るのは初めてです。
 次にマタタビですが、雄花,雌花と果実の間にそのような関係があったのですネ。1つの株に虫こぶと果実の両方がついていることがあると言うことは、雌雄異株のものでも同株のものでも、それぞれ雄花が虫こぶに、雌花が普通の果実になると解していいのでしょうか・・。
 8月末に実が黄色く熟していたのは広島でのことですが、その時点で虫こぶはまだ青々としていたように思います。がしかし、それらは熟すことなく青いまま落果する運命にあったのですネ。そう言えば秋には虫こぶを見かけません(尤も広島では雌花の果実も秋にはありませんが・・)。10月が熟す時期と言うことなので、広島のマタタビが早すぎると言うことのようです。
 最後に、虫こぶは文字通り、寄生虫によるものかと思っていましたが、そうではないことが分かりました。 
 分かりやすい説明をありがとうございました。
若干補足です (豆狸)
2008-11-10 23:17:14
1つの株に虫こぶと果実の両方がついている場合はそれが「両性同株」のものだということです。雌雄異株の場合はそれぞれ片方の花しか咲かないので、、両方がなるということはありません。

あと、虫こぶの発生は特殊なハエなどが卵を産み付けたことによって起こる現象とのことです。

やはり・・ (木偶野呂馬)
2008-11-14 11:20:51
 雌雄同株の場合は虫こぶとの実と正常の実,2通りの、雌雄異株の場合はそれぞれが虫こぶの実と正常の実をつけると言うこと,それから虫こぶには、やはり虫が介在すると言うことですネ。
 ありがとうございました。

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